一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“第五話/学生生活の事”
学校へはすぐ行けた。なんといっても寮の下の階が教室だ。
授業が始まる5分前に起きて教室に入り、出席を取ってまた寮に戻る。
それからゆっくり支度をした。
しかし先生もバカではない。すぐに注意されて、その手は使えなくなった。
学校の設備は古かった。
こんなミシンや
こんなアイロンだった。
生活費は1日950円位だった。
缶コーヒー100円(当時は100円だった。)、昼はチキンカツ弁当350円(そう考えたら今の方が弁当安いな。)、タバコ250円(ラークだった。高級品だ。)、銭湯220円(だったかな・・・)が主な内訳だ。
タバコは友人からもらうこともよくあった。
バイト先では2食のまかないが付いていたのでとても助かった。(しかし二食のうち一食、時には二食ともラーメンなのでコレステロールが高くなった。)
ラーメン屋での仕事は、新宿西口にある約100軒の雀荘に出前するというものだった。
ラーメン10杯をチャリンコで運ぶのは結構重い。
雨の日はカッパを着るのだが、なぜか内側も濡れていてビタビタで気持ち悪く、雪の日は手がかじかんで最高にツライ。
だいたい毎日朝から学校、夕方17時からはラーメン屋でバイト、23時頃に終わって閉店間際の銭湯に行って、その後課題という生活だった。
僕以外のバイトは次々に辞めていく。
ある日ラーメン屋の社長が「若林君は地方から出てきているだけあって、しっかりしているね。これからバイトは地方出身の人にするよ」とポツリとおっしゃった。
なんかうれしかった。
(次回に続く)
それでは、また明日。
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