一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【76】”
本日は日曜日!数寄屋大工一家の箱入り娘、寺田 由のコーナーです!
SOU・SOUに入社してから始めたお茶のお稽古。
ということは、もうかれこれ7年!?
石の上にも3年、畳に正座7年。
三日坊主常習の私が、やめてしまおうと考えることがなかったは先生の楽しいお稽古のおかげでしかありません。
先日、新たにお免状をいただくことができました。
▲許状と先生にいただいた紹巴織(しょうはおり)の帛紗
お茶の世界のお免状は資格とは違い、取得期間に一定の条件があるものの、基本的には師匠である先生の判断でお家元にお許しを取り継いでいただくというシステム。
つまり「許状」は合格証ではなく許可証。
しかし、いざいただけるとなると
「こんな程度の私がいただいてもよろしいのでしょうか」
と謙虚さに見せかけた、弱気な本音が顔を覗かせます。
嬉しくもあり気も引き締まる想いではありますが、お免状をいただくごとに段々と心細くなっていくというのが素直な感想です。
お許しをいただくお点前は「相伝」と言い、テキストやマニュアルのようなものが存在しないため、内容は師匠から弟子へ口伝によって伝えられます。
相伝のお点前はお稽古を通して会得していくしかありません。
もちろんそれだけの心持ちを持って教えていただく特別なことではありますが、お稽古を精進し続けるという意味では決して特別なことではないように思います。
お茶の世界は知れば知るほどに、点前という作法の他に知識や教養といった底なしの学びに気が遠のいていく思いです。
なんでも調べれば答えがわかる、便利でシンプルな一問一答の世の中に慣れすぎてしまった副反応みたいなものかもしれません。
色々な考え方があるかとは思いますが、やはり私の中には「お茶は愉しむもの」という祖父の姿が大きく存在しています。
簡単で目にみえる成果を求めてしまいますが、お茶のわかりにくい成果を長い時間かけて「愉しむ」ということを実践していたのかも知れない、と今ではそんな風に思ったりします。
まずは、恥をかき捨てながら自分でやってみる!を実践してみようと思います。
《つづく》
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それでは、また明日。
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【今日の合言葉】
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2 件のコメント
どんな「道」も奥深いものと改めて感慨深く思いました。また、極めるために"続ける"ことが大切なんやねぇ(_ _)
私もこれまでに"剣"と"書"の「道」に踏み入りましたが、今でも続けて鍛練できているのは、"酒道"だけやなぁ(苦笑)
何はともあれ、お免状を頂けたことは一歩前に進んだ証として喜ばしいことやと思います。
"免許皆伝"を目指して、これからも色々とお話を聞かせてくださいね♪
kazu-endlix 様
いつもコメントをいただきましてありがとうございます。
“酒道”私は体質的に極められないので羨ましいですー!!その道が開けたら・・・と何度思ったか(笑)
これからも我が道と共に茶道も精進して参りたいと思います。