一期一絵 毎日更新!SOU・SOU読本

令和3年12月04日 土曜日号

一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事

“第四十七話/裏寺町通”


今、京都のSOU・SOUが点在してる裏寺あたりは、昔僕がまだストリートカジュアルのお店をやっていた約20年前は、もっと怪しげな雰囲気だった。
飲み屋、風俗、ゲーセン、24時間営業のポルノ映画館、廃墟ビル、放置自転車、そして浮浪者。
若い女性は誰も近づかなかった。

僕はそんな雰囲気が逆に良いと思って、そのあたりにお店を4店舗構えていた。ある日、知り合いの不動産屋から、この辺に3階建てのテナントビルが建つことを教えてもらった。僕のお店とお店の間だった。
そして、すでにテナントのオファーが来ているとのこと。こっそりどんな商売か聞いたら、なんとエロ本屋だった。

ただでさえ、この辺はややこしい風俗感があるのに、追加で巨大なエロ本屋が出現してしまったら、ますますこの地域がエロ街化してしまう。これは何とかせねばいかんと思い、いろいろ働きかけた結果、最終的に僕の当時の取引先だった原宿の人気セレクトショップがテナントとして入ることになった。
あぶないところだった。

その頃をきっかけに少しずつ周りに服屋さんが出来始め、若い人も歩くようになってきた。だんだんとこの辺りが明るい雰囲気になってきたある日、風俗店が1つなくなってJAZZ BARになった。しばらくして、24時間営業のポルノ映画館がなくなって、古着屋になった。
そして、風俗だけでなく、残ってほしかった老舗喫茶店や居酒屋もなくなっていった。それらも家具屋、服屋に変わっていった。少しずつ放置自転車もなくなり、浮浪者も歩かなくなり、気がつけば20年前とは様変わりしていた。

そして、とうとう最後の一軒だった風俗店も無くなった。これで裏寺には風俗店がゼロになった。
長い裏寺のエロ業界との戦いにピリオドを打ったのだった。

ちなみに、3階建てのエロ本屋になる予定だった場所は、今はSOU・SOU傾衣になっている。


(次回に続く)



それでは、また明日。

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「SOU・SOUへの道/第四十七話」

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