一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【68】”
本日は日曜日!数寄屋大工一家の箱入り娘、寺田由のコーナーです!
「風薫る」季節の言葉がぴったり!深呼吸のしたくなる季節ですね。
本日は茶室彼是ちょっとだけ番外編として、季節の華包(はなづつみ)をご紹介したいと思います。
華包、SOU・SOUのスタッフも自宅や実家にと各々で楽しんでいる様子。
魅力はなんと言っても誰でも簡単に花を生られる手軽さですが、そのバックグラウンドには由緒ある伝統と歴史があることが何よりの文化的魅力です。
この魅力を伝えたい!と言うのも率直な気持ちですが、この文化が生活に馴染みながら今後も続けばいいなと言うのが個人的に心から思うこと。
せっかく青葉も芽吹いてきたことです。それならば!とSOU・SOU各所に設置している華包に花を生けてみることにしました!少しだけお付き合いくださいませ。
端午の節句に合わせて京都各店に生けたのは小菖蒲。
家の裏に群生している小さくて雅な小菖蒲は華包にぴったりのサイズ!
花がない・・・
でもSOU・SOUの植木に青々と揺れる紅葉。
そうか、葉っぱだけでも美しい!それが今の季節の贅沢な楽しみ方かも。
家族が育てる山野草の小さな花壇。
小さくて可憐な草花から、よくわからない摩訶不思議な植物まで様々。
その中でも一際かわいらしいピンク色で存在感を放つ撫子。
私が物心ついた頃から毎年同じ場所に咲くムラサキツユクサ。
どこにでも咲く草花も、たった一本でも様になるのが華包の良いところ。
私が言うのもアレですが、上手い下手は正直よくわかりません。
植物素人の私でも生けることを楽しい!と思えるのはちょっとした発見でした。
それに、植物師匠である家族に庭を観察しながら「旬」をリサーチし華包に生けたら良いかも!なんて妄想したりするのも楽しく、歩いているだけで花が目につく回数が劇的に変わりました。
先人のように花で季節をより身近に感じることができるようになれば、忙しない日々の中でも少しだけ豊かさを感じることができるかもしれませんね。
★オマケ★
小さくて妖艶なヒメシャガは杜若のご親戚。
華包には少し小さすぎたのですが、かわいいので店頭に生けました!
《つづく》
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それでは、また明日。
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「茶室彼是(ちゃしつあれこれ)」
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一日一絵 / SOU・SOUのテキスタイルデザイナー脇阪克二からの便り
SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“ふりかえりの旅 その2/田中 沙祈”
一語一絵をご覧のみなさま
こんにちは。店舗スタッフの田中沙祈です。
前回の日記では東本願寺に白書院を見に行ったご報告でしたが、今回はその続きです。
この日は、「親鸞展」と「西本願寺」へ行ってまいりました。
東本願寺も西本願寺も、親鸞に縁の浄土真宗のお寺です。今年は親鸞の生誕850年。浄土真宗の開宗800年ということもあり、催しや一般公開など盛んに行われているようです。
京都国立博物館で開催中の「親鸞展」
親鸞の生涯に関する展示から親鸞の著書「教行信証」も一部公開され、親鸞にまつわる資料を網羅した内容でした。
大学時代に仏教をちょっと学んだだけの私は、解説を読んで理解するのがやっとです。まだまだ勉強が足りず、以前学んだことを思い出しながら鑑賞いたしました。
そしてこちらが西本願寺にある「飛雲閣」です。
普段は非公開ですが、この日は外観のみ一般公開とのこと。
飛雲閣は豊臣秀吉が建てたとされる聚楽第の一部を西本願寺に移築したもので、柱が細く障子が多いため、空に浮かぶ雲のように見えることから「飛雲閣」と名付けられたそうです。
飛雲閣は2020年に修復が終了し、二層目に描かれる三十六歌仙も色彩豊かで、青空に映えて見えました。
2年前に修復が終わった唐門。日暮門の名のごとく、豪華な透かし彫りはずっと眺めていたくなります。牡丹や松竹、麒麟や龍などおめでたい柄がいたるところに彫られ、側面には中国の故事にちなんだ場面が施されています。
他にも国宝に指定されている「鴻の間」や白書院、能舞台なども見学できました。透かし彫りが施された欄間や襖絵、格天井などすべてが豪華絢爛で圧巻でした。こちらは撮影禁止のため、写真に収めることはできませんでしたが、いたるところに工夫が凝らされ、桃山文化を肌で感じる一日でした。
- コメント
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行かずして画像で「良き♪」建物を拝見できました… 感謝いたします…m(_ _)m
普段は「非公開」…というのがよくわかる素晴らしい建物ですね!!
