一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“第二十二話/前身の紆余曲折”
teems design shopというのは、インテリア雑貨を中心に取り扱っていた。
オリジナルテキスタイルのタオル、クッションの他、
レコードバッグ、CDバッグ、デザイン家電、イームズの雑貨等。
その後、辻村さんが5F建てのビルを買われることになって、
そのビルで何かしようという話になった。
1Fに和食屋、2Fにteems design shop、3Fにインテリアショップ、
4Fが辻村久信デザイン事務所、5Fがカフェ。
なんとなくこんなプランだった気がする。
1Fのショップで使う家具やスタッフのユニフォームは
上の階で売っているという設定で、
ビル全体が一つの新しい和の世界観を持つというものだった。
実はこのプランは東京の青山でやるつもりだった。
青山に出来る予定のユニマットの新築ビルを借りて、
衣食住を提案するショップを僕と辻村さんと
祇園リコルディのオーナーの真城さんの3人で共同経営する計画だった。
普通テナントは家賃が決まっているものだが、
ユニマットの場合は事業プランをプレゼンして、
家賃もこちらで提示するというスタンスだった。
それを総合的に見て、ユニマット側が誰に貸すかを決める。
僕らのプランは先方の社長に大変気に入ってもらえたのですが、
提示した家賃(500万円)が安かったため最終選考で落とされ、この計画はなくなった。
しかし、今から考えてみたら無謀な計画だった気がする。
当時のteems designはまともに衣類の生産をしたことがなかった。
大体にして生産のプロもいなかった。
もしあの計画が通っていたら、今頃どうなっていたかなーと思う。
これもツイていたのだ。
まーそういうわけで、
青山での計画を辻村さんのビルにスライドしていくことになったのだが、
紆余曲折あって結局このプランは大幅変更になり、
1F・2Fはコムデギャルソンが入ることになった。
ウチは3Fになり、辻村さんの事務所が4F、
5Fには当時渋谷で大人気の和カフェ「ユソーシ」が入ることになった。
この展開には僕自身驚いた。
この時のショップ名はteems design+moonbalanceとなった。
moonbalanceとは辻村さんの会社名だ。
僕の社名と辻村さんの社名を足しただけだ。
服あり雑貨あり辻村さんの家具ありのユニークな品揃えだった。
商品の統一感はあまりなかったがオリジナリティーはあった。
自分たちで作って自分たちで売るというスタンスは
地方の一ショップではなかなか出来るものではない。
2006年6月21日。このお店がのちのSOU・SOUになっていく。
(次回に続く)
それでは、また明日。
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今日の合言葉は 「SOU・SOUへの道/第二十二話」
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