一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【24】”
本日は日曜日、数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです!
======================================
昨年の4月頃から父と兄の2人で作業場で木材の加工作業を続けて8月頃に仮組み、9月にいよいよ建築現場での作業となりました。
実は材木を搬入するのも一苦労。
そして、一番の関門が基礎である柱を組み立てる作業。
父の言葉を借りると「逃げ場がないスペースにぴったりと収めないといけない」
例えて言うと、箱の中にぴったりと収まるように箱を組み立てる・・・と言ったところでしょうか。
ポイントは箱を「入れる」のではなく「組み立てる」のです。
以前ご紹介したように数奇屋建築の柱は「仕口(しくち)」という加工がされており、複雑に組んで建てるのでそれを箱の中に収めようとすると、単純に考えてもスペースに余分が必要になります。
それを限られたスペースでいかに組み入れるか。
まるで難解なクイズのようで、その仕組みを何回か父に聞いたのですが、残念ながら私には最終的に理解できませんでした。
茶室の建設予定地の建物内の限られたスペースにすっぽりと収まるような形。
単純そうに見えてそうではないのが職人の世界なんでしょうか。
一つ言えることは基礎の工事をしている現場はとにかく緊張感でピリついていて、親子と言えども余計な言葉を挟む余地はないほど。
床下の柱も天井も完成してからは目に触れる部分ではありませんが、もちろん妥協はありません。
基礎がきっちりと収まらないと全てに狂いが出てくるということもあるでしょう。
何事も基礎が大事。そしてその準備が大事になってくるのです。
《つづく》
========================================
それでは、また明日。
-------------------------------------------
【今日の合言葉】
「茶室彼是(ちゃしつあれこれ)」
・店舗でお会計時に、〔今日の合言葉〕を言って頂くと、1ポイント差し上げます。
(1日に1ポイントのみの進呈です)
・毎日変わりますので、ご注意ください。
・店舗のみのサービスとさせて頂きます。
あしからず御了承願います。
-------------------------------------------
2 件のコメント
凄いですよねぇ~、職人技\(^o^)/
この茶室彼是で、毎回勉強させて頂き、ありがたくm(_ _)m
色々知れて、感謝、感謝です。
職人技、ホント、頭が下がります。
よっ!様
いつも温かいお言葉を頂戴いたしまして誠にありがとうございます。
拙い文章ではありますが、ご興味をお持ちいただけて大変嬉しく存じます!!
今後もご覧いただけるよう精進してまいります。