SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“夏に涼しさを感じる/莊幃婷”
皆さま、こんにちは。
台湾出身の荘です。
本日は祇園祭の山鉾巡行、夏の京都の一番代表的な風物詩です。
コンチキチンの祇園囃子が夏空に響き、祭りのムードをいっそう盛り上げます。
祇園祭の時期は夏の暑さも厳しくなっています。
日本には昔から夏に涼を感じる工夫がたくさんあります。
小暑以降、京都の気温は30度を越え、街中で浴衣を着て扇子を持ち歩く姿も増えました。
浴衣や扇子だけではなく、風鈴の音で涼を味わい、見た目も涼しげな金魚鉢など、
五感を使って涼を感じる日本人の知恵はいろいろあります。
お茶は日本伝統文化の体現。
7月のお茶のお稽古はガラスの割り蓋平水指を使いました。
たっぷりとたたえられた水がガラス越しに見えるのはとても涼しい雰囲気を演出します。
また、他にも「絞り茶巾」というものがあります。お客様の前で絞り畳んで、
茶巾から水が建水の水面に落ちる清涼感ある音は夏の暑さを忘れさせます。
・ご神紋入りの和菓子と涼を感じる団扇。
・すいはつに扇子と木槿が飾られ、祇園祭りの雰囲気と季節の風情を楽しんでいます。
最後に、永観堂の青もみじと流れ川で、皆さまに京都の涼さをお届けします。
(莊)