一期一絵 毎日更新!SOU・SOU読本

令和3年09月11日 土曜日号

お知らせ / SOU・SOUからのお知らせ

“インスタグラム&YouTube LIVE配信スケジュール”

SOU・SOUではインスタグラムとYouTubeにてLIVE配信を行っております。
店舗の雰囲気や商品の魅力を少しでもお伝えできればと思っておりますので、よろしければぜひご覧くださいませ。

今後のLIVE配信スケジュール

 ※各回 20:00~配信

9/11(土)

SOU・SOU 傾衣 20:00~

若林の夜ばなし 24:00頃~

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本日発売! / 新商品のお知らせ


SO-U-Uテキスタイルがアクセント

昭和23年創業、ランドセルとバッグ製造の株式会社マツモトとのコラボレート商品。
厚手のポリエステル生地で、リュックサックやタブレットケースを製作いたしました。
お子様の通園や通学、遠足などの使用におすすめです。
















>わらべぎ:通園・通学アイテム

8,690円(税込)

本日発売! / 新商品のお知らせ


わらべぎ:ひふじばん 十分丈

4,620円(税込)より
茶人や俳人たちが着用していた“被風”をモチーフにしたジバン。
ポップなテキスタイル、カラフルな色彩を施しました。

一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事

“第三十八話/リニューアル”

以前にも書いたが、当初のSOU・SOU京都店の場所はわかりづらかった。
冬のある平日の夕方、お店に一本の電話があった。

「そちらのお店はどうやって行けばいいですか?」

中年位の女性の声だった。

「どちらからお越しですか?」

「京都駅からタクシーで行きます」

「あ、そうですか。それでは“御幸町御池を上がったところ”と運転手さんに伝えてください。そこに真っ黒なビルがありますので、その3階です。エレベーターは2階からですのでご注意下さい。」

「わかりました」

一旦電話を切った。


車で20分位せ着く距離なのに、30分経っても1時間経っても現れない。
さらにしばらくたった頃、「はー、やっと見つけた。。」と言って二人の母娘連れが入って来られた。
二人は少し雨に濡れていた。

「いらっしゃいませ。ひょっとして先ほどお電話頂いたお客様ですか?」

「はい、そうです。ちょっと迷ってその辺でぐるぐる歩いてしまいました」

「すみません。上手く説明出来ていなくて・・・」


店内の地下足袋をいろいろ見られて、娘さんが貼付地下足袋TA-I-RU(今は廃盤)をお買い上げになり、そのまま店を出ようとエレベーターボタンを押された。

<懐かしの貼付地下足袋TA-I-RU>


窓の外を見るとまだ雨が降っていたので「ちょっと待ってください」と言って、不要なビニール傘を差し上げた。
そして「今から京都観光ですか?」と訪ねたら、「いえ、もう帰ります」とおっしゃった。

「どこからお見えですか?」

「北海道です。」

「えー!北海道からわざわざですか?ひょっとして地下足袋を買いにですか?」

「そうです。」

「せっかくなのでよかったら、少し京都観光でもされては如何ですか?  時間ありませんか?」

僕は申し訳ない気持ちになって、ついその母娘にそんな事を言ってしまった。
しかし観光はまた今度にということで、そのまま空港に向かわれた。
そんなことならタダで差し上げてもよかったな─という気持ちになった。


この時に「もうSOU・SOUは路面店にしよう。わかる人だけ来てくれれば良いという尖った洋服屋みたいなスタンスはSOU・SOUには向いていない」と強く思った。
そこで、まず旗だけ作って仮設オープンしていた「SOU・SOU足袋(現在はSOU・SOU le coq sportif )」の場所を「SOU・SOU伊勢木綿」としてリニューアルオープンし、SOU・SOU足袋も移転リニューアルオープンすることにした。ちなみに今はそこが「SOU・SOU伊勢木綿」になってます。
(移転後の「SOU・SOU足袋」現在は「SOU・SOU伊勢木綿」になってます)


