SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“積読の秋/寺田 由”
ようやく秋を感じられる日々がやってきました。
そんな私の楽しみはもっぱら「読書の秋」
(寺田の読書、もうぇぇて・・・と言わないでください 涙)
本離れも甚だしい昨今ですが、買ったはいいが手付かずの「積読(つんどく)」されている本はありませんか?
海外では「TSU・N・DO・KU」という言葉が広まっているとか広まっていないとか。
そこで積読してそうなSOU・SOUスタッフ(私の偏見です)に「積読ありますか?」と声をかけたところ・・・・
あるよね、あるある!
ということで、スタッフの積読を少し覗いてみましょう。
学生時代は哲学に夢中だったnet shopスタッフ金子。
最近はもっぱらYoutubeで積読動画(そんなジャンルあるのか!?)を観ているそうですが、きっとリアルは積んでるに違いない。
【室町時代の祇園祭/河内 将芳】
祇園祭が始まる頃に本屋さんで購入。
1ヶ月をかけ祇園祭の行事を見に行くのに忙しくしているうちに祇園祭が終了。
祇園祭が終わると読む気もなくなり、次に開く予定は来年の7月頃だそうです。
懲りずに同じシリーズの本をもう一冊購入しており、そちらも絶賛積読中らしい。
【La disparition(邦訳版:煙滅、著者:ジョルジュ・ペレック)】
”E”を使わないルールで書かれたフランス語の小説。
フランス語で最も使用頻度が高い”E”全く使わずに骨太な小説に仕上がっているという特殊な文学作品。
パラパラと見て、ホントに"e"が書いてない!と満足して、内容は全然読んでいないそうです。
まるでウォーリーを探せのよう!”E”探しに夢中になったら内容入ってこないでしょうね。
そんな金子にとって積読は・・・
これから先もきっと手放さない2冊。
SOU・SOU社内で本といえば!企画室の書籍担当、橋本。
噂には聞いていた橋本の積読、絶対素敵な本が出てくるに違いないと個人的にも興味津々。
おぉー!
これは装丁からして無駄のない美しさと洗練された佇まい。
【街と山のあいだ・旅の断片/若菜 晃子】
著者は登山専門誌の編集を経て文筆家として活躍されている若菜晃子さん。
橋本が最初に出会ったのは「街と山のあいだ」。
その後に出版された「旅の断片」は3冊続く旅シリーズ。
「街と山のあいだ」をチラリと読み始めたところ世の中がコロナ禍に。
この後に続く旅の本を読めばきっと旅に出たくなる・・・でも、こんな時期では楽しめない!
と、橋本がこの数年の旅への欲望と憧れを温めているシリーズ。
時間ができた時にはゆっくり楽しもうと思ってとってあるスペシャルな積読だそう。
橋本が旅に出た時、それはきっと若菜さんの本を存分に楽しんだ時なのかもしれません。
そんな橋本にとって積読は・・・
「ところで、2冊でええの?まだ積読がどっさりやで。」
とのこと。
続きは個人的にゆっくりとお願いします!
そして私、寺田。
部屋中が本だらけ。ひと月に異常な数の本を買ってしまうこともしばしば。
私「最近、本買いすぎやわ・・・」
母「本は腐らないから別にいいじゃない」
という積読に対しておおらかな家庭で成長したため、本に対する欲望が実に甘い。
そんな私の積読はこちら。
【信仰と想像力の哲学 ジョン・デューイとアメリカ哲学の系譜/谷川嘉浩】
著者の大ファンではあるが、ハイレベルすぎて読めないというジレンマを抱えている一冊です。
この本は著者が京都大学の大学院に在籍していた時の博士論文を書籍にした通称「博論本」。
価格も6000円となかなかのものですが、10年間費やした研究を6000円ってのは別に高くはないな!
という、もはや投げ銭の域に達し我が元へやってきた一冊です。
【志賀直哉随筆集】
奈良県にある志賀直哉邸を訪れたときに、あまりに素晴らしい建築に感動した私。
↑奈良の春日大社裏手にあるロケーションも最高な場所!
志賀直哉はこの環境でどんなに素晴らしい作品を残したのだろうと思って買ったはいいが積読に。
岩波文庫って、字が小さすぎると思うんです・・・。
次に開くのは志賀邸を再訪した時の予定。
私にとって積読は・・・
単純に読む時間がない、いやいや読むのがもったいない。
あの時の感動を忘れたくない!買って満足!などなど理由はさまざま。
だからこそ、より特別な一冊になるのです。
積読には哲学がある。
とりあえず積読、積んどく?
