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平成26年08月03日 日曜日号

SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記

“私の浴衣裏話/色部 由里子”

あっという間にもう8月。
7月は店頭でもお祭りでも浴衣を着る機会が多かったのですが、そんな日は出勤から帰宅までずっとを着ているので、お客様やスタッフから「一日中着ていて大変じゃないの?」と訊ねられます。
お答えします。全く大変ではないです!
もちろん慣れもあるのでしょうが、着方のコツを掴んでおさえるべきところさえおさえていれば、和装というのはどこもかしこもぎゅうぎゅうに締めるようなものではないのです。
私の着付けの先生が「和装の文化は人様の目を楽しませる文化なのよ」「夏の装いだって暑くないわけではないけれど、人様に涼を感じていただけるように着るのよ」と仰っていましたが、そんな和の心が本当に素敵だなぁ、と感じます。
この和装の心得、自己満足のファッション(この考え方も私は大好きです)とは対極にありますが、現代っ子たるもの出来ることなら楽をしたい。
出来る限り締め付けずに、簡単に綺麗に着られるならそれに越したことはありません。
心から涼しい顔で着られたら一番いいに決まってます。
通常、浴衣を着る時はこちらにあるような小物を使います。
20140802-P1040135.jpg 浴衣用の肌着を着た上に補正を兼ねた汗取りのタオルをして、浴衣を着て腰紐に胸紐、伊達締め、帯板をして、帯を締めます。
これでも、上手く着れば全く痛くなく楽に過ごせます。
ただし、お腹いっぱいに食べると流石にお紐が食い込みます。その辺りは洋服のベルトと一緒です。
食い込み経験者の私が現在使っているものはこちら。
20140802-P1040137.jpg お紐が一本もありません。
腰紐の代わりにゴムのベルトを、汗取りタオルを抑える補正着についている金具で胸紐の代わりをします。そして伊達締めはシャーリングが入った伸び縮みするものです。あら楽ちん。
さらに、浴衣用の肌着の代わりに高島縮の抜衿ジバンえんゆう穿きを身につければ、あら涼しい。
足さばきも良くなるのでとても動きやすいです。
20140802-P1040138.jpg それから、夏といえばビアガーデン。たくさん飲んで食べてお腹が苦しくなる時もありますよね。
そんな時は帯板の内側に手ぬぐいを一枚挟んで帯を締めておき、いざ宴が始まってお腹が膨れて来たら手ぬぐいをさっと抜くだけです。食欲も楽さも妥協しません。
少しの工夫でとても快適に過ごせる浴衣。
京の七夕も始まったところ。浴衣でお出かけしてみませんか。

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