本間と古川の染織倶楽部 /
“第二十九話『注染』について”
染織倶楽部、今回は「注染」についてお届けいたします。
「注染」とは、生地の染めない部分を糊置きすることで防染し、
1反の生地を蛇腹状に折り重ね、染料を注ぐ部分を囲うように
土手を作り染色を施す日本独自の染色技法です。
その歴史は江戸時代末期より注染の原型となる技法をもとに、
改良を経て明治時代に堺で確立されたと言われております。
上から液体染料を注いで生地を貫通させるため、手捺染とは違い
裏表無く染まるのが特徴です。
主に手ぬぐいや、浴衣などに用いられる技法です。
土手を作ることで一度に多色を染めることが可能となります。
また生地上で色を混ぜ合わせることで色の濃淡、多色のぼかしが
表現できることも注染の持つ美しさの一つではないでしょうか。
SOU・SOUでは、老舗着物メーカー・京都丸紅さんとコラボレートした
浴衣企画で、注染の浴衣を取り扱っております。
■ほほえみ たゆたう/まどろみ
■花園 春風/潮風
※現在は企画終了、近日中にnetshopでも通常販売予定でございます。
注染独特のぼやけた雰囲気が特徴です。
店頭では、実物をご覧いただけます。
是非一度お手にとってご覧下さい。
今年の夏はSOU・SOUの浴衣をお召しになって、お出かけしてみては
いかがでしょうか。