一期一絵 毎日更新!SOU・SOU読本

令和元年12月12日 木曜日号

SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記

“その柄が気になる理由/田中 里美”

どうも、冬も冬で冬眠したい田中です。
そんなわけで、当然私はどこにも出かけていないので、独り言でも少々…。

着物が素敵だなぁと興味を持ち始めたのは20年くらい前で、
KIMONO姫という雑誌に目を奪われてからでした。

当時、札幌でかわいいアンティークの着物を買える店は殆ど無く
カラフルで鮮やかな模様が楽しい着物が欲しくてたまりませんでした。

そこで、カラフルな着物を見たいと、時代物映画を見るわけですが、
強烈に惹き込まれたのは花魁作品でした。

悲しさと美しさ、零と百の印象を一度に見せられる時、一時の強烈な光を放つように人を魅了します。次に、花火のように短い余韻を残して呆気なく散っていく。そして持て囃していたはずの人々も、各々の幸せな日常に戻っていき、落ち目の花魁は呆気なく忘れられる。
その儚い未来を知っているから、強烈に光っている時が尚更美しいのだと、
とても複雑な感情で作品を見たわけです。

吉原炎上は、まず名取裕子さんがすごく美しいです。
見たかった着物とは少し違うけど、物語や映像も、美しさ・恐怖・悲しさとメリハリつけて表現されています。おぞましいのに笑ってしまう場面もありますが、コメディにはなりません。出てくる女性たちは個性様々で、短い時間を皆精一杯生きているからです。

こういう女性こそ、その時間を飾る美しい着物を
夢のように、艷やかに、着こなせたのかも知れないなと思いました。

でも我にかえると、そこに付き纏う悲しさとかは自分には要らないなぁと思いますよね。
身売りされるような事情に縛られたくない。自分の人生は自分のものとして生きたい。
昔見た映画を思い出して、そんなことを考えていたら…、急に目に止まりました、【縛り】

SOU・SOUは気分で探せば何でもありますね。初めて見た時は、「縛られたい」という自己主張に感じて、私は違うなと内心敬遠していたのですが、逆に「縛られない」の自己主張にもなるんだ!と思いました。

すると、過去の着こなしページにて、月曜の徳治も

「怒濤が一番気に入ったけれど、
縛りと仲良くなった俺は一層自由になれた。」

と言っています。おお!やっぱりそういう気持ちで着る柄なのか、と思い手ぬぐいを買ってみました。

どうしてその柄を選ぶのか、色んな思いがありそうで、それを想像しながら
寒い冬は部屋でぬくぬくテキスタイルを眺めてみても楽しそうです。
SOU・SOUの名物裂と冬を過ごします。

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2 件のコメント

  • 無地のsou装ばかり着ているので、小物に変化をつけていますが、ちょうどくびまきがキャンペーン中と言うことで、一つは自分が前から気にしていたもの、もう一つは挑戦してみたい柄として直感で選んでみました。両者の雰囲気は真逆です。

    まだまだ奥に入り込めていないなと感じつつ、選ぶのは楽しいですね。

  • けい☆Chan R1.12.12 12:29:21
    • けい☆Chan 様

      コメントいただき、ありがとうございます。
      「キャンペーンに合わせて二枚買おう」って決めてから探すと、普段身に付けない柄への意欲がムクムク湧き上がってきますよね。

      直感で選んだ柄に、これから自分なりの意味を見つけると愛着が持てて更に楽しめそうな気がします。

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