一期一絵 毎日更新!SOU・SOU読本

令和4年05月22日 日曜日号

一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事

“SOU・SOUあれこれ【7】”

「茶室あれこれ」に続きまして「SOU・SOUあれこれ」がスタートします。
SOU・SOU傾衣の看板娘が書きますのでどうぞお付き合いいただきましたら幸いです。

日本の伝統色


SOU・SOUの商品の下げ札、色の表記が普通とは少し違うことがお分かりいただけますでしょうか。
黒、白、赤、緑でもなく、Black、White、Red・・・英語表記でもありません。
SOU・SOUでは「伝統色」と呼ばれる色名で表記しています。

伝統色は日本古来の色彩の表現で、古から日本に伝わる色の伝統文化ともいえるもの。
その色彩感覚や色名は四季折々の自然などから生まれた美しく豊な表現であることに驚かされます。
自然の染料で生み出されていた色彩も、現代では化学染料などを使用することで容易に表現できるようになりました。
ですが、長い年月を経て生み出された日本人の色彩感覚を現代でもSOU・SOUの商品を通して楽しんでもらえればという考えから、敢えて伝統色の表現を使用しています。

「濡羽色、ヌレバイロ・・・?これって黒ですか?」
こんなやりとりもSOU・SOUあるあるの定番です。

杜若色(かきつばたいろ)に孔雀青(くじゃくあお)・・・
パッと色名を見ただけでなんとなく想像できる色や、瓶覗(かめのぞき)、納戸色(なんどいろ)など現代に生きる私たちには馴染みが薄く、その色の情景や昔の風景の想像を掻き立たせる色名など様々です。

SOU・SOUには伝統色以外にも色彩を楽しんでいただける表現があります。

黄昏時(たそがれどき)、黎明(れいめい)など時間帯を表す名前は、一日の中で
目の前に静かに沈む夕日ともの寂しい情景や、静寂の中で夜が明ける時間帯の空の色。
日本語の表現の美しさと情景をSOU・SOUのテキスタイルの色彩表現として想像していただければそれも楽しいのではないかと思います。


一方、街のイメージで付けた名前もあります。
京都といえば・・・と多くの方が思い浮かべられるのは京都の花街「祇園」の街の風景なのではないかと思います。
舞妓さんがぽっちりにだらり帯で歩く姿や、提灯の灯火、そんな祇園界隈の景色をイメージした「祇園白川」や「石塀小路」。
先斗町は夏の風物詩、鴨川の川床のイメージでもありますね。
京都で生まれたSOU・SOU。
テキスタイルのを通して古今東西、世界中どこででも京都を感じてもらえれば嬉しいです。

伝統色も時の表現も今の日常表現では使われることは少なくなりましたが、古から続く豊な色彩表現に触れた時、想像の向こうに昔からある色彩を蘇らせることができるのではないでしょうか。
また、その伝統色をSOU・SOUの装いとして身に纏い楽しんでいただければ幸いです。


《つづく》

それでは、また明日

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【今日の合言葉】

「伝統色(でんとうしょく)」

・店舗でお会計時に、〔今日の合言葉〕を言って頂くと、1ポイント差し上げます。
(1日に1ポイントのみの進呈です)
・毎日変わりますので、ご注意ください。
・店舗のみのサービスとさせて頂きます。
あしからず御了承願います。

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6 件のコメント

  • 「伝統色」、相方がちょっとこだわりが有り、色見本の付いた辞典を購入しておりました。
    その色のちょっとした違い、また、命名のセンス、読みながら(見ながら)素敵だなぁ~と・・。
    「伝統色」、SOU・SOUさん、素敵です!日本文化の色々を、SOU・SOUさんに出合って再発見(再調査)しております。
    今年のテーマの七十二候や五行など、へぇ~、そうなんだ・・と、楽しませて頂き、感謝です。

  • よっ! R4.05.22 08:14:22
    • よっ!様
      いつもコメントをいただきましてありがとうございます。
      伝統色や七十二侯などSOU・SOUと共にお楽しみいただいているご様子、嬉しく存じます!
      伝統色の書籍なども今は種類が豊富で眺めているだけでも楽しいですよね!!

  • いつも「これは何ていう名前なんやろ?」と、テキスタイルの名前と共に色の名前も楽しみです。
    これはSOU•SOUならではの楽しみ方ですね(^-^)

    • chabo様
      コメントをいただきましてありがとうございます。
      テキスタイルと共に伝統色もお楽しみいただき嬉しく存じます!
      伝統色の色も数限りなくあるので、似たような色でも全く違う色名だったりして私も楽しんでいます!
      ぜひこれからもSOU・SOUの商品と共に伝統色やテキスタイルの名前もお楽しみいただけましたら幸いです!

  • 日本語の豊かさ、奥深さをSOU・SOUさんに教えられています。
    在るものへの愛おしさが増し、心が熱くなります。

  • はな R4.05.24 19:54:13
    • はな様
      いつもコメントをいただきましてありがとうございます。
      まだまだ勉強不足ではありますが、気持ちを同じく日本の良さを感じてくださる方がいてくださり大変嬉しい限りです。
      在るものへの愛おしさ、本当にそうですね。

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