本間と古川の染織倶楽部 /
“第十三話:『モスリン』について”
風が涼しくなり最近少しづつ秋の気配を感じます。
染織倶楽部、第十三話は『モスリン』についてご紹介致します。
現在ご予約を承り中の秋物商品で沢山使われているモスリン。
SOU・SOUでは通年販売しており、すでにご存知の方やファンがとても多い生地のひとつです。
この美しい布のルーツは遠くメソポタミアの首都モスール(今のイラク第二の都市)にあります。
エジプト経由でヨーロッパへ伝わり日本には江戸末期に入ってきました。
素材は上質なメリノウール100%です。
ウールの中でも梳毛(そもう)という毛足が長い糸の、極細の単糸を使用し平織りで織ってあります。
羽のように軽く、さらっとした手触りで、着用した時のトロンとした落ち感がなんとも綺麗です。
深みのある発色で暖かく蒸れないのも特徴の一つです。
モスリン商品にはこのようなネームが付いております。
今回の秋物先行予約で新しく登場した、モスリンアイテムをご紹介致します。
・モスリン四角衣
・モスリン長方形
・モスリン薙刀貫頭衣
・モスリン草木染め 開襟帯草衣/モスリン草木染め 広形もんぺ 穏
・モスリン寛衣 下
・モスリン小袖風靡 作務/モスリン 風靡下 博多
これからの時期に最適なモスリンは、一度袖を通すとその着心地のよさと、
綺麗なシルエットにやみつきになります。私も大好きな生地の一つです。
秋には一枚で着用し、寒くなってくると衿巻ジバンや薙ジバンを組み合わせたり、
むささびや小袖莢を羽織ったりとアレンジして頂けます。そして春にはまた一枚でお召いただけます。
長く使って頂けるのも人気の一つです。
ちょっとしたパーティや結婚式の二次会などの、ハレの日にもおすすめです。
是非この機会にお試し下さいませ。