一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“The Wonder 500(ザ・ワンダー・ファイブハンドレッド)”
The Wonder 500って知ってますか?
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経済産業省では、クールジャパンによる地域活性化の推進のため、“世界にまだ知られていない、日本が誇るべき優れた地方産品”を選定し、海外に広く伝えていく 「The Wonder 500 ™(ザ・ワンダー・ファイブハンドレッド)」をスタートします。
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らしいです。
そのThe Wonder 500にSOU・SOU 足袋も認定して頂きました。
推薦して下さったプロデューサーは山下順三さん。
ありがとうございます。
これからもJAPAN DESIGN JAPAN MADE(日本のデザイン 日本製)がどんどん世界に広がっていけばいいなと思います。
それでは、また明日。
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店舗でお会計時に、以下に掲載している「今日の合言葉」を
言って頂くと、1ポイント差し上げます。(1日に1ポイントのみの進呈です)
毎日変わりますので、ご注意ください。
尚、これは店舗のみのサービスとさせて頂きます。
あしからず御了承願います。
今日の合言葉は 「The Wonder 500(ザ・ワンダー・ファイブハンドレッド)」
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SOU・SOUへの道 / SOU・SOUを始めるきっかけ
“第三十六話/洋から和へ”
前にも書いたが、僕は以前ビンテージ・ジーンズマニアであった。
その頃はLevis501XXがあれば何もいらないと思っていた。
しばらくして、ビンテージジーンズ離れしたが、ジーンズ自体は好きだったのでで色んなブランドのものをよくはいていた。
SOU・SOU足袋を作ったときも初めはジーンズに合わせて履いていた。
接客の時にも「地下足袋はジーンズに合いますよ!」と言っていた。
しかし、ある時気がついた。
「アパレル関係ならどこの店員も言っているセリフだな、これは...」
スニーカー屋や革靴、サンダル等の履物屋の店員さんは勿論、シャツ、セーター、ジャケット、革ジャンetcあらゆるアイテムを接客する際店員さんが口にするのが「ジーンズに合いますよ!」だ。
誰もがもそのセリフを常套句としているのだ。
「お客さん聞き飽きてるわな。。」
それに気付いた日から僕は接客で「ジーンズに合いますよ」と言うのを止めた。
そして、SOU・SOU(コラボを除く)では、ジーンズ等のアメリカンカジュアルウェアを作るのを止めて、やはり地下足袋に本当に合う衣類を作っていこうと決めた。
その当時まだ和服に興味があった訳ではなかったが、「この先和装を避けて通ることは出来ないな」と覚悟した。
そして手始めにデニムを使って着物でも作ってみた。
(今ではどこでもやってるベタな手法だが。。)
また、ヘリンボーンツイル、ループ染ムラ糸デニム、ヒッコリーストライプ等、岡山産生地を使ってビンテージテイスト満載にしていた。
その時、そばにいて下さったのが室町の異端児、呉服界のピーコこともりたもとこさんだった。
(SOU・SOUスタッフと共にTV出演した際のもりたともこさん)
僕は着物の知識ゼロだったが、もりたさんと話をしているとおもしろかった。
もりたさんはギャルソン等のモード服が大好きだったが、ある日着物のおもしろさに目覚めてどっぷりはまったのだそう。
着物を日常で楽しんで着ているという時点で、呉服業界の人とはすでに輝きが違っていた。
そんな訳で、もりたさんと一緒に着物や周辺グッズを楽しみながら作った。
ある日、脇阪さんが東京生活研究所のディレクター山田節子さんという女性をSOU・SOUに連れてこられた。いろいろお話を伺ったあと、ついでにデニムで作った着物の試作品を見せてみた。すると
「こういうものをつくるなら、あなた伊勢木綿って知ってる?すごくいいわよ。紹介するわ」
と言って、その場で携帯を取り出し電話をされた。
「もしもし臼井さん、山田です。今京都にいるんだけど、おもしろいものを作っているSOU・SOUという会社があるの。若林さんていう人なんだけどちょっと会ってみたら?」
