一期一絵 毎日更新!SOU・SOU読本

令和3年10月16日 土曜日号

一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事

“第四十ニ話/お隣さんの閉店”

ある日の朝、店の前をほうきで掃いていると、元足袋屋隣にあったミッキーマウス屋のご主人がやって来て声をかけられた。

「店長ー(僕のことをそう呼んでいた)、あのさー、もう店を閉めるんやけど、借りてくれへんか?」

「えーそうなんですか?長いことご商売されているのに、一体どうしたんですか?」

「もう、しんどーなってきてね。そんで、誰かに貸そうと家族に相談したら娘がSOU・SOUさんに頼んでみたらって言うんや」


という訳で、その店舗を借りることにした。
ちょうどSOU・SOU作務衣をオープンして3年くらいした時だったと思うが、この店舗に男性用と女性ものが混在していることに不自然さを感じはじめていた。
ヨシザキ(当時のスタッフ)みたいな大男が女性に試着を勧める図も何かおかしいし、なにより女性が店に入りづらいだろうなと思っていたのだ。


ということで、新しい店舗は女性用のお店にすることにした。
店名は「SOU・SOU着物」にしたいところだったが、着物はやはり凝り固まったイメージが強いので、着衣(きころも)という名前にした。
少し離れたところにあった”SOU・SOUしつらい”は、着衣の2Fに移した。
新しい”しつらい”は坪数が約5分の1くらいになったので、大型家具は一旦取り扱いをやめた。
(上:SOU・SOU着衣/下:SOU・SOUしつらい)

そして50坪あったSOU・SOUしつらいは、倉庫兼SOU・SOU netshopデリバリーセンターにした。
それまで店舗スタッフがnetshop業務をやっていたが、もう追いつかなくなっていて、そろそろ独立させなければと思っていたところだった。


そしてこの頃誉田屋源兵衛さんに「キミももっと傾(かぶ)いたらいいねん」と言われたことで「傾く」という言葉を知り、なるほど、シンプルなファッション全盛の今、男の派手な身なりってカッコいいな!と思い、この際SOU・SOU作務衣の店名を傾くための衣”傾衣”に変えることにした。おもしろいもので、店名を傾衣にしてからは服作りに遠慮が無くなっていった。逆に普通の服を好む人にはちょっと手強いお店になった。でもそれでいいのだ。SOU・SOUはそうでありたい。
隣のご主人がお店を辞めることで、図らずもSOU・SOUが次々と変わっていくのだった。
(SOU・SOU傾衣)


(次回に続く)


それでは、また明日。

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【今日の合言葉】

「SOU・SOUへの道/第四十ニ話」

・店舗でお会計時に、〔今日の合言葉〕を言って頂くと、1ポイント差し上げます。
(1日に1ポイントのみの進呈です)
・毎日変わりますので、ご注意ください。
・店舗のみのサービスとさせて頂きます。
あしからず御了承願います。

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(若林)(若林)
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