一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【3】”
本日は日曜日、数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです!
======================================
私が幼い頃、家には「丁稚(でっち)さん」と言われる住み込みの若い衆が多い時で5人ほど同居して食住を共にしていました。
食卓でも親方と丁稚さんの間には一本ピンと糸を張ったような緊張感があり、普通の食卓とは少々違う雰囲気だったかもしれません。
「仕事は手取り足取り教えてもらうものではなく見て覚えるもの。」
昔の職人の世界にはそんな空気があったようです。
現在は父と兄が2人で大工仕事を続けており、親子と言えどもそこは親方と職人。
仕事上の関係性は、私でも計り知れないものがあります。
兄は幼い頃から大工道具をおもちゃ代わりに当てがわれていたことも影響してか?自ら大工の道に進む事を決めたようですが、我が家に限らず昔から続いていることを担っておられる方は様々な工夫を重ねておられると思います。
「うちは後継者がたくさんいるので安泰です!」
という言葉はどこの業界でもあまり耳にしたことがありませんね。
数寄屋大工も御多分に洩れず子供たちが憧れる職業ではありませんし、華やかな世界とは無縁です。
伝統をアップデートしながら続けていく、とりわけ「技術」を受け継ぐということの厳しさを感じることは多々ありますが100年、200年と残る建物を造る父や兄の姿は少し誇らしげでもあります。
寺田 由
茶室彼是【1】
茶室彼是【2】
========================================
それでは、また明日。
-------------------------------------------
店舗でお会計時に、以下に掲載している「今日の合言葉」を
言って頂くと、1ポイント差し上げます。(1日に1ポイントのみの進呈です)
毎日変わりますので、ご注意ください。
尚、これは店舗のみのサービスとさせて頂きます。
あしからず御了承願います。
今日の合言葉は 「茶室彼是(ちゃしつあれこれ)」