SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“高島縮 空羽(あきは)/山本 聖美”
まだ冬の気配がのこる日が続いていますが、
『春のきころも』予約企画は盛り上がっております!!
そんな春の新商品の中から、本日は、
こちらに使用している生地について説明させていただきます!
遡ること、昨年の9月。私は滋賀県高島市に向かう列車にゆられていました。
車窓から、気持ちよく琵琶湖がきらめいています。
そうです、高島といえば、高島縮! SOU・SOUではおなじみの、坂尾織物さんを訪ねました。
▲いつもお世話になっている 坂尾さん。
山本 「2020年の夏も快適に過ごせるかどうかは 坂尾さんにかかっていますので、
どうぞよろしくお願いいたします!!(敬礼!!)」
このときに、
坂尾さん 「実は面白い生地があるんです。空羽(あきは)っていう織り方の縮生地ですが・・」
と、ご提案いただきました。
空羽(あきは)ってどういう意味??
(少々マニアックなお話になりますがお付き合いくださいませ)
高島縮の生地が織られている様子。
機織り機がせわしなく動いています!
機織り機のこの部分。『おさ』と呼ばれるものです。
近づくと・・・こんな感じで櫛(くし)の歯のようになっています。
この歯の隙間を一羽(ひとは)、二羽(ふたは)・・・という単位で数えるそうです。
そこで、今回の「空羽」のお話です。
空羽はこのようなストライプ状になっていますが
これは、タテ糸を増減させて表現しています。
一羽に通す本数が少なく空いているところから → 空いている羽
すなわち、空羽(あきは)という名前になりました。
他の高島縮との違いは。。
例えば、サーキュラー生地と比べると、
空羽のほうが使用しているタテ糸が細いです。
また1mあたり約40g空羽のほうが軽いです。
どちらのほうが涼しいか?というと大きな差はありませんが、通気性だけを見ると空羽のほうがやや涼しいと言えるかもしれません。
ただ、どちらも高島縮の肌当たりがサラリとしていて、軽く、
春夏に着るのに最適な生地であることは間違いありませんのでご安心くださいませ。
春のきころも 第二弾動画も更新いたしました。
高島縮 空羽(あきは) 抜衿長方形衣 七分袖 もご紹介しておりますので
よろしければぜひご覧くださいませ。
ご参考になりましたら幸いです!
ほなまた!さいなら!!
(山本 聖)