京都あれこれ / 京都の風物詩をご紹介
“睦月 – 十日ゑびす大祭”
京都ゑびす神社の十日ゑびす大祭
「商売繁盛でササ持ってこい!」
商売繁昌・家運隆盛の吉兆笹を求めてにぎわう新年の風物詩『十日ゑびす大祭(十日戎)』にいってきました。
「京のえべっさん」の名で親しまれる京都ゑびす神社。兵庫県の西宮神社、大阪府の今宮戎神社と並んで日本三大えびす神社の一つでございます。兵庫県の西宮神社といえば早朝に行われる福男選びで有名。「十日戎」はあまり全国的に聞きなればい行事かもしれませんが、開門と同時に人々が走り出す様子をニュースなどで見かけたことのある方も多いのではないでしょうか。
夜も開門もされており、例年夜通し賑わいをみせるえべっさん。行事は縮小されている部分はありますが、今日も縁起物である福笹(ふくざさ)や熊手を求めて多くの人が参拝されていました。福笹授与のルーツは、京都ゑびす神社で独自に授与されていた「御札」に由来するとも言われています。竹は「松竹梅」としても馴染みある縁起物ですが「節目正しく真直に伸びる」「弾力があり折れない」「葉が落ちず常に青々と繁る」といった特徴から、家運隆昌、商売繁盛の象徴となっているそうです。また京都のゑびす神社で毎年授与される干支の絵馬は宮司の中川久公のさんの原画によるものだそう。可愛くも強くもある寅の絵馬が並んでいます。
今回選んだコーディネートは、肩の部分がちらっと見える「透かし肩上げ」がポイントの羽織『風靡羽織 透かし宮中袖 袷』を選びました。肩部分からちらっと覗くテキスタイルと、公家装束に用いられた「袖括(そでくくり)」の袖も相まってまるで巫女さんのような気分。新年の神社参拝ぴったりな羽織です。
■十日ゑびす大祭(初ゑびす)
ゑびす神の誕生日(1/10)をはさんだ5日間行われる行事。期間中は「商売繁盛でササ持って来い」の掛け声とともに吉兆笹が授与されます。
【期間】2022年1月8日(土)~12日(水)
■京都ゑびす神社
【住所】東山区大和大路通四条下ル小松町
【アクセス】京都市バス207「四条京阪前」・阪急「河原町」・京阪「祇園四条」
(溝川)