という訳で、三重県津市に出向くことになり、伊勢木綿と出会った。
「これはいい!」直感的にそう思った。
そして、話をきいてるうちに伊勢木綿は残さねばいけない伝統だと思い、それまで企画していたデニムの着物を全て中止して、伊勢木綿に切り替えた。
(次回に続く)
・第二話/東京への憧れ(2015-01-11)
・第三話/決意表明(2015-01-018)
・第四話/寮生活スタート(2015-01-25)
・第五話/学生生活の事(2015-02-01)
・第六話/学校の課題(2015-02-08)
・第七話/学生生活の事 その2(2015-02-15)
・第八話/寮生活のあれこれ(2015-02-22)
・第九話/学校の課題 その2(2015-03-01)
・第十話/社会人の思い出 その1(2015-03-08)
・第十一話/ビンテージブーム到来(2015-03-15)
・第十二話/「本物」を求め(2015-03-22)
・第十三話/そしてNYへ(2015-03-29)
・第十四話/NYの生活(2015-04-05)
・第十五話/懐かしの場所(2015-04-12)
・第十六話/帰国(2015-04-26)
・第十七話/買い付けの思い出(2015-05-03)
・第十八話/時流(2015-05-16)
・第十九話/辻村さんとの出逢い(2015-05-24)
・第二十話/テキスタイルデザイナー 脇阪 克二(2015-05-31)
・第二十一話/構想と試作(2015-06-14)
・第二十二話/前身の紆余曲折(2015-06-21)
・第二十三話/オファー(2015-06-28)
・第二十四話/人事(2015-07-5)
・第二十五話/SOU・SOU(2015-07-12)
・第二十六話/東京店オープンとその後(2015-07-19)
・第二十七話/地下足袋(2015-07-26)
・第二十八話/SOU・SOU足袋の誕生(2015-08-02)
・第二十九話/高砂産業(2015-08-13)
・第三十話/手縫い地下足袋(2015-08-16)
・第三十一話/東京店の奇跡(2015-08-23)
・第三十ニ話/俵屋の奇跡(2015-08-30)
・第三十三話/SOU・SOU足袋 EXHIBITION(2015-09-06)
・第三十四話/日本文化としての評価(2015-09-13)
・第三十五話/日進ゴム(2015-09-20)
・第三十六話/洋から和へ(2015-09-27)
・第三十七話/伊勢木綿(2015-10-04)
・第三十八話/リニューアル(2015-10-11)
・第三十九話/SOU・SOUのスタッフ(2015-10-18)
・第四十話/SOU・SOU作務衣(2015-10-25)
・第四十一話/le coq sportif(2015-11-01)
・第四十ニ話/お隣さんの閉店(2015-11-08)
・第四十三話/わらべぎオープン(2015-11-15)
・第四十四話/不思議な縁の女の子(2015-11-22)
・第四十五話/繋がるご縁(2015-11-29)
・第四十六話/堀淵さん(2015-12-06)
・第四十七話/裏寺町通(2015-12-13)
・第四十八話/SOU・SOU布袋(2015-12-20)
・第四十九話/東京店から青山店へ(2015-12-27)
・第五十話/10th anniversary SOU・SOUブランドムック(2016-01-03)
・第五十一話/伝統の続きをデザインするSOU・SOUの仕事(2016-01-10)
・第五十ニ話/完成間近(2016-01-17)
・第五十三話/ユニクロ(2016-01-24)
・第五十四話/ユニクロ②(2016-01-31)
・第五十五話/ようやく完成(2016-02-07)
・第五十六話/和菓子になったテキスタイルデザイン(2016-02-14)
・第五十七話/京旬菓(きょうじゅんか)(2016-02-21)
・第五十八話/布袋の移転&染めおりOPEN(2016-03-06)
・第五十九話/SOU・SOU在釜(2016-03-20)
・第六十話/SOU・SOU×ワコール(2016-04-17)
・第六十一話/キーヤン(2016-05-08)
・第六十ニ話/田端しぼり(2016-06-12)
一日一絵 / SOU・SOUのテキスタイルデザイナー脇阪克二からの便り
SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“暖簾、時々日常/李 瀟瀟”
