SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“にぎやかわいいお正月/廣秋 優里”
2016年も残すところあと5日。
今年一年も無事に充実した日々を過ごせたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
そんな中、自分なりにお正月のお迎えの準備をいたしました。
この時期ならではの「もういくつ寝ると、、、、」の手ぬぐいと掛け物をチョイス。
大漁旗の手ぬぐいも一緒に飾り、更ににぎやかに!
ポップでかわいい日本のお正月の完成です!
このテキスタイルに描かれているモチーフは上から【凧・羽子板・コマ】
すべて郷土玩具と呼ばれる古来から日本各地で作られてきた玩具です。
昔ながらの愛くるしい形にきゅんとくる、郷土玩具は私の好きなもののひとつです。
改めて調べてみると伝統工芸品でもあり、制作された土地の信仰や願いがつまったものだということを知り驚きました!
例えば、
◎凧
千葉県や駿河などでつくられているものが有名です。お正月にあげるのには祈願や厄除けなどの願いやおまじないの意味も込められているといわれています。
◎羽子板
埼玉県春日部市の特産品で女の赤ちゃんの無病息災や邪気を跳ね除け美しく無事成長することを願う意味も持っているそうです。
ちなみに羽つきのときに使用する羽のついた黒い玉は「無患子(ムクロジ)」といいます。これにも「子供が患わ無い」ようにとの意味が含まれています。
◎コマ
漢字で「独楽」と書き、九州地方で多く作られています。自立して回る姿から一人前になるという意味やお金が回るという意味が込められている縁起物だそうです。
知らないことばかりで興味深いです!
勢い余って、一緒に飾っている私の郷土玩具コレクションの一部である4つの意味も調べてみました。
◎赤べこ(写真左上)
会津の民芸品で和紙で作られる張り子の牛です。魔除けの効果があるそうで、こどもが産まれたら贈るという習慣もあるようです。
◎土鈴(写真右上)
魔除けとして各地で作られています。これは滋賀県で購入した大津絵の鬼が描かれています。
◎吉備津猿(写真左下)
桃太郎伝説で有名な岡山県の吉備津神社で縁起物として売られていた土人形です。
◎招き猫(写真右下)
商売繁盛の縁起物と有名ですが、もともとは農作物や蚕を食べるネズミを駆除するため、古くは養蚕の縁起物だったそうです。
………素敵です。
日本各地で様々な形で今でも伝わっている郷土玩具は素晴らしいと改めて感じました!
縁起良くにぎやかわいいお正月が待ち遠しい限りです!