SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“大人の社会見学~昇苑くみひも編~/色部 由里子”
岸上の日記にあった宇治でのある目的とはこちら。
昭和23年創業 昇苑くみひもさんにお邪魔しました。
SOU・SOUでもお馴染みの織りや編みに対して、3本以上の糸の束を斜めに組み合わせる“組み”
この“組み”によってできるのが組み紐で、締めたり結んだりするのに適度な伸縮性があります。
この日私が締めている帯締めや岸上が着用している小袖羽織の紐の他
もじり袖の羽織紐などの生産をしていただいています。
まずは手組みの体験から!
今回はこちらの角台を使用しました。
角台(左上)の他にも丸台(右上)や高台(左下)、綾竹台(右下)といった組み台があり
使いこなすと変化に富んだ組紐や模様も組むことができるそうです。
組み上げた紐はストラップとキーホルダーに加工していただきました。
それぞれのイメージにぴったりの色!
続いては見学です!
たくさんの製紐機が並び、素早く正確に紐が組み上げられていました。
ちなみにこちらの機械からSOU・SOUで扱っている帯締めが生まれるそうです。
はやい…!
この組み上げに至るまでには、染色、糸繰り、経尺、撚りかけ、木簡巻といった数多くの工程があり
そのほとんどが職人さんによる手作業で行われています。
使い込まれた道具や糸や紐に惚れ惚れ。。
最後はお買い物も楽しみ、充実の時間でした!
それぞれのお気に入りをちらり。。
左上、私はピンタイプの髪飾りを。髪をアップにしても、下ろしたままでも合わせられます。
右上、瀟瀟は小田巻の根付を自転車の鍵につけています。
左下、吉田はこけしストラップ、菊結びチャーム、ヘアゴムを選びました。
右下、岸上が選んだのは吉田と色違いのヘアゴム。存在感大!です。
昇苑くみひもさんでは、加工・製品化までを一貫して手掛けられ
現在では組紐づくりの技術を活かしオリジナル商品も多数取り扱っておられます。
いいものを作るということはもちろんのこと
どのように組紐の価値を高めるか、どのように組紐を役立てていくか
その価値を皆様に知っていただくためにはどのようにしたらいいか
そのようなことを常に考えながらお仕事をされているのを感じました。
梶社長、能勢様及び社員の皆様
この度は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
これからも何卒よろしくお願いいたします。