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一日一駄話 /  SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事

茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【46】

数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです! 【番外編】 朝夕の冷え込みも一段と冬の気配を感じさせるようになりました。 街中はハロウィンからクリスマスへと急に年の瀬感を迫り立ててきます。 でも、その前にちょっと待ってー!! っと思わず言いたくなる行事があります。 先週の11月11日は「亥の子の日」でした。 あまり馴染みのないお祝いごとかもしれませんが、お茶の世界では「炉開き(ろびらき)」を行う大切な日です。 夏の間は少しでもお客様に涼・・・・・>続きを見る

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茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【45】

数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです! 【番外編】 もしも、マイホームを建てるならきっと内装にもこだわりますよね。 インテリアや壁紙・・・夢は膨らみます! 一見どれも似たような印象の茶室ですが、茶室もちょっとしたこだわりを光らせることができるところがあります!! 「京唐紙(きょうからかみ)」という紙。 「唐」と付くぐらいですから中国渡来の紙で1300年ほど前に日本に伝わったと言われています。 美しい文様を施した唐紙は貴族たちの和歌・・・・・>続きを見る

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茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【44】

数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです! 【番外編】 私だけかもしれませんが、家の間取りなどを見るときに〇平米と言われるよりも、〇畳と言われる方が凡その大きさを想像しやすいです。 正確に畳の大きさを把握していなくても、なんとなく畳一畳の大きさが身体に馴染んでいるような気がします。 しかし、もしかすると日本人の中でもその大きさの感覚に違いがあるかもしれません。 「京間(きょうま)」と「江戸間(えどま)」 と言うものをご存知でしょうか。 ・・・・・>続きを見る

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茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【43】

数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです! SOU・SOUのスタッフ同士の会話でお茶のお稽古の話題になることがしばしばあります。 「こんなお道具で、あんなお点前で、とにかく正座が辛すぎる」 内容は概ねこんな感じです。 「とにかく正座が辛すぎる。」 正座はお茶のお稽古の試練とも言うべき避けられない現実。 幸い私は正座が苦にならないラッキーな体質なのですが、人によっては慣れたり慣れなかったりするようです。 「畳」は茶室に限らず、日本の建築と・・・・・>続きを見る

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茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【42】

数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです! 【番外編】 SOU・SOUでお菓子と言えば「和菓子になったテキスタイルデザイン」ディレクター、企画室の橋本。 SOU・SOUでは毎週、橋本がセレクトした全国津々浦々の銘菓をお抹茶と共にスタッフみんなでいただきます。 伝統的な銘菓からアッと驚く銘菓まで毎週、口福なひと時を味わい、これは!と思うお菓子は栞を持ち帰ることも多々あります。 お茶には欠かせないお菓子。 本日はお菓子にまつわるお気に入りの一冊を・・・・・>続きを見る

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茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【41】

数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです! さて本日はSOU・SOU茶室のこと。 茶室には「水屋」というお点前の準備をするお勝手のような場所があります。 紆余曲折、限られたスペースでなんとか水屋スペースを確保したところで唯一、若林の要望があったのです。 「水屋でお湯が出て欲しい」 水屋について無知な私は帰宅後、その要望をそのまま父に伝えました。 「若林さんが水屋でお湯が出て欲しいって言うてはるねんけど。」 設備的には不可能ではない・・・・・>続きを見る

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茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【40】

数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです! SOU・SOUに入社してからお茶のお稽古をはじめたので、この秋で5年目になりました。 色々なことを覚えては忘れ、たまに休憩(サボりです・・・)したりして、優しい先生の元でのんびり続けています。 正直なことを言えば、逃れられない状況となりはじめたお茶のお稽古。 はじめのうちは格段に楽しいとも思えず、かと言ってつまらないのかと言えばそうでもない。 一度聞いただけで理解が深まることもなく、わかりやすい成果はほぼ無いので・・・・・>続きを見る

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茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【39】

数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです! 忘れもしない、二十歳の冬の日のことです。 東京の現場で仕事をしていた父の元を、学校帰りに訪ねては父の仕事を眺めていることが度々ありました。 いつものように現場を行くと、その日は京都から表具師さんがやってきて黙々と作業をしていました。 「表具師(ひょうぐし)」というのを認識したのはこの時かもしれません。 表具師は掛け軸や屏風、茶室であれば障子や襖などの「紙」の部分を担う茶道や数奇屋建築とは切り離せない職人さ・・・・・>続きを見る

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茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【38】

数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです! 手前味噌ではありますが、未だにスゴイなー!と思うことは若林が初対面の父に対して茶室を依頼する際「好きにしてもらったらいいので、お任せします。」と言ったこと。 美容院に行って「お任せで」と言いつつも、つい要望を言ってしまうであろうに、お任せと言い切ってしまうところが凡人(私)には理解できないです・・・。 とは言いつつも、広大な土地に「さぁどうぞ!」というわけではなく、スペース的にはかなり限られたSOU・SOU茶・・・・・>続きを見る

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茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【37】

数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです! もうすぐ9月9日、重陽の節句です。 重陽の節句、あまり馴染みのない方もおられるのではないでしょうか。 【重陽の節句について豆知識】 この世のものは全て「陰」と「陽」で成り立っており、数字の奇数は「陽」を表しており縁起がいい数字だと考えられました。 中でも「9」は「陽」の気が最も極まった数字とされています。 つまり9月9日は「陽」の数字が2個「重」なった日で「重陽」となり、最も縁起が良くおめでたい日なので・・・・・>続きを見る

