一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【13】”
本日は日曜日、数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです!
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祖父、両親、兄夫婦が全員揃って建築の仕事に携わっています。
家族全員いわゆる理系。
家族の中で私だけがお勉強も苦手、絵を描くのも苦手。芸術的センスもありません。
なぜなんだ?本当はよその子なのかも・・・
小さい頃から大人になってからも、そのことがずっとコンプレックスでした。
そのせいもあってか、それまで見知らぬ誰かに家業のことを話すことなどあまりありませんでしたが、SOU・SOUの面接の時にはじめて社長の若林に家業が数奇屋(すきや)建築を生業にしていることを話しました。
コンプレックスだと思いながらも、否が応でも見たり感じたりしてきた私の「リアルな茶室のあれこれ話」に黙って耳を傾けていた若林。
気がつけば面接のはずが、話の中心は伝統産業や茶室のことになっており、
「最近は美術館や店舗内に建てたりすることが多く、個人で新たにお茶室を作る人は随分と少ないようです。」
と、そんな世間話に近いような会話の中で若林がポロっとこんなことを言いました。
「いつか茶室、欲しいねんなー」
お茶を嗜む人ならばいつかは自分の茶室を・・・
と考えるのはごく自然のことかもしれません。
入社後も
「いつか茶室が・・・」
なんて言葉を耳にすることがありましたが、欲しいと思ってすぐに手に入るものでもないので、冗談半分で特段気に留めることもありませんでした。
▲新人紹介の一日一駄話にも・・・
〜時は流れて2018年の初秋〜
「明日、夜ごはん行くか?」
若林に誘われて連れて行ってもらったのは、とあるお寿司屋さん。
食事も終盤になったところで、突然切り出されました。
「ところで茶室を作ろうかと思うねんけど、キミのお父さんに頼めるかー」
「あ、いいですよ!」
っと、とっさに返事をしたものの、内心は「え?」と頭の中が「?」だらけ。
本気なのだろうか・・・いやいや、冗談を言うためにお寿司は食べさせてもらえないはず。
と言うか返事してしまったしお寿司も食べてしまったし、もう断れない。
心中は全力でザワザワしながら残りの鉄火巻きを口に運びました。
そうなんです。
これが『SOU・SOUのお茶室』が始動した瞬間の出来事です。
《つづく》
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それでは、また明日。
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今日の合言葉は 「茶室彼是(ちゃしつあれこれ)」
2 件のコメント
寺田さん、またまた来週が楽しみな≪つづく≫ですね。
この日は寺田さんが若林さんと並んでのとても楽しいライブの後のこのブログです。
何人かの方もコメントされていましたが、寺田さんの切り替えしが絶妙でそれを若林さんも滅茶滅茶受けていて、会話が楽しいです。
佐代美ん様
いつもコメントをいただきましてありがとうございます。
ライブ配信、ブログ、SNSといつも温かい励ましのお言葉をいただき、いつも大変嬉しく拝見させていただいております。
また、茶室のあれこれ話にお付き合いいただけましたら幸いでございます!
(寺田)