一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“冬の服(3)”
11月に入っていますね。(僕はすでに年末モードですが。)
本日ご紹介するのは、
御御衣(おみごろも)
このコーディネートがカッコイイと思ってます。
御御衣とは貴婦人をイメージした衣です。
中世以降、女性の名の上につけて親愛の意をそえた“御(お)”、貴人を表す“御(み)”の意。
ビーバーとは生地の表面が動物のビーバーの毛皮の雰囲気に似ているからです。
ロングタイプもございます。
SOU・SOU着衣の代表的な冬の羽織。いかがでしょうか。
お次はSOU・SOU着衣超ド定番のきさらぎ。
普段はなかなか作らないレアカラー水色。
お初の横縞もございます。
きさらぎとは、まだ少し寒さの残る時期に
さらに着る衣を意味する衣更着(きさらぎ)に由来しています。
陰暦2月の異名でもあります。
マントの様なポンチョの様な、意外とスタイル自由に着て頂けます。
(もともとSOU・SOUのものにルールはありませんけど)
サラッと着るだけで和な雰囲気が出せるきさらぎ。
おすすめです。
それでは、また明日。
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店舗でお会計時に、以下に掲載している「今日の合言葉」を
言って頂くと、1ポイント差し上げます。(1日に1ポイントのみの進呈です)
毎日変わりますので、ご注意ください。
尚、これは店舗のみのサービスとさせて頂きます。
あしからず御了承願います。
今日の合言葉は 「きさらぎ」
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SOU・SOUへの道 / SOU・SOUを始めるきっかけ
“第四十一話/le coq sportif”
ある日一通のメールが会社のPCに届いた。
世界中の誰もが知っているフランスの超有名ブランドからだった。
そして、一度担当の方と会って話をした。
あまり詳しくは書けないが、要するにヒール付きの地下足袋が作れないかという話だった。
今から思えば二つ返事で作ればよかったが、当時の僕は若かった。そういうのは邪道だということで、あまり乗り気でない返事をしてしまったのだった。
その後は何の音沙汰も無い。
まー縁がなかったのだと思うが、ビッグチャンスを逃した感は否めない。
もし次があるのならば、業界のためにももう少し大人の対応をしたいと思う。
その後も地下足袋のコラボレーションの話はいくつか頂いた。
そのうちの1つがle coq sportifだった。
ある日、当時のSOU・SOU足袋青山店にle coq sportifのMDの方がやって来られて「一緒に地下足袋を作りませんか」というお話を頂戴した。
ナイキのエアリフトという地下足袋風スニーカーはすでにあったけど、もしコラボすることになったら、世界最古のスポーツブランド le coq sportifから本物の地下足袋が発売されることになるかも・・・これは歴史に残るな。。勝手に妄想し興奮して結局その話を受けさせて頂くことにした。
その後ルコックシューズデザイナーの麻谷さんとも会って、コンセプトや方向性を打ち合わせした。そして「どうせ地下足袋を作るなら国産の本物を!」ということにも賛同して下さって、とうとう本当にSOU・SOU×le coq sportif×日進ゴムのトリプルネームで地下足袋をリリースすることになった。これは嬉しかった。
それ以降も毎シーズン地下足袋をリリースしていく事になった。
取引が始まって2、3年した頃、SOU・SOUを始める以前から僕が経営していた洋服屋の取引先ブランドが倒産した。それに伴ってその店を閉めることにした。
突然空きテナントになってしまったのでどうしようかと考えた結果そこを新展開のSOU・SOU le coq sportifのオンリーショップにしてみようと思った。他のSOU・SOU店舗とは毛色の違うお店になるが、まーそれも良いかなと。
(SOU・SOU le coq sportif OPEN時の店内)
計画性もなくただ場所が空いたからとオンリーショップをオープンしたせいで、肝心の商品は全然無かった。
そりゃそうだ。今までSOU・SOU作務衣の店内の一角で小さく展開していた程度の商品数だったのに、いきなり一店舗に拡大したのだから。。
こーいうことは予定通りにはいかないものだと思って諦める事にした。
その時のオープニングスタッフが高橋(現お点前王子)、瀬野(現わらべぎ店長)だった。
ちなみに、高橋はSOU・SOU×le coq sportifが似合ってるのかどうかがわからなかった。
(次回に続く)
・第二話/東京への憧れ(2015-01-11)
・第三話/決意表明(2015-01-018)
・第四話/寮生活スタート(2015-01-25)
・第五話/学生生活の事(2015-02-01)
・第六話/学校の課題(2015-02-08)
・第七話/学生生活の事 その2(2015-02-15)
・第八話/寮生活のあれこれ(2015-02-22)
・第九話/学校の課題 その2(2015-03-01)
・第十話/社会人の思い出 その1(2015-03-08)
・第十一話/ビンテージブーム到来(2015-03-15)
・第十二話/「本物」を求め(2015-03-22)
・第十三話/そしてNYへ(2015-03-29)
・第十四話/NYの生活(2015-04-05)
・第十五話/懐かしの場所(2015-04-12)
・第十六話/帰国(2015-04-26)
・第十七話/買い付けの思い出(2015-05-03)
・第十八話/時流(2015-05-16)
・第十九話/辻村さんとの出逢い(2015-05-24)
・第二十話/テキスタイルデザイナー 脇阪 克二(2015-05-31)
・第二十一話/構想と試作(2015-06-14)
