SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“仙厓和尚を知る/本間 陽子”
早いものでもう師走。一年があっという間に過ぎていきます。
今年の初釜で出会った仙厓和尚の掛軸
『やぶから虎が出たちゃ』
なんともユニークな寅年にぴったりな掛軸
遅ればせながらこの日初めて仙厓和尚を知りました。
先生からは、
「お茶会でもお稽古でも、何か一つ心に残るもの、引っかかるものを持って帰ってほしい。
今年の初釜は仙厓和尚を知ってもらえただけで、私は十分。」
今年の始め、この言葉と一緒に仙厓和尚が私の心に残りました。
そして今年の秋、偶然見かけたこちらのポスター
行くしかない!
と重い腰を上げ行ってまいりました。
「ゆるキャラの元祖」ともいわれる仙厓和尚のユーモアあふれる作品を間近で沢山拝見することができました。
生涯、仙厓和尚の作品を蒐集された出光佐三さん、作品に魅せられるお気持ちが分かるような気がいたしました。
帰りにこちらのポストカードを購入にし、にんまりです。
利休さんがいらっしゃるのをお分かりでしょうか?
なんとも愛らしい利休さんです。
いろんな方が千利休を描かれていますが、仙厓和尚にかかればこんなに可愛らしくなるなんて。
本人はどう思われるかわかりませんが。。。。
今年の秋は他にも沢山の展覧会に行くことが出来ました!
中でも京都国立博物館では大規模な茶の湯の展覧会が開催され嬉しい限りでした。
何度でも行きたい!
あとはこちらの図録で楽しもうと思います。
そして現在は、来年の初釜に向けて会記を書かせていただいております。
先生にお道具の組み合わせ方や解釈の仕方等を教えていただき、頭の中に???がいっぱいですが、
少しずつ理解していくのが楽しいです。
茶道をはじめて10年が経ち、なんとなく分かることが増え、はじめた頃とはまた違うわくわくがございます。
来年もより一層精進して参ります。
2 件のコメント
自分は「茶道」に関して「ド素人」なので、失礼なことがあったらスミマセン…
「茶道」用のお軸は普通のお軸よりも幅が狭く小さい…と何処かで聞いたことがあったような…
仙厓和尚サンの絵… 素朴な所が持味だと思うのですが、「一円相」という禅の境地的なものと共通する所があるように思います。
(始まりも終わりもなく角に引っ掛かる事もない円の流れ続ける動きは、仏教が教える捕らわれのない心、執着から解放された心を表わしている。)
好きが高じて普段から絵を描いている者でも、このような絵は「描こうと思っても描けない」ものなのです…
「描こう…」と意識した時点で描けない…
無我の境地…とでもいうのでしょうか…
そのようにならないと描くことができない絵だと思います。それ故たくさんの方々を魅了するのでしょう…
「李禹煥」サンの展覧会チケットがあったので一言…
この作家サン… 学生時代から「大好き!」な作家サンなのですが… 展覧会がつい最近まで開かれていたとは知りませんでした…(T_T)ザンネン…
いつも自身のアンテナを張っていないとダメですね…^^;
ORまねきねこ様 コメント頂き誠にありがとうございます。
仙厓和尚の絵は初釜の掛軸で出合わなければ、今も知ることが無かったかも知れません。
これからも一期一会の出会いを大切にしていきたいと思います。
「李禹煥」サンですが、私は数年前に直島の李禹煥美術館に行ってからファンになりました。
作品の中に入り込むと不思議な心地良い感覚になります。
13日から兵庫県立美術館でも始まりましたね!また鑑賞に行きたいと思います。