“ニーハオ、台湾！ (9)”

企画主任として衣類全般のデザインのみならず様々なブランドとのコラボ企画もこなす山本聖美に、SOU・SOU in Taiwanのお話を伺いました。




❚台北の街は映画のセットに見える
▲台北駅を出た瞬間に広がる街の佇まい、映画の世界だった。

台北駅を出たら、聖美さんの眼の前に広がるのは映画で見たことがある世界でした。
映画セット用に張り巡らせたような電線と提灯
道路脇に飲食店が所狭しと軒を連ね
頭上には「珍珍水餃」や「排骨飯」などの看板がずらりと並び
行き交う原付きバイクが疾走している・・・
5月末の台湾は、すでに夏。
しっとりとした空気が肌にまとわりつくような蒸し暑のなか、
左右の景色は瞬く間に流れていく。

「一ヶ月半経った今も、あの景色は忘れられませんね。。。」と初めての台湾をお思いかえす聖美さん。


❚台湾の人々の温かさに感動
▲台北駅で立ち止まったら、話しかけてくれた台湾人の方がいらっしゃいました。

しょう　あれは出口がよくわからず、携帯で探そうとしたところでしたね。
聖美　そうですね、私が振り向いた時その方はしょうしょうと話していたので、友達かなぁと思っていたけれどそうじゃなくて、私たちが困っている様子をみて “どうしたの？”と声をかけてくれたんですよね。

しょう　親切にホテルに一番近い出口まで案内してくださいましたね。
聖美　そうそう。去り際もさり気なくバイバイと手を振って立ち去って行かれました。あまりにも自然で。。。

友達のような距離感で道案内してくれるその人懐こさと
見返りを求めないホスピタリティに
心地良い衝撃を受けた聖美さんはこう語ります。

「言葉が通じなくても、出会ったみなさんはいつもにこにこと笑顔を向けてくれて、親切に対応してくれました。海外を旅慣れていない私ですが、パリもニューヨークもそんなことがなかったし、おもてなしの国と呼ばれる日本もなかなか及ばないと感じました。」


❚「ダージャーハオ！（みなさん、こんにちは）」で踏み出す第一歩
▲SOU・SOU in Taiwanオープニングトークイベントでいきなり「ダージャーハオ！」と中国語で挨拶をした聖美さん

しょう　聖美さんの『ダージャーハオ！』、完璧でした！
聖美　一番前に座られている方、びっくりしましたね。。少しでも中国語を話せたら台湾のみなさんとの距離が縮まるかと思って・・・

実際、その元気な声で発した『ダージャーハオ！』は場の潤滑油になり、たくさんのご来場者様が挙手して質問をしてくれました。

しょう　質問された内容はまだ覚えていますか。
聖美　覚えていますよ！SOU・SOUが好きな人がしてくれる質問ばかりでした。SOU・SOUのテキスタイルデザインはどうやって商品化したとか、あとはスタッフ自身がモデルをつとめることも聞かれましたね。

しょう　それに対して「魯肉飯（ルーローハン）」の例をあげた聖美さんのお答えは笑を博しましたね。
聖美　もともと私たちが作っている服はプロのモデルがショーで着るものではなく、あくまでも今の日本の暮らし、町並に合う模様とカタチを具現化したもので、一般人向けの普段着ですね。食でいうと「ラーメン」といいたかったですけれど、台湾の方にわかってもらうように「魯肉飯（ルーローハン）」と言い換えてみました。


❚高島縮長方形衣の良さを伝えたい
▲「気候的に高島縮長方形衣はぜったい着やすいと思います！」

しょう　台湾人のお客様におすすめのSOU・SOUアイテムは？
聖美　今回のイベントはヘルメットや電鍋など、台湾の方の日常生活に添った限定商品を中心に展開したけれど、最終目標はやはりテキスタイル衣類の魅力をお伝えしたいですね。とくに、高島縮素材は、じりじりと蒸し暑い台湾の気候にぴったりだと思います！それから、夜市の人たちが伊勢木綿の手ぬぐいを巻いてくれたらいいな～

▲「SOU・SOU柄で台湾の夜市を彩りたい！」と聖美さんに思わせたワンショット


❚二回目の台湾は一人旅！

しょう　また行きたいですか？
聖美　もちろん！今回は台湾通の橋本さんと中国語がわかるしょうしょうのおかげで、何の不自由もなく、初回にしてスペシャル過ぎた旅でしたね（笑）。それでも台湾のことはぜんぜん味わいきれていないし、次があれば一人旅でも行ってみたいと思います。今度はもう少し歴史的なところとか、台湾のファッションエリアに尋ねてみたいですね！


「初の台湾出張。そして今回のイベントでたくさんのお客さんが来てくれたこと。
そして日々のデザイン活動を楽しく続けるのも
みんなに支えてもらってのことなので、
本当に有り難く幸せです！」
ととびきりの笑顔。


台湾で感じた驚きと感動に、そっと背中を押されるように
SOU・SOU企画主任 聖美の1日が今日も始まります。