一期一絵 毎日更新!SOU・SOU読本

令和3年07月11日 日曜日号

一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事

“茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【30】”

本日は日曜日、数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです!
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「建物の保存は壁で決まる」

そんなことを私の祖父が言っていました。

土の壁というと脆そうにも感じますが実はそうではないということであると私は解釈しています。
今は住宅でも土壁は使われることが少なくなりましたが土壁は高温多湿の日本の風土に合った壁なのです。
皆さん、土壁の下ってどうなっているかご存知ですか?
▼正解はこちら▼
土壁の下地になるのはこのような竹(小舞竹と言います)をひとつひとつ手作業で編んで棕梠(しゅろ)の紐で結んだもの。
※棕梠(しゅろ)とはヤシの木に似た木で、その皮の繊維でできた紐は腐りにくく麻紐より丈夫だそうです。

その上に土を塗り重ねていきます。

SOU・SOUの茶室は室内ということもあり、一部だけ竹を編んだ下地の土壁となりました。


土壁を塗るのは左官職人さんですが、祖父も父も壁が大事だというだけのこともあり職人任せにはしません。
時には、材料の土やその他の素材すらも自らの目で選びこちらから左官屋さんに支給します。
また土壁は土100%ではなく、中には稲藁が配合されており、その土を何ヶ月も寝かせて発酵させ使用します。
発酵することで藁の繊維が細かくなり糊の役割を果たす他、強度や耐熱が増すそうです。

壁の下地を見ていて、なんだか馴染みのある光景だな〜と思っていたのですが、それもそのはず!
SOU・SOU傾衣の店内は全体が竹で編まれた土壁の下地!(デザインですが・・・)
川勝店長曰く「牢屋みたい」ということですが、これは牢屋ではなくれっきとした伝統的な建築工法です!(デザインですが・・・)

《つづく》

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それでは、また明日。

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【今日の合言葉】

「茶室彼是(ちゃしつあれこれ)」

・店舗でお会計時に、〔今日の合言葉〕を言って頂くと、1ポイント差し上げます。
(1日に1ポイントのみの進呈です)
・毎日変わりますので、ご注意ください。
・店舗のみのサービスとさせて頂きます。
あしからず御了承願います。

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2 件のコメント

  • 今日は、キリン、瓶ビールのケースに目が行ってしまいました(^_^;)

  • よっ! R3.07.11 00:25:31
    • よっ様
      いつも温かいコメントをいただきまして誠にありがとうございます。
      ビールケースは丈夫で何かと便利そうです!

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