SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“茶道の楽しみ/菊地 いぶき”
早いもので初心者茶道教室に通い始めて3か月経ちました。
週に1度約2時間のお稽古です。
■高島縮 20/20 薙刀四角衣(なぎなたしかくい)/おはじき
■綿レーヨン むささび 短丈/緋色(ひいろ)
ホテルの6階にあるお茶室ですが、とても静かでお庭もあります。
ホテルの中とは思えません。
午前中の剣道で尋常じゃない汗をかいているので、大急ぎで帰宅後シャワーに入り、
竹刀袋を茶道セットに持ち替えて飛び出していくことになっております。
慌ただしいことこの上ないですが、お茶室に入ると時間の流れが急に緩やかになります。
ザワザワと興奮している内面がスーッと静まっていき、先生・生徒全員でご挨拶しお稽古開始です。
最初は、袱紗・茶杓・茶筅・茶巾などの物体と名称が脳内で合致せず、先生からの指示に
「???」
視線と手を彷徨わせていましたが、ようやく落ち着いてきました。
先生の動作を観察していると、常に冷静、さりげなく、無駄なく、しかも緩急あり。
美しい。道は果てしなく遠い…らしい。
茶道の不思議な所作については
何故このやり方?
何故これ必要?
何故何故の連続ではありますが、
これはもう古典芸能のようなものなのだ!と新しい世界を楽しんでおります。
楽しみといえば、他に軸とお花とお菓子!
蒸し暑い日、教室に入ると…
おー!瀧!!
水が落ちる様子を文字で表現しています!面白い!
軸は先生が毎回お選びになって、文字、絵、文字と絵、などバリエーションに富んでおります。
何て書いてあるのかな?
と考えるのもなぞなぞのようで面白いです。
お花は仰々しさなく「野にあるように」生けてあり、こういう生け花もあるのね、と興味深いです。
季節に合わせ、見た目も味も大満足なお菓子の数々も楽しみです。
利休さんにも興味が湧き、現在通勤のお供はこちら
利休さん活躍しています。
戦国時代物は合戦が多くて好みではないのですが、合戦のない「静謐な世の中」実現を目指し、
武士の陰で奮闘している利休さんの行く末を案じながら読み進めています。
「日日是好日」にも「滝」の軸のくだりがありました。
これからもお茶でどんな体験ができるのか楽しみです。
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2 件のコメント
「日々是好日」を読まれた後にDVDを鑑賞されると、楽しいです。先生役の樹木希林さんが、いい味を出されています。
お茶が絡む時代小説で、余韻が残るのは葉室麟氏の「山月庵茶会記」です。同じ作家の「孤篷のひと」もなかなかでした。
温故知新様
コメントありがとうございます!
「日日是好日」のDVDですね!先日のお稽古で先生からもお勧め頂いたので
鑑賞したいと思います。
樹木希林さんの和服姿はいつも自然体で素敵だなあと思っていたので、映画での
装いを見るのも楽しみです。
お茶関連の時代小説のお勧めもありがとうございます。
葉室麟さんの作品は、初めて手に取ったのが「あおなり道場始末」でしたので
軽いタッチの時代小説を書かれる方かなと思っていました。
沢山の作品がおありなのですね。そちらも楽しみです。