一期一絵 毎日更新!SOU・SOU読本

令和5年05月04日 木曜日号

SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記

“研修の旅/菊地 いぶき”

3月8日の SOU•SOU20周年イベントで京都入りした青山スタッフは、翌日京都スタッフの千葉が加わり総勢12人で工場研修に行かせていただきました。

作業工程をどうしてもこの目で見てみたい!という念願が叶い、藍捺染の藤田染苑さん、たばた絞りの田端さんの工場にお邪魔しました。

はじめに伺った藤田さんの藍捺染は世界初の染色技法で、藍染なのに白地部分を綺麗に残して細かい柄を表現しています。


私が剣道の稽古で使う防具、剣道着、袴も藍染ですが、新しいものは稽古が終わって脱ぐと身体中が青く染まります。色落ちは使ううちに落ち着きますが新品は顕著で、ちょっと触っただけでも手が青くなります。
「藍は激しく色落ち、色移りするもの」とずっと思っていたので、藤田さんの製品には「何で白い部分があるの⁇」と疑問でした。

藤田さんでは染料に使う藍の濃度を変えて色の濃淡を出し、生地に色を定着させる調整をしているそうです。
全く色落ちしないわけではなく、自然な色落ちが味わいとなって長く楽しめる品物になります。
工場を見学したことで藍染好き熱がさらに高まりました。
(ちなみに藤田社長も剣道をなさるそうで、勝手に親近感が湧いております)

次に向かったのは田端さんです。
絞りの雪花や水玉がとても好きで、草衣、きさらぎなどを愛用しておりますので興味津々です。


伺ったのは住宅街の中にある、一軒家を改修された作業場でした。
絞りの作業は大きな音が出るわけでなく手仕事なので、住宅街でも問題なし。
生地を畳んだり、絞ったり、乾かしたりは家の中で、染めはガレージを工夫した染め場でされています。

二階作業場は、大きな白生地のロールが床を埋め尽くしたり、染めた生地を部屋中にぶら下げて干したりでなかなか大変そうです。
このような工程を経て製品になるんだなと実際の現場を見ると益々愛着が湧きました。
ただ、こういう伝統工芸の担い手はどんどん減っていて、そのうちに技術が途絶えてしまうかもしれないと聞き、絞りが無くなる⁈と心配しています。お手伝いされていた学生さんには頑張ってほしいです。

さて。
研修で藍染、絞りを勉強させて頂き、
「これはもう、自分でやってみるしかあるまい!」
と決意した私がやってきましたのは、、

【着用商品】
近清絞り 綿麻 斜子織(ななこおり) 薙刀かり衣/水玉大 濃紺×つくも
SOU・SOU×藤田染苑 藍捺染 くびまき/たがいちがい
浅井絞り 縮絨肩掛け(しゅくじゅうかたかけ) 剣先/手染めぼかし 濃紺×江戸紫

倉敷です。

2泊3日で岡山旅行することになり、いつものようにモリモリ予定を詰め込もうと調べていると「絞り体験」の文字が!
これは運命に違いない!
予約して向かいました。

場所は倉敷の美観地区。
希望のデザインを伝えて、アドバイス頂きながら作業します。
私が思い描いたイメージは

半分ずつ雪花と水玉です。
先生には
「雪花の部分を畳んでから水玉を絞るのは難しい」
と言われましたが、そう言われると俄然やってみたくなるものでして。


かなり頭と力を使います。
途中何度もあれ?と分からなくなって広げてやり直しました。
出来上がりはこちら

畳み方を間違えたようです。
でも初めてにしてはなかなか上手いではないかと大いに満足。
絞りの技術が継承されることを切に願いました。

美観地区では何人もの女性から
「すてきなお洋服ね!」
と声を掛けられたり、袖を引かれたりしました。
SOU•SOUの股付・先丸地下足袋を作って下さっている丸五さんのショップもあり、 SOU•SOUコラボの足袋下をGET。

偶然倉敷に来ていた京都スタッフと遭遇したり、備前長船刀剣博物館で刀剣の勉強をしたり、面白楽しい研修の旅でした。

次は何を体験しようかな♪

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