その後それまでSOU・SOUがあった場所をどうしようかと考えた。
ビルの3階にあって、広々とした空間を生かすには何がいいか・・・?と考えたとき”家具屋”が頭に浮かんだ。
ちょうど上の階には辻村デザイン事務所もある。
場合によっては家具のオーダーも出来るしちょうどいいな。。

という訳で、”SOU・SOUしつらい”というカテゴリーを作って、家具・インテリア雑貨の店にすることにした。

(次回に続く)



それでは、また明日。

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【今日の合言葉】

「SOU・SOUへの道/第三十八話」

・店舗でお会計時に、〔今日の合言葉〕を言って頂くと、1ポイント差し上げます。
(1日に1ポイントのみの進呈です)
・毎日変わりますので、ご注意ください。
・店舗のみのサービスとさせて頂きます。
あしからず御了承願います。

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SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記

“季節の言葉を記録する/寺田 由”

作家の松浦弥太郎さんが『毎日何を書いているのか?』と人から問われた際にとっさに出てきた答えが

「忘れたくないことを書いている。忘れるつもりはないけれど忘れてしまったら悲しいから書いておく。」

だったそう。
紙にメモしたり、スマホで写真に残したり今は色々な記録の手段がありますね。
どんな方法であっても、私たちは忘れたくないその時の何かを残しているのだと思います。

昨年、人に誘われて始めた「俳句」。
句会なるものに人生で初めて参加し、ディープな日本語の世界に心地良い脳疲労を覚えたのも一度きり。
残念ながらこの情勢で句会は延期が続いています。
忙しなく過ぎる日々の中でわざわざ『5・7・5』の言葉にせずとも記録ができてしまい、すっかり縁遠く(サボり気味)になってしまいました。

ですが「忘れたくない何か」に出会ったときには、ふと句を詠みたくなって言葉を探している自分がいます。
過去に詠んだ俳句を今振り返っても、どんな情景かを思い出せるのは立派な記録なのだと思います。
そんな私の記録、駄作ではありますが少しお付き合いくださいませ。

「花衣まとふ衣にほほえみを」
初めて詠んだ俳句。
この日のテーマ「気分のアガる服」でSOU・SOUわらべぎ瀬野店長と企画室の李と京都御所に散歩に出かけました
普段の傾衣スタイルはもはや私の一部ですが、ポップで可愛らしい「ほほえみ」のテキスタイルも大好き。
この日は3人姉妹コーデで楽しかった思い出がよみがえります。
そして男女関係なく楽しめるSOU・SOUのお洒落は私を自由にしてくれる、なくてはならない大切なものです。

(※2020年の写真のため、現在商品のお取り扱いはございません)

「冬仕度羽織より択(え)る傾き者」
夏が終わると今年はどんな羽織にしようかと悩むのが楽しいひととき。
羽織を真剣に選ぶ川勝店長を横目に一句詠んでみました。
迷いに迷ってなかなか選べない羽織。
羽織に限らずコーディネートに悩んだときは信頼できるセンスの塊、川勝店長の意見を聞こう!
と、きっと自分では選ばないものを選んでアドバイスをもらうのもまた楽しみでもあるのです。
今年も選りすぐりの羽織を間もなく皆さんにご紹介いたします!
羽織り選びやコーディネートのお悩みはお気軽にどうぞ。
(※掲載商品は近日netshop掲載予定です)

最後に近頃の気持ちを一句

「待ち遠しページをめくる夜長かな」
本に囲まれているとホッと安心する。
時間があるならずっと本を読んでいたい!
積読も山になりつつ、お気に入りの本を何度も繰り返し読むのが大好きな時間です。
装丁をが美しいと眺めているだけでも楽しい。考えただけで幸せ!

