一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“恵まれた子です”
会社からチャリで十数分、好立地の我が家。
お陰で朝は、10時ギリギリまでテレビを観ることが出来る。
今までは、専ら10チャンを観ていたのだが、
たまたま佐々木恭子アナがめでたくデキ婚…!ということで
8チャンに合わせた日があった。(ミーハー)
その時に放送していた特集が、
「忘れられた日本」であった。
日本全国津々浦々の美しい風景、人の暮らしなどを取材し、
多くの現代人が忘れている大切なことを改めて思い出そう
という企画。
その日はたまたま我が故郷岡山県の、平安時代から伝わる
お祭りに携わる親子に密着していた。
…泣けた。
私が美味しいご飯を食べれるのも、農村部の人々が、
豊作を願って神様にお供えや祈りを捧げているからなのだ。
ありがとうございます。ほんとうにありがとうございます。
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私はこの特集によって、また一層日本への愛を実感し、
古き良き日本を体感する為にまた民博へ出向いたのであった。
(かれこれ5回は行ってる…)
民博の正式名称は、国立民族学博物館である。
吹田市の万博記念公園内にあり、世界中の民族の生活道具や
宗教用具を集め、地球に住む人々の暮らしを一気に体験できる場所。
ちなみに設計は、黒川紀章。
妙にスペイシーな雰囲気が、唯一笑けるポイントだが、
初めて行った時、見事なまでに全身鳥肌が立ったのを覚えている。
流石です、巨匠!
東南アジアのカラフルな看板や、南アフリカの奇妙なお面、
アイヌ民族のタペストリーも魅力的だが、私が一番に突き進む場所は
やはり日本のコーナーだ。
そこには、まさに「忘れられた日本」がある。
囲炉裏、かやぶき屋根、わらじ…
実際に触れたことはないのに、とても懐かしく思う。
(地下足袋も、もちろん展示されていました!)
圧巻なのは、青森のねぶたや各地の神輿や山車、漁船などが
どーーーーーんと並ぶコーナー。
壁には鬼やら天狗のお面がズラリ。若干こわい。
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日本の文化展示は、(多分)70年代で終わっていた。
まだ出口の向こうには空きスペースがある。
近い将来、あそこにルーズソックスが吊り下げられる時は来るのか。
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こうして期待と満足で胸いっぱいのまま、
私は3時間の世界旅行を終え、これまたスペイシーなモノレールに
乗って現実に戻ってゆくのであった。
嗚呼 ひとりで帰るの、寂しい…。
(毎度長くてスミマセン 岩崎恵子)