SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“はじめまして/阪井 郁美”
みなさま、初めまして、
今年の4月よりSOU・SOUの一員となりました、阪井郁美と申します。
生まれも育ちも大阪は岸和田。
前職は岸和田の観光協会で働いておりました。
昨年のSOU・SOU20周年展にお邪魔した際、
SOU・SOUの魅力は脇阪さんのテキスタイルと服だけではなく、
日本の伝統工芸の継承に対する取り組みや
お客様のコミュニティ、スタッフを大切にしているということを知りました。
それをきっかけにSOU・SOUについていろいろ調べ始め、
私はここで働きたい!と強く思うようになりました。
そしてありがたいことに一年後、その思いを実現することができました。
覚えることがたくさんで奮闘する日々ですが、素晴らしい先輩方に囲まれて、
たくさんのことを吸収させていただいています。
この春から京都に住み始めましたが、私は地元岸和田が大好きなので、
今回は「岸和田を脇阪さんのテキスタイルデザインで表現する」を
テーマに2つピックアップしました。
(天守閣 令和4年)
(石庭 平成28年)
岸和田と聞けば、多くの方はだんじり祭りを想像されると思いますが、
実は、岸和田には岸和田城というお城があり、その目の前には「岸和田城庭園(八陣の庭)」という巨大枯山水があります。
(岸和田城)
(岸和田城庭園「八陣の庭」)
岸和田城は江戸時代には大阪城の南の守りとしての役割を担っていました。
当時の天守は残念ながら文政10年(1827)、落雷により焼失し、
現在の天守閣は昭和29年(1954)に再建されたものです。
再建当初は図書館として使われていたそう!
大阪府泉佐野市出身である池田谷久吉氏による設計の天守閣は
現存天守のいいとこ取りをしたデザインとのことなのでバランスのいい外観です。
しかし見たところ脇阪さんのデザインの中には岸和田城は描かれておりません(涙)。
マイナーすぎるお城なんでしょう。。
そして天守閣目下に広がる「岸和田城庭園(八陣の庭)」は、
なんと東福寺のお庭も手がけられた重森三玲氏によるものです。
彼の生涯、もっとも自由に手がけることのできたお庭だそう。
戦後間も無く作庭されたこの八陣の庭には「平和」や「共存」の思いが込められています。
この「八陣の庭」は何が特別かといいますと、その大きさだけではなく、
いろんな角度から楽しめるというポイントかと私は思います。
枯山水の多くはお寺にあり、限られた場所で限られた角度から眺めて楽しむのが一般的です。
しかしこの「八陣の庭」は360°ぐるっと周りを歩いて楽しめ、さらに天守閣の上からも楽しめます。
ちなみに天守閣へ上がる石階段から見る八陣の庭がオススメです。
SOU・SOU京都から岸和田(大阪)は電車で約2時間です。
機会がございましたら、マイナーなお城とアヴァンギャルドな枯山水のある岸和田まで足をお運びくださいませ。
その前にSOU・SOU京都の店頭にてお会いすることができましたら、岸和田についてぜひお話しさせてください。
はじめての日記にしては長文になってしまいましたが、
みなさまこれからどうぞよろしくお願い致します。
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1 件のコメント
先日は作務衣風に見える服選びにお付き合いくださりありがとうございました
今日初おろしし、ウキウキしてました
ここ数年、ネットで買い物ばかりで、実際に商品を手に取り、試着を楽しみました
またお店でおあいできますように