“懐かしい「ともだち」/　菊地 いぶき”

夏の終わり。
久しぶりに渋谷へ向かいます。
お目当てはBunkamuraで開催中の展示。



夏休みのお子さん連れグループ、年配の女性グループ、年配の男性、学生さんなどで賑わっていました。
幅広い年代に愛されている作品であることが分かります。
私も幼少期から親しんで育ち、娘たちが生まれると寝る前の読み聞かせにも大活躍。
小学校の読み聞かせボランティア活動でも安定の人気でした。
娘たちが絵本を卒業すると、今度は小さい子のいる親戚に譲って受け継がれていきました。

私が特に好きなのは、かこさとしさんの作品で初めて出会った「だるまちゃんとてんぐちゃん」です。
だるまちゃんはお友達のてんぐちゃんの持ち物が羨ましくて
「〇〇がほしいよう」
とお父さんにおねだりします。

お父さんはいろんなものを見立てて用意してくれますが、最後の「はな」で勘違い…
お父さんのニコニコ顔とだるまちゃんのすさまじい形相のコントラストが面白くて一番お気に入りのシーンです。
今は欲しいものは大概何でも買えますが、ちょっと我慢したり、考えたり、工夫したりすることも子供のうちに
経験してほしいなあと思います。
原画のだるまちゃんを見て懐かしいともだちに再会したような気持ちになりました。
娘は「からすのパンやさん」がお気に入りで、絵本の世界を再現したフォトスポットに食いついていました。


さて、休日に予定を詰め込みがちな私は、同じBunkamura内で開催されていたもう一つの個展へ。


奈良のキャラクター「せんとくん」の作家さんです。
不気味ながらかわいい作品たちがたくさんお出迎えしてくれて写真もOK！


着用商品　１６６㎝
■近清絞り 綿レーヨン むささび 短丈／水玉大（みずたまだい） 濃紫（こきむらさき）×つくも　フリーサイズ
■高島縮 20/20 富士（ふじ） 2.0／濡羽色（ぬればいろ）×環繋ぎ矢車紋（かんつなぎやぐるまもん） 写し（うつし）　Lサイズ

満足して帰途につきました。
渋谷駅前スクランブル交差点でふと空を見上げると、秋の気配が。


熱中症警戒アラート連発の毎日でクラクラしていた夏でしたが、季節は確実に移り変わっています。

さあ！次に向かうはお茶教室！
茶道セットをグッと握りしめ、交差点へ踏み出しました。


そして夏のおみやげ。
昨日、京都から川勝店長と企画主任山本が青山店を訪ねて下さいました！
持ってて良かった自撮り棒。

(菊地 い)