SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“万葉集の七夕/小山 真実”
本日は七夕です!
皆様もう七夕らしいことはされましたでしょうか。
こどもの頃は七夕飾りを作って笹に飾ったりもしましたが、大人になってからは「願い事でも書くか…」と筆をとるのが精一杯、どころか何もしないことも多々あり…。
現在では多種多様な願い事を書くようになったとは言え、こども向けの行事という印象が強いなぁと感じたり…。
そもそも短冊に願い事を描くようになったのは、縫い物が上手な織姫にあやかって、裁縫や書道、そして詩歌などの手習い事が上達するようにお祈りをする中国の風習に基づいているのだとか。
日本の詩歌と言えば、NHKの大河ドラマ『光る君へ』の主要場面で登場する和歌が脚光を浴びているそうで、日本最古の和歌集「万葉集」には、七夕にまつわる歌が130首以上もあるのだとか。
もしかして昔の人、七夕大好き?
万葉集気になる!けど、なかなかハードル高いな~と思っていたところに、ちょうどいい本を見つけました。
現代の奈良弁で訳した万葉集、
『愛するよりも愛されたい 令和言葉・奈良弁で訳した万葉集1』(佐々木良 /著)です!
こちらにも七夕についての歌がいくつか載っており、今風の言葉で意訳された文章がとても面白いです。
中でも気になったものを一つご紹介します。
「天の川 去年(こぞ)の渡りで 移ろへば 川瀬を踏むに 夜ぞ更けにける」
/柿本人麻呂(第10巻2018番歌)
現代語訳は↓
「去年あった天の川の渡り場が移ってしまっていて、川瀬を探している内に夜が更けてしまいました。」
なのですが、現代奈良弁意訳だと↓
となるそうです(笑)
本では分かりやすく補足もされています。
彦星の遅刻の言い訳の歌だったようです。
一気に七夕が面白くなってきたので、人生で初めて自ら笹も用意しました。
おうちでの七夕飾りには断然、華包がおすすめです!
華包のページはコチラ
今宵は笹を眺めながら令和版・奈良弁の万葉集を読んで過ごし、1300年前の人々になったつもりで私も一首詠んで見ようかなと思います。