と言うことで、この続きはまたいつか。
いきなり読書は・・・という皆さま、
秋の夜長、積読を眺めながら内容に想いを馳せるのはいかがでしょうか。
そこにはロマン、ありますよ!
8 件のコメント
由さんの本のお話は、いつも楽しみです。今回のテーマは「積読」。ブログを拝読してから見回してみると、積読、ありましたねぇ。改めて手に取ってみると、関心のある内容なので、読む予定はあります。そして、無駄買いになってやしないかと時々見直していますが、幸いなことに、それはないので安堵しています。積読は、「ドライフルーツにするための果物」というイメージがあります。積読に対する皆さんのイメージに「うんうん」と頷いてニッコリしています。
読書離れとよく言われていますが、毎回それが話題になる度に、もったいないという思いが強くなります。
新しい本を開いた瞬間の新鮮な紙の匂いは、たまりません。
今の時期、虫の演奏会を聴きながらの読書は、最高の贅沢…と思っています。
温故知新 様
コメントをいただきましてありがとうございます。
楽しみだなんて、私の駄文にはもったいないです!
「ドライフルーツにするための果物」、とっても素敵な表現ですね。まさに、新しいとか古いとかという感覚ではないのが積読ですね。
私もずいぶんと失敗もしましたが、最近は確実に読む予定のある楽しみだけが積まれていっています。
虫の演奏会と自分だけの限りなく広がる本の世界、贅沢に過ごしましょう!
ご無沙汰です♪
私も「積読」ありますねぇ(_ _)
過日、家の片付けに合わせて本の断捨離を断行。その中には、この先も二度と開くことないなぁという「積読」も何冊か混じって処分しましたが、京都の街や生活に関する本はそのまま「積読」として棚に収まっています。
で一方、昨日退院したところですが、入院中には気になってた"八咫烏シリーズ"の第一部全巻と外伝二冊を読み切り、読書づいた勢いで同じく気になってた"成瀬は天下を取りにいく""成瀬は信じた道をいく"も読んでみようと思う次第です(^^)
由さんが言う「積読」にロマンを感じながら、未読の「積読」もいつかはそこから解放してあげれるように、と思いますねぇ(^^)
kazu-endlix 様
コメントをいただきましてありがとうございます。
入院なされていたとのこと、お見舞い申し上げます。
入院中の時間を本とともに過ごされたのですね!ずっと温められた八咫烏シリーズ、ついに読破、おめでとうございます!
「読書づく」という感覚、とっても羨ましいです。読書が楽しくなりますね。
また、お元気なお顔を拝見できるのを楽しみにしております。
ご自愛くださいね!
(寺田の読書、もうぇぇて・・・と言わないでください 涙)
全く以ってそんなことはありません。毎回楽しみにしております m(_ _)m
母「本は腐らないから別にいいじゃない」← これ、わかります\(^o^)/
単純に読む時間がない、いやいや読むのがもったいない。
あの時の感動を忘れたくない!買って満足!などなど理由はさまざま。
だからこそ、より特別な一冊になるのです。
積読には哲学がある。
一人読んでいて「あぁ~、そうそう!納得!!」と、何やら嬉しい感覚に(^v^)
積読、素敵な言葉(?)・・。積んでおく場所があるお家でありたい・・です(^^;)溜めすぎてもいかんですけど。
よっ!様
コメントをいただきましてありがとうございます。
そんなにしっかり読んでいただけて嬉しいようなちょっと恥ずかしいような・・・でもとても嬉しいです。ありがとうございます。
確かに、積んでおくスペースが必要ですね(笑)
私はとっくに本棚を飛び出して部屋を本に侵食され、寝ていたら本が顔面に落ちてきてなんてこともある状態です。お恥ずかしやです。
寺田 サマ …
理由あって、ご無沙汰しておりました
今回どうしても寺田サンに読んでいただきたいと思うものがありまして… コメントさせていただきました それは…
「哲学者とオオカミ」…です
(マーク・ローランズ著/今泉みね子訳)
「活字を見たら眠くなる」自分が「はまった!!」
哲学者の本です
(もう既に読了していたら… ゴメンナサイ… m(_ _)m)
ORまねきねこ 様
コメントをいただきありがとうございます。
良本情報ありがとうございます!!
まだ手にしたことのないタイトルです。
本屋さんに出かけた時にチェックしてみますね。