一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【14】”
本日は日曜日、数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです!
======================================
「SOU・SOUの茶室をつくりたい」
若林からそう打ち明けられ、私は想像しただけでワクワクしていました。
若林と父とは面識がなかったので顔合わせの場を設けるべく、若林が我が家へやって来ることになりました。
なにかと来客が多い我が家ですが、娘の務め先の社長が来るとなると話は別で、朝から両親は揃ってソワソワ。
そして従業員の実家に訪問するのは初めてという若林の緊張感も感じ、父と若林の間に挟まった私はさらに緊張・・・
ただの緊張した大人たちの集まりのような状況が若林と父の初対面の瞬間でした。
百聞は一見にしかずということで、まず若林を案内したのは自宅の茶室。
父が茶室の解説をしつつ、実際に座った景色を味わってもらいました。
狭い茶室、今で言うところの「密」な空間は初対面の緊張感を自然と解くような不思議な空間でもあります。
一通り案内したのちに、改めて若林から父に茶室を造って欲しいと依頼がありました。
そもそもなぜ、SOU・SOUに茶室が必要なのか?
SOU・SOUのスタッフは入社したら全員がお茶のお稽古に通います。
ほとんどのスタッフが日本文化に興味があって入社して来るのですが、茶道はほぼ全員が初心者です。
SOU・SOUは「新しい日本文化の創造」を謳っていますが、日本文化を知らないことには創り出すことができません。
基本を知ってこその新しさ、そしてその楽しさをより多くの方に伝えることが私たちの仕事であれば幸せだと考えています。
また、若林自身が長年、茶道のお稽古を通じて感じたことを私たちスタッフにも感じて欲しいと考えているのかも知れません。
全員がお稽古に通うことを推奨してるとは言え、各々の事情で通いたくても通えないスタッフもいるのが現実。
そこで会社に茶室があったら通いやすい、しかも知り合いの先生に依頼して「楽しく習う」ことを目的にすればいいのではないか。
そんな若林の考えのもと「SOU・SOU茶室」は始動しました。
もちろん父はその仕事を快く引き受け、その思いに応えるべく動き出すこととなったのです。
若林が帰った後、父から「いい会社に入って良かったな、あなたはとても恵まれているよ。」と言われました。
私も改めて、スタッフのために若林が真剣に考えていたことなのだと理解し、誇らしく胸が熱くなったことが今でも忘れられません。
《つづく》
========================================
それでは、また明日。
-------------------------------------------
店舗でお会計時に、以下に掲載している「今日の合言葉」を
言って頂くと、1ポイント差し上げます。(1日に1ポイントのみの進呈です)
毎日変わりますので、ご注意ください。
尚、これは店舗のみのサービスとさせて頂きます。
あしからず御了承願います。
今日の合言葉は 「茶室彼是(ちゃしつあれこれ)」
6 件のコメント
そんな会社で働きたい!!!\(^o^)/
今日のブログで更に思いを強めました(^^;)
いつかきっと・・と、社長とのやりとりを胸に!
実現する日を心待ちに(^v^)
寺田さんにもご指南よろしく・・ですm(_ _)m
よっ!様
いつもコメントをいただきましてありがとうございます。
SOU・SOUで働きたいと思っていただけるなんて大変光栄です。
これからもそう思っていただけるようにスタッフ皆でよりよいSOU・SOUにしてまいります!
まだお会いした事のないゆーちゃんさん、文章から気遣いのできる
温かみのある方だと想像致します。茶道は、姿勢がよくなり、日常に
活かせる様々な知識がつきますね。sousouのお店は、いつ行っても
スタッフの方々の挨拶や気配りに感心致します。皆さま、姿勢が良いのも自然と気配りが出来るのも、茶道を嗜んでいらっしゃるのですね。
井後陽子 様
コメントをいただきましてありがとうございます。
また、スタッフへのお褒めの言葉をいただきまして恐縮でございます。
個性豊かなスタッフなので皆が様々な感性でお茶を楽しんでおります!
これからもお客様へのサービスに活かせるように精進してまいります!
ブログ前のライブで、
寺田さんのご自宅を若林さんがいかにも知っているように感じたのは、
こういう事だったのですね。
>ただの緊張した大人たちの集まりのような状況
表現が( ´艸`)笑えます!!
佐代美ん 様
コメントをいただきましてありがとうございます。
いつもとても細かいところまで見逃さずにご覧いただきありがとうございます。
そうなんです、緊張した大人が集まる光景は少し滑稽で今思い出すとちょっと笑えちゃいます。
もちろんその時は真剣なんですけどね・・・(笑)