装丁と言えば、角川書店から出版されている「俳句歳時記」
季節ごとに装丁がSOU・SOUのテキスタイルに彩られています。
(季節ごとのテキスタイルのチョイスがこれまた憎い!)
俳句を詠むには手放せない一冊です。もちろん私も愛用中の歳時記。
パラパラと眺めて、美しい響きの季語や知らない表現に出会えるのも楽しみの一つ。

季節の移ろいを感じる時期はなんだか良い句ができそうな気がするな〜!
(注:気がするだけです)
皆さんも感じるままに季節の記録、はじめてみませんか?

アバター画像(寺田)
コメント
  • 思い出に添える言葉が、紡ぎ出されていて素敵です

    • れいま様
      コメントをいただきましてありがとうございます。
      またありがたいお言葉をいただき恐縮に存じます。
      キラキラした思い出、忘れないように大切に記録しておこうと思います。

  • 俳句、いいですね。実は私も数年前から始めました。角川の歳時記も買いましたよ!
    句会に参加したことはありませんが、投句はしています。いつか句会も行ってみたいなぁ。

    「忘れたくない何か」は人様々ですが、書くことによってより鮮やかに思い出されたり、整理されたりすることができます。「忘れるつもりはない」けれどその瞬間をとどめたいという思いは大切にしたいものです。

    SOU・SOU村は季節の彩りが満載なので、毎日が吟行のようなものですね!
    ご一緒に精進いたしましょう!

    • 村人様
      コメントをいただきましてありがとうございます。
      村人様も歳時記を手に俳句を嗜んでおられるとは!お仲間がいて嬉しく思います。
      そうですね、言われてみれば毎日が吟行かもしれません^^
      行事や草花を愛でながら季節を通して日本の文化を楽しみたいと思います。
      村人様も良い句ができましたら、いつかご披露くださいませ!

  • 台湾セブンコラボではないですが、テキスタイルデザインが目に入ったら即買ってしまう!?(^^;)
    装丁もそれぞれに合っていて素敵ですね。
    脇阪さんのすごさ、まだまだ続きますねぇ~\(^o^)/

    • よっ!様
      コメントをいただきましてありがとうございます。
      好きなテキスタイルはついつい目に入ってしまいますね。
      数限りなくある脇阪さんのテキスタイル、一語一絵でもご紹介しておりますのでお楽しみいただけましたら幸いです。

  • 寺田様!
    松浦弥太郎さんといい、俳句といいまたお会いしたら
    お話が弾みそうで楽しみです!切り捨て御免の潔さで言葉と思いをギュッと濃縮させる俳句ワールド。
    言い切らなくても、察する。思いを重ねるって、とても素敵な文化。日々のお心づくしの訳を感じました。
    「6時間 時のリレーに 君想う」
    時差の中、皆様お心遣いありがとうございます!
    益々のご活躍を!

    • 大藤 様
      コメントをいただきましてありがとうございます。
      お変わりございませんでしょうか!?
      素敵な俳句、ジーンときてしまいました。嬉しいです。
      松浦弥太郎さんと俳句のお話ができる日を楽しみにしております。
      今日も私たちは元気いっぱいです。
      大藤様も不慣れなこともおありかと存じますが、どうぞご主人様もご自愛専一でお過ごしくださいませ。

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テキスタイルデザイン / SOU・SOUオリジナルのテキスタイルデザイン紹介

“花まゆ 平成17年”


小さい花がつらなって
蚕のまゆのような形に
それがつながり つながって
レースのような優雅さが
かもし出されている
何でもないやさしさが
いい感じの花まゆ
(脇阪 克二)


Flower Mayu (2005, by Katsuji Wakisaka)
A cluster of tiny flowers,
like the cocoon of a silkworm.
They connect together and become a
beautiful and graceful lace shaped pattern.
You could feel soft and gentle in this textile design.
| English translation by Alison Chuang |


花繭 (2005, 脇阪 克二)
將小花串聯起來
繪製成蠶繭形狀
再變幻為蕾絲般優雅的圖案
溫柔的「花繭」由此誕生
| 中譯 : 李 瀟瀟 |

→こちらのテキスタイルデザイン商品
(Textile products with this pattern)

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