SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“心の糸/莊 幃婷”
皆さま、こんにちは。
台湾出身の荘です。
最近日差しが日増しに夏らしくなってきました。
薫風の名の通り心地の良い風が吹き抜けるこの時期、立夏を過ぎお茶のお稽古も炉から風炉に変わりました。
さて、そんな新緑の季節に、京都の代表的なアート展示会『KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭』に行きました。
毎年テーマは変わりますが、環境や社会問題など世間に注意喚起をうながす作品はいつも印象的です。
今年一番インパクトを与えられた作品は、
八竹庵(旧川崎家住宅)に展示されていた松村和彦氏の『心の糸』です。
「認知症は大切な人と繋がった心の糸を断ち切る」
京町屋の幾つかの薄暗い部屋の中をめぐって、
黒白の写真、カットされた新聞、ぼんやりと見える景色…
認知症の実体験談や認知症になった家族との一つ一つの物語、短い文章と写真を通じて、温かさと悲しみが同時に観者に届きました。
別の部屋とは天井の線で繋がっています。たとえ記憶をなくしても心の底から愛で繋がっているという思いを感じました。
展示会を見てから、この病気への関心や認識はより一層深くなりました。
SOU・SOUの公式グッズを発見!配色がとてもかわいいです。
改めて、芸術の力を感じました。
次回のKYOTOGRAPHIEも楽しみにしています。
(莊)