SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“時雨の美術館めぐり/矢寺 和成”
先日の日曜日、京都岡崎にある市立美術館で開催されている『竹内栖鳳展』と、
細身美術館で開催されている『神坂雪花展』へ行ってまいりました。
この日は生憎の雨。
紅葉の季節ということもあり、雨に打たれて落ちた葉も綺麗に染まっていました。
休みの日に散髪や映画館、美術館に行くと「休みを有効に使えた!」
という充実感でいっぱいになる、netshopディレクターの矢寺です。
肝心の栖鳳展はというと、なぜ鵺派と呼ばれたかや、西洋美術の長所である
実物観察にもとづいた写生に、日本の伝統絵画が得意とする写意―外形というよりは
対象の本質を描き出すこと―を融合させたことなど、作品群に区切っての展示でした。
学生時代は「うまいなー、綺麗だなー」感覚で見ていましたが、年齢を重ねることに、
伝わってくるものが変わっているなとしみじみ思いました。良いか悪いかは別として。
その後向かったのは、琳派でお馴染みの『細見美術館』へ。
栖鳳と同じ四条派の流れをくんだ神坂雪佳。
どちらの展覧会も素晴らしく「やっぱり良い物見なきゃ!」と、自分を鼓舞して帰宅しました。