・第二十二話/前身の紆余曲折(2015-06-21)
・第二十三話/オファー(2015-06-28)
・第二十四話/人事(2015-07-5)
・第二十五話/SOU・SOU(2015-07-12)
・第二十六話/東京店オープンとその後(2015-07-19)
・第二十七話/地下足袋(2015-07-26)
・第二十八話/SOU・SOU足袋の誕生(2015-08-02)
・第二十九話/高砂産業(2015-08-13)
・第三十話/手縫い地下足袋(2015-08-16)
・第三十一話/東京店の奇跡(2015-08-23)
・第三十ニ話/俵屋の奇跡(2015-08-30)
・第三十三話/SOU・SOU足袋 EXHIBITION(2015-09-06)
・第三十四話/日本文化としての評価(2015-09-13)
・第三十五話/日進ゴム(2015-09-20)
・第三十六話/洋から和へ(2015-09-27)
・第三十七話/伊勢木綿(2015-10-04)
・第三十八話/リニューアル(2015-10-11)
・第三十九話/SOU・SOUのスタッフ(2015-10-18)
・第四十話/SOU・SOU作務衣(2015-10-25)
・第四十一話/le coq sportif(2015-11-01)
・第四十ニ話/お隣さんの閉店(2015-11-08)
・第四十三話/わらべぎオープン(2015-11-15)
・第四十四話/不思議な縁の女の子(2015-11-22)
・第四十五話/繋がるご縁(2015-11-29)
・第四十六話/堀淵さん(2015-12-06)
・第四十七話/裏寺町通(2015-12-13)
・第四十八話/SOU・SOU布袋(2015-12-20)
・第四十九話/東京店から青山店へ(2015-12-27)
・第五十話/10th anniversary SOU・SOUブランドムック(2016-01-03)
・第五十一話/伝統の続きをデザインするSOU・SOUの仕事(2016-01-10)
・第五十ニ話/完成間近(2016-01-17)
・第五十三話/ユニクロ(2016-01-24)
・第五十四話/ユニクロ②(2016-01-31)
・第五十五話/ようやく完成(2016-02-07)
・第五十六話/和菓子になったテキスタイルデザイン(2016-02-14)
・第五十七話/京旬菓(きょうじゅんか)(2016-02-21)
・第五十八話/布袋の移転&染めおりOPEN(2016-03-06)
・第五十九話/SOU・SOU在釜(2016-03-20)
・第六十話/SOU・SOU×ワコール(2016-04-17)
・第六十一話/キーヤン(2016-05-08)
・第六十ニ話/田端しぼり(2016-06-12)
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一日一絵 / SOU・SOUのテキスタイルデザイナー脇阪克二からの便り
掲載情報 / 雑誌等のメディアでご紹介頂いた情報
SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“ぼくらが旅に出る理由/古川 帆南美”
10月某日、オザケンを聴きながらふと思いました。
「旅行に行きたい。温泉でのんびりしたい。広大な自然に触れたい。でも遠すぎる所は嫌。」
そんな私の我侭なオーダーを全て叶えてくれる、淡路島に今年も行ってまいりました。
まず到着した淡路夢舞台では、至る所にキーヤンを発見。
偶然にも特別展を見ることができました。
その他の展示も趣向が凝らされていて、到着早々テンションMAXです。
その後は眼下に広がる花畑と瀬戸内海を眺めてぼーっとしたり。
温泉三昧。
明け方6時に起床して、露天風呂から朝日が昇るのを眺めたり。
充電完了!
秋晴れにも恵まれリフレッシュできた休日でした。
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今日のお客様 / SOU・SOU各店にご来店頂いているお客様の紹介
“”【SOU・SOU KYOTO 青山店より】2110:金乱に惹かれ””
11月最初のお客様は、初来店で、初風靡上下、初金乱をお選び下さいました傾き者、高橋響平様です。
高橋 響平様
■身長:160㎝
■モスリン風靡上/flying elephants 金乱 Sサイズ 13,824(税込)
■モスリン風靡下/flying elephants 金乱 Mサイズ 19,224(税込)
■高島縮半衿風靡/濃紫 Sサイズ 7,452(税込)
■みかも下駄/柴染 Mサイズ 10,260(税込)
新作のもじり袖を羽織ると、より和装感アップです。
■モスリンもじり袖袷/濡羽色×鳶 Mサイズ 41,040(税込)(netshop近日発売予定)
今後は和服を着ていきたいとの事でご来店下さり、
初めてとは思えない傾きっぷりで選んで下さいました。
今後もそのまま傾き通して下さいませ。
初めまして。大阪府阪南市で「海のカフェ高木」を営んでいる高木さゆりです。
この夏から お店でも普段でも 下駄を履くようになり、肌寒くなった頃、洋服にも合う足袋をネットで探していたところ、sousouさんに出会えることができ、ジバンや足袋、もんぺなど履かせていただいてます☻
どれもこれも履き心地、着心地が良くて、お世話になった方々にも 足袋をプレゼントしたりして喜んでいただいてます。
なかなか、お店をしているので、京都まで行けないのですが、これからも ネットを見て 楽しませていただきます。
とても素敵なモノに出会えたなぁと 思い、最近は、sousouさんの着衣や足袋を履いて仕事をするのが ワクワクするようになりました。 是非、時間を見つけて、お店にも伺いたく思っております!
高木さゆり様
コメント有難う御座います。
いつも御愛顧頂きまして誠にありがとうございます。
またお店にお運び頂ける機会が御座いましたら幸いです。今後共宜しくお願い致します。