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茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【36】

数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです! SOU・SOU茶室の天井は、あれやこれや実はこだわりがギッシリ詰まっています。 何気ないことですが普通の天井と違うところ、お分かりでしょうか。 普通、天井は平で均一ですよね。 ですが、SOU・SOU茶室の天井には傾斜が付いています。 これは「掛け込み天井(かけこみてんじょう)」というもので茶室の天井によく使われる手法です。 この傾斜があることで素朴な景色を生み出し、より空間の雰囲気を演出する効果があ・・・・・>続きを見る

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茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【35】

数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです! 茶室は「見どころ」がいくつかあります。 僭越ながら、私はSOU・SOU茶室をつくった棟梁の娘として「見せどころ」と言わせていただきます。 お茶を嗜む者にとって、茶室は神聖な空間です。 その中で更に特別なスペースが床の間。 最近は床の間がある住宅もめっきり少なくなりましたが、小さい頃に床の間に上がったら怒られた・・・なんて経験がある方もおられると思います。(おてんばだった私もよく怒られていました!)・・・・・>続きを見る

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茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【34】

数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです! 先週は天井の「へぎ板」が色々な意味で「クセモノ」であった話をいたしました。 今回はこの写真にも写っているもう一つの「クセモノ」のお話です。 それは「煤竹(すすだけ)」。 天井に一定間隔で配されている竹は竿縁(さおぶち)と言われるもので注目していただきたいのは、この飴色に輝く竹です。 煤竹は字のごとく、煤で燻された竹のことですが、人工的に燻されたのではなく、茅葺きの古民家の天井や屋根裏で百年、・・・・・>続きを見る

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茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【33】

数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです! SOU・SOUの「そう」は「そう、そう」という相槌の「そう」 クリエイティブの「創」 装いの「装」 住まいの「荘」 かんたんの「草(そう)」 「かんたんの草(そう)」とは、日本文化の中で生まれた美意識を表現する「真(しん)・行(ぎょう)・草(そう)」の「草」のこと。 茶室はこの「草」の部類に入る建物なのです。 例えば、きらびやかな装飾が施された書院造りの建物が「真」であるとするならば茶室は素・・・・・>続きを見る

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茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【32】

数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです! 「そこでお扇子を持ってにじり入るのよ」 「ニジリハイルってどういうこと?」 初めてのお茶のお稽古での出来事。 大人になっても分からない動作があるんだ!と、驚きと同時に戸惑った記憶です。 にじり入るとは・・・ 正座しながら手をついてそのまま体を進める動き。 これは簡単そうに見えて意外とスイスイ進まない、修行の身には思わずよっこらしょ!と言葉が出てきそう動作です。 さて「にじり入る」・・・・・>続きを見る

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SOU・SOU×京都芸術大学 2021貫頭衣展【2】+茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【31】

本日も京都芸術大学空間演出デザイン学科の学生よりお知らせです。 ============= SOU・SOUのブログをご覧の皆様、こんにちは! 京都芸術大学 空間演出デザイン学科3年生です。 7月16日(金)より公開しております「SOU•SOU×京都芸術大学」のwebショップ(~7月23日13:30まで)。 本日は、貫頭衣の柄について紹介します。 今年は、廃業された染屋さんからいただいた京友禅の型紙を使って制作した貫頭衣が多いです。 今年は、『風』『水』『・・・・・>続きを見る

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茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【30】

本日は日曜日、数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです! ====================================== 「建物の保存は壁で決まる」 そんなことを私の祖父が言っていました。 土の壁というと脆そうにも感じますが実はそうではないということであると私は解釈しています。 今は住宅でも土壁は使われることが少なくなりましたが土壁は高温多湿の日本の風土に合った壁なのです。 皆さん、土壁の下ってどうなっているかご存知ですか?・・・・・>続きを見る

一日一駄話 /  SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事

茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【29】

本日は日曜日、数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです! ====================================== 現場に入り、着々と進むSOU・SOUの茶室工事。 基礎的な材料がすっぽりと収まったところで、同時進行で進められるのが左官(さかん)工事。 つまり壁の工事です。たかが壁、されど壁。 茶室の壁は粘土を壁に塗った土壁です。 一見、土壁なんてどれも同じだろうと思うところですが、この土壁が茶室の印象を決めると言っても過言ではあ・・・・・>続きを見る

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茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【28】

本日は日曜日、数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです! ====================================== 先週は素敵な金物屋さんとの出会いを熱く語ってしまいましたが、今回はその「金物」をご紹介いたします。 「釘(くぎ)」といえば恐らく皆さんの頭の中では同じ「丸い釘」を思い浮かべていると思います。 いわゆる一般的な釘は西洋から入ってきた「西洋釘」と言われるもので今回、私がご紹介したいのはこちらです。 「和釘(わ・・・・・>続きを見る

一日一駄話 /  SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事

茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【27】

本日は日曜日、数寄屋大工一家の箱入り娘&SOU・SOU傾衣の看板娘、寺田由のコーナーです! ====================================== 本日は茶室工事から少し寄り道をして、茶室とは切り離せない「金物」をご紹介いたします。 ホームセンターに行けば果てしない数の釘やネジ、ハイテクな錠などの建築金物がありますが、茶室の金物は「和金物」と言われる少し特殊なもの。 特殊と言っても「今や特殊」なだけで元々は日本のものなので特殊というのも変ですね。 とあ・・・・・>続きを見る

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