一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【22】”
本日は日曜日、数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです!
======================================
先週ご紹介した「番付」された柱の次の工程は「加工」です。
「この建物は釘を一本も使わずに建てられています。」
テレビなどでこんな風に紹介されているのを耳にされたことのある方も多いのではないでしょうか。
日本の伝統的な工法で建てられる茶室はボルトや釘ではなく木と木を組んで建てられます。
(釘やボルトを使用しないわけではありません)
立体のパズルのような仕口(しくち)と言われる複雑な加工を柱に施して組み立てます。
全ての柱が同じ仕口かと言えばそうではありません。
柱には番付と一緒に適材適所、全て計算された仕口が書き込まれており、それに合わせて一本一本を手作業で柱を加工します。
素人の私が見る限り、柱の加工が複雑すぎてどうして組み上がるのかが想像できません。
外れそうで外れない「知恵の輪」のようで、考えれば考えるほど理解が遠のきます。
それもそのはず、簡単に理解できれば「修行」は必要ありませんね。
父の修行中は親方や兄弟子に口も聞いてもらえないような時代。
ただただ先輩たちのすることを見て真似たり、仕事が終わってから木の切れ端で納得するまで軸組を勉強し、伝統的な木造の理論や技術を身につけたそうです。
《つづく》
========================================
それでは、また明日。
-------------------------------------------
【今日の合言葉】
「茶室彼是(ちゃしつあれこれ)」
・店舗でお会計時に、〔今日の合言葉〕を言って頂くと、1ポイント差し上げます。
(1日に1ポイントのみの進呈です)
・毎日変わりますので、ご注意ください。
・店舗のみのサービスとさせて頂きます。
あしからず御了承願います。
-------------------------------------------
2 件のコメント
寄せ木細工やからくり箱のようですね!
すごい技術。伝統、残していかなくては!!
よっ!様
いつも温かいコメントをいただきましてありがとうございます。
本当に、からくりのようですよね!
昔からこんなことを考えていた職人さんがいたなんて、先人の知恵は本当にすごいな〜と思います。
パズルが苦手な私にはチンプンカンプンです。