本間と古川の染織倶楽部 /
“第二十話『シルクプロテイン加工』について”
新店舗「染めおり」もオープンし、より一層様々な生地、テキスタイルをお楽しみいただけるようになったかと思います。
20回を迎えました染織倶楽部、今回は「シルクプロテイン加工」についてお届けいたします。
業界では知っている方も多くいらっしゃると思いますが、一般的にはまだまだ認知度が低いと思います。
シルクプロテインとは、その名の通り絹のたんぱく質を指します。
天然シルクから抽出された純度の高いたんぱく質を生地にコーティングすることにより、
シルクの持つ特性を生地に施す加工を「シルクプロテイン加工」と呼びます。
特徴としましては
①人の肌に近いアミノ酸を含んでおりますので、肌に優しく保湿効果にも期待が持てます。
②優れた吸湿性と通気性。
雑菌の繁殖を防ぎ、汗をかいてもべたつきません。
③熱伝導性が低く、夏はさわやかで冬はあたたかい着用感です。
衣類は直接肌に触れるものです。
シルクプロテイン加工を施した生地は、お子様にも安心して着用していただけます。
以上の特徴を踏まえ、SOU・SOUではわらべぎでシルクプロテイン加工の商品を
展開中でございます。
■たかしまちぢみ こどもじりそで
ウール地の場合肌触りがより柔らかくなることが多いですが、高島ちぢみの場合、
加工しても、生地そのものの肌触りが柔らかくなるわけではなく、縮特有のシボや
シャリ感は残ります。
防菌消臭効果が期待できるので、お子様が汗をかいても安心です!
いくつかの生地で試作をしておりますが、現在はサンプル段階で不採用となったものも
ございます。
いずれ多様な展開をみせることを、期待したいと思います。
やはり絹は高級なイメージがありますが、同じ特徴を持つ他の生地の商品があれば、
もっと身近に感じられるかもしれませんね。
どこかで見かけた際には、是非チェックしてみて下さい。