一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【72】”
本日は日曜日!数寄屋大工一家の箱入り娘、寺田由のコーナーです!
お正月に生けた蝋梅の蕾がポン!とハジけてほのかな春を感じます。
お正月気分も束の間。
もうすぐ暦の上では春だというのに、京都はまだまだ北の山が白くお化粧していることの多い今日この頃です。
急激に身近になった「オンライン」によって、移動も時間もコストの無駄も省いて「コスパ」なんて言葉で色んなことを片付けられるようになりましたが、コスパの良さが豊かさとはなかなか相入れない意味であるということ、人が集うということがいかに人間の生活に必要不可欠なものなのかを思い知らされた数年間でもありました。
一時「オンライン茶会」なるものが俄かにというか・・・致し方なしに行われた時期もありましたが、恐らく皆が「これじゃない」と気が付いたために今に至るまで広く根付くことはなかったように思います。
とは言え、あの時期に誰かとおしゃべりしながらお茶をする時間がどれほどの心の癒しとなったかは想像に易いことですよね!
やっぱりお茶はリアルでしょ!と気づいた私たちは、同じ空間を共にすることに一期一絵の歓びを再び感じられるようになりました。
最小限の無駄を除いた茶室という空間に全てを集約させ、また同時に自由を解き放ったように思います。
さて・・・
自由を解き放つもなにも元来自由な我が家では、何かにつけて家族で集いたがる父のひと声により不定期ながら定期的に急遽催される茶会。
極小空間の「小間(こま)」といわれる茶室に家族5人が寄せ合います。
この日の主菓子は手作りのタルトタタン!(フォークで食べちゃう!)
これだけ見るとなんだか素敵なホリデーナイトのように見えますか?
そう見えていたら良いのですが、何がって・・・・ここには電気も暖房もありません。
家族全員が各々の防寒対策に白い息を吐きながらの我慢大会・・・ではなくてお茶会。
「赤々と燃える炭の火にシュンシュンと湧き上がる釜の湯が温かい。」
というのは、確かにそうではあるのだけれど、そう思えるのは恐らくヒーターがこの世に無かった時代か、私の心が純粋さを忘れてしまったからだと思われます。
寒さの我慢大会最初の離脱者はもちろん私ですが、皆が口を揃えて「さっむーーーーっ!!」と言いながら終わるものの最初からわかっていたはずなので、もしかすると我が家族全員がよほどのもの好きかも。
もしくは、極限状態で行う茶会は何かが「整う」のかもしれません。(個人差があると思われます。)
それでもこうして狭い空間に「わざわざ」集まるのには「お茶の愉しみ」を知ってしまったが故か、何かまだ知れぬ魅力があるからかもれません。
《つづく》
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それでは、また明日。
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【今日の合言葉】
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あしからず御了承願います。
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一日一絵 / SOU・SOUのテキスタイルデザイナー脇阪克二からの便り
SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“年末年始の過ごし方/張 凱鈞”
皆さまこんにちは、真面目一筋のチョウです。
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします!
私は台湾出身なので、今まで年末年始を普段の休日通りに過ごしていましたが、
今年は日本らしく過ごしてきました!
まずは大晦日に家で頼んだお寿司を食べて紅白を見ながら2024年を迎えました。
もちろん年越しそばも食べました。
元日には烏丸の近くにある無病守で有名な平等寺(因幡堂)に初詣に行きまして、
今年も健康になれるように祈っていました。
そして、恒例の初売り日のSOU・SOU初詣です!
やっぱり新しい一年の始まりはみんなでの初詣からだ!と思っています。
今年もいろんな楽しいことで日記を書きたいと思っていますので、
どうぞ宜しくお願いいたします!
毎回「何かしらのオチ」を期待してしまう自分が何処かにいて… 今回もありがとうございました…^^; イヤ シツレイシマシタ… m(_ _)m
さすが!寺田サンのお父さま…
「茶の湯」が確立された頃に「タイムスリップ」してその時代背景を共に味わう…という風流なことをされているわけですね!\(^o^)/
「古き良き時代」のものごとは、それらを嗜む者がいないと廃れていくものですから… 加えて、それらが残っていかないと世の中は暴走していってしまいそうな気がします…
このような「ものごと」を大切にする心を無くしたくないですね… (´ω`)
ORまねきねこ様
コメントをいただきましてありがとうございます。
「風流」と言えば聞こえが良すぎる気もしますが・・・笑
個人的には古きも新しきも時代に合わせてバランスよく楽しめたら良いなーと思っていますし、SOU・SOUがそういったことを体現し続けられる会社でいられるように努めていけたらと思っております!
電気がない茶室でのお茶会って、ほんまの四季を感じながらの趣き一杯なお茶会なんやねぇ!
由さんの文面からほんまに寒い〜が伝わりますが、蝋燭の灯りと赤い炭の火の写真を見てるとなんか温かさがじわぁ〜っと伝わってきますね。
逆に真夏やと、夜でも蒸し風呂状態の中でのお茶会なんやろか?と想像してしまった品のない私をご容赦ください(笑)
でも、茶室には寺田家代々の棟梁・主人の拘りが至る所に施されているんやろうなぁと、勝手ながら思いを巡らせています♪
ぜひこれからも、四季折々の寺田家お茶会のお話を聞かせてくださいねぇ(^^)
kazu-endlix様
コメントをいただきましてありがとうございます。
白い息の写真はありませんでしたが、温度感が伝わってちょっと嬉しいです(笑)
不思議と夏はサウナ状態で集うことがなく、クーラーキンキンの部屋で水羊羹なんかをいただくという勝手さです。
私は経験したことがありませんが、夏の蒸し暑い時期には朝の涼しい時間に茶事を行ったりするそうですよ。
私もやってみたいですが、日の出前に起きれた試しがないため、まだ先のことになりそうです、、、。
ご家族でお茶会なんて、素敵ですね(*´▽`*)
寒さとの戦いもあるでしょうが、それでも開催されているのは、それを上回る魅力があるということですもんね!
chabo様
コメントをいただきましてありがとうございます。
極限状態で家族の団結を試されているようにも思えますが、一番に乱しているのは私です・・・。
早く「良い魅力」を感じて皆さんにもご紹介できるように精進いたします!