一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【5】”
本日は日曜日、数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです!
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ある日、父に見せてもらった古い箱。
箱裏を覗くと有名な茶室の名がずらりと連なっており
箱の中にはA4サイズぐらいの紙の包みがたくさん入っています。
包みを開け、
折りたたんである紙をそっと立てると、、、
なんと茶室が完成。
この飛び出す絵本のようなものは「起絵図(おこしえず)」と言われるもので、昔からある茶室の折り畳み式立体模型です。
小さな字で細かい寸法の記載もあり、これだけで原寸大の茶室も建てられるアナログながらも精巧に作られた小さな小さな茶室。
一見、どこも同じような間取りでないのかと思う茶室も、こうして立体にして見るとそれぞれの間取りに個性があることに気がつきます。
今のようにネットもスマホもなかった時代は、茶人や大工たちがこの起絵図を見て建物を研究したり想像したことに違いありません。
ちなみにネットもスマホもあまり得意ではない父にも、この起絵図を見て設計の参考にしたりするのかと尋ねたところ
「こんなん見んでも頭の中でできてるわー」
と、即答されました。
なんともつれない答えでしたが、これも職人気質?頼もしいということにしておきましょうか。
寺田 由
茶室彼是【1】
茶室彼是【2】
茶室彼是【3】
茶室彼是【4】
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それでは、また明日。
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今日の合言葉は 「茶室彼是(ちゃしつあれこれ)」
2 件のコメント
凄いですね・・(>O<)
昔の人の造った飛び出す絵本的な茶室・・。
1枚の布から袋や服が出来るのと同様、造形作家さんなどは本当に凄いと思います。
大事に保管、残して行くもの・・ですね・・・。
よっ!様
コメントをいただきまして誠にありがとうございます。
印刷技術や今のように量産の技術がない時はとても貴重だったのではないかと思います。
物づくりの尊さを感じました。
大切に残したいものですね。(寺田)