一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“100点にならない”
僕は昔パタンナーをやってました。この仕事は"ミリ"に拘る仕事と言われています。モデルとなる寸法設定で洋服を作るのですが、その前にサンプル作って、ちょっとした襟ぐりのシワとか身頃のハネなどをチェックしパターン修正していきます。当時シルエットも含めかなり細部にわたって拘りをもって仕事に取り組んでました。
でも実際商品を着るお客さんはいろんな体型をしています。だからパタンナーのプライドを賭けた"ミリの拘り"は実はあんまり意味がない場合も多いのです。幾らやっても100点になった気がしないというか。僕はいつもそういうところに何となく矛盾を感じながらやってました。そんなこと普通は考えないかもしれませんが・・。オーダーメイドなんでしょうね、考え方が。