一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【23】”
本日は日曜日、数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです!
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何でもコンピューターと機械があればできてしまう時代。
木材を加工するために使う機械こそ文明の進化かもしれませんが、父と兄がしている仕事は基本的には何十年、何百年と変わりない仕事のように思えます。
伝統は何も特別なものではなく「今日の仕事」を毎日続けていく襷なのかもしれません。
全ての柱を丁寧に加工する、そんな気の遠くなるような作業が終われば今度は「仮組み」に取り掛かります。
その名の通り、作業場内で茶室を組み立てます。
「やらなくていいなら、手間だからやらない方がいい。だけどやるのにはきちんと理由があるんや」
ということで、その理由が気になるところ。
一番わかりやすい理由は、建物全体の微調整をすること。
全て鉄筋で機械で加工するなら寸分違わず組み立てられるかもしれませんが、木は生き物でそれを作るのは人間です。
柱の収まりや天井の収まり、全体の調整が不可欠。
そして、一番の理由は現場(建てる場所)での作業期間をを最短にするため。
例えば、マンションやビルの中であれば作業が長くなればなるほど騒音などで近隣の方に迷惑となるため、予行で一旦組み立ててしまえば随分と工期は短くなります。
逆に屋外に建てる場合には一気に組み立ててしまうことで大切な木材を風雨にさらすリスクを減らすことができます。
それもこれも、数奇屋建築には柱に番付という印があるからできることです。
実際に立体形になるとワクワクが増すのも事実ですね。
《つづく》
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それでは、また明日。
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【今日の合言葉】
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3 件のコメント
「仮組み」要は試作品を一度作る!という事ですね!?
すごっ!!茶室の試作品を作るって・・・。
そんな大変なこと、ホント、この「茶室彼是」が無かったら、知らないことでした。
社長、寺田さん、ありがとう\(^o^)/感謝、感謝。
毎週日曜の楽しみです。
よっ!さま
いつも温かいコメントをいただきありがとうございます。
茶室は柱を組んでできているので、組んだり解体したりできるのです!
ちょっと不思議な感じですよね!
またそのこともご紹介できたらと思います。
解体!?これまたビックリで、楽しみにしております。
そうですよね。。組んで組み立て、ですものね・・・(^^;)
大きいと、そんなこと・・と思うけれども。
楽しみにしてま~すっ\(^o^)/