「現物を間近で見てみたい…」という衝動にかられてしまいますが… 自分のような「俗人」には「畏れ多い」とも思ってしまいますね…^^;ORまねきねこ様
いつもコメントをいただきまして誠にありがとうございます。
今回の西本願寺の飛雲閣・書院・唐門すべて無料の一般公開でした。この機会を逃すまいと見に行きましたが、仰る通り、足を踏み入れるのも畏れ多いものばかりでした。畏れ多いと思いつつも、貴重な経験ができ、心躍りながら見学させていただきました。
今後も一語一絵にて日々の記録を綴って参りますので、ぜひお付き合いくださいませ。
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久々の「茶室彼是」…^^
お花屋さんで見かけるお花も「良き♪」ですが… 自分は「野の花」に心を奪われる方なのです…^^;
「ツユクサ」「シロツメクサ」「オオイヌノフグリ」「カラスノエンドウ」「タンポポ」…などなど…
これらは所謂「雑草」なのですが、とても花が「愛らしい」のです…
(花の大きさが小さくて群生しているから?かも)
普段は「庭先の厄介者」の雑草たちですが… 「花の季節」には「やっぱりいてくれないと困るかも…^^;」と思ってしまう自分がいます…
(「花木」も良き♪ですよね!
自分は「クロモジ」が好きです…^^
↑「クロモジ」/「楊枝」にする木)
ORまねきねこ様
いつもコメントをいただきましてありがとうございます。
庭先の厄介者も立派に季節を知らせてくれる頼もしい存在ですね。
今日も八重のドクダミを足袋屋の前で摘んで生けました。
本当に「愛らしい」と言う表現がぴったりですね。
クロモジの木の香り、大好きです。私は今クロロウバイの開花を待っています。
久方ぶりの由さんの「茶室彼是」ですね(^^)
今日、"竹中大工道具館"に行ってきました。
茶室「一滴庵」特別公開も観てきました。
今日の私の"SOU・装"は
"金襴緞子"甚平羽織と裁付えんゆう穿きと足元も股付5枚足袋/金襴緞子 夜色でコーデしてたところ、ガイドの竹中OBのおじさんが「キマッテますねぇ!」と興味津々に声をかけて来られたので、「京都のSOU・SOUというブランドなんです!」からいくつか会話を交わして
「実はSOU・SOUの社員さんもここに見学に来てますよ。」とお伝えしたら「へぇ!」という感じでした♪
お茶のしきたりとかはさっぱりわからんけど、建築の仕事に携わっている私には、大変興味深いものでした♪
木造建築はほんま、奥が深い╰(*´︶`*)╯♡
こうした伝統技術を伝えるのは難しいと思うけど、改めて大切なんやなぁと考えさせられる一日でした。
SOU・SOUも、もっともっと京都を代表するブランドとして認知されるようになって欲しいなぁ(^^)
kazu-endlix様
いつもコメントをいただきましてありがとうございます。
傾いて"竹中大工道具館"洒落してますねー!SOU・SOUの広告塔になってくださってありがとうございます!
父もガイドさんとの会話を楽しんでいました、皆様の知識と知的好奇心には脱帽です。
あの館内全体に木と土の香りがするのも良いんですよね!
私も機会があれば茶室を拝見してみたいです!