一期一絵 毎日更新!SOU・SOU読本

令和4年07月14日 木曜日号

一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事

“SOU・SOUあれこれ【番外編】& SOU・SOU×京都芸術大学 貫頭衣展【3】”

本日は日曜日!ではありませんが、番外編をお届けいたします。
SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田 由が書きますので皆さまどうぞお付き合いくださいませ!


ぎおんししまい
祇園獅子舞

1500年もの歴史がある『八坂神社 祇園獅子舞』が、3年ぶりにSOU・SOUへ!ネットショップディレクターの矢寺が舞手として参加する獅子舞のお稽古場へ潜入取材して参りました。その歴史や舞台裏などをお伝えすることで、また違った楽しみ方をしていただけるかと思います。ぜひお付き合いくださいませ。






6月某日@八坂神社

「ほんなら現地集合でー!」と言い残したnet shopディレクター矢寺の指示通り、訪れたのは「祇園さん」こと八坂神社。すっかり陽は暮れ、鴨川の提灯が並ぶ景色を横目にSOU・SOUから歩いて10分程度。


昼間とは一変し、参拝客もまばらな夜の八坂神社を本殿に向かって進むと、境内からお囃子が聞こえてきます。本殿の前にある舞殿(ぶでん)では矢寺が所属する八坂神社祇園獅子舞保存会のお稽古真っ最中です。






八坂神社祇園獅子舞保存会

平安時代の絵巻物にも登場する約1500年の歴史を持つ八坂神社の獅子舞。ケタ違いの歴史ですが、歴史は古くともまだまだ分からないことが多いそうです。

実は八坂神社の獅子舞は長く伝統的に続いてきた獅子舞ではなく、一度は途切れた歴史を近年になり復活させたのが現在の八坂神社祇園獅子舞保存会です。


獅子舞の演舞は約9分。全体の動きに緩急はあるものの、縦横無尽に激しく動き回る獅子舞。ぐっと高く威嚇するようなポーズや、ドンっと床を強く叩き蹴る動き、足先まで研ぎ澄まされた表現の豊さに驚きます。


獅子舞は前後2人。雄獅子と雌獅子2対一対ですので4人の息を合わせて獅子舞を舞います。前を担当する人は全体の動きに加え口の動き、耳の動きなどの細かい動作を担当します。後ろを担当する人は前の人の腰に手を回し、中腰になって後ろの動きをサポートします。






獅子舞内部に潜入!

特別に私も獅子舞の内部の世界を体験させてもらいました。獅子舞の頭部は紙を貼ったもので作られており、軽量化されていますがそれでも前頭部で獅子の頭部を支えると首にぐっと重心が乗ります。口の開閉は紐を引っ張ることでパクパクと操作できるようになっています。
勢いよく紐を引っ張るとものすごい勢いてガブーーーっと口が閉じるので、人の頭を噛むとなると力加減は必須。



前は口が開くものの、口から視界を確保すると獅子の顔が上向きになるため、常に斜め下へと目線を落とさないといけません。そうすると視界が想像以上に狭くなり、急に足元が覚束なく不安になります。後ろへ下がる時は、息を合わせてがらなければひっくり返りそうです!

何より獅子の動体は分厚い麻のため、ずっしりとした麻の重量が全身にのしかかり中はサウナ状態。視界が狭く激しい動きは想像以上の訓練と信頼関係が必要です。ほんの少しの時間でしたが、汗だくになり腕はプルプル、足元もよろよろ。






祇園獅子舞の皆さん

お稽古に参加していたのは4人。驚くことに矢寺以外、全て女性メンバーです。高校生とお母さんの親子や社会人まで、幅広い年齢層ですが、皆さんの華奢な体からは想像できないパワフルな動きに終始圧倒されました。




八坂神社祇園獅子舞は祇園祭の花笠巡行に随行する他、5月に行われる御田祭(八坂神社の奉納され神事に使用される稲)に奉納したり、時には老人ホームへ慰問など、披露の機会は様々です。(※2022年の花笠巡行は中止)

さて、祇園祭は疫病の退散を祈願して行われるお祭り。獅子舞は人の頭を噛むことによって、その人についた邪気を食べ、悪魔祓いや疫病退治の意味があります。特に子どもの場合は厄除けの効果が強くなるともいわれており、学力向上や無病息災、健やかな成長にご利益があるそうです。

獅子舞のご利益と合わせて、獅子を舞う保存会メンバーの皆さんのエネルギーがとってもパワフルでこちらにも肖りたいところ。子供の必死な泣き顔も獅子舞の景色の一部かもしれませんね。






SOU・SOUと祇園獅子舞

日本の文化的なものに好奇心が強いスタッフが多いSOU・SOUですが、実際に伝統文化に携わることの困難さを実感しているもの事実。「伝統」というと大袈裟にも感じますが、獅子舞のお稽古を取材に行き、派手なことよりも些細なことを積み重ねることが本質なのだと感じました。

矢寺もふとしたキッカケで始めた獅子舞、仕事の合間や休日にお稽古に行ったり行事に参加したりと約10年間活動してきました。簡単に真似できることではありません。同じSOU・SOUのスタッフとして誇らしくあります。

そして私たちは毎年、SOU・SOUに獅子舞が来るのを楽しみにしています!!ちなみに、獅子舞にガブっとされるお手本の姿勢はこちら。ぜひご参考までに・・・。


(2019年撮影)









《つづく》





↓続いて京都芸術大学空間演出デザイン学科の学生よりお知らせを。
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SOU・SOUのブログをご覧の皆様、こんにちは!
京都芸術大学 空間演出デザイン学科 3年生です。

貫頭衣とは弥生時代に着用されていたシンプルな構成の衣服のことで、袖と見頃が一続きになっており、広げると四角い布になります。
今回販売している貫頭衣は2種類です。

まず1つ目は長方形衣です。
名前の通りワンピースのような縦長の形になっております。



2つ目は四角形衣です。
着丈が長方形衣より短く、Tシャツのような感覚で着ていただけると思います。



デニムやスカートなど合わせて自分なりのコーデを組んでみてください。

いよいよ明日から販売スタートです!たくさんの方に手に取っていただけることを願っています。

今年は、2年ぶりに店頭で販売できることになりました。実際に手に取って見てもらえることを嬉しく思います。


【SOU・SOU×京都芸術大学 貫頭衣展】
場所:SOU・SOU おくりもの2階
期間:7月15日(金)~ 7月17日(日)まで
   12:00〜20:00 ※17日は12:00〜18:00

是非お越しくださいませ!


またインスタグラムでは制作風景や作品の画像をアップしています。学生で運営していますのでぜひ一度目を通してていただけると幸いです。

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それでは、また明日。

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【今日の合言葉】

「獅子舞(ししまい)」

・店舗でお会計時に、〔今日の合言葉〕を言って頂くと、1ポイント差し上げます。
(1日に1ポイントのみの進呈です)
・毎日変わりますので、ご注意ください。
・店舗のみのサービスとさせて頂きます。
あしからず御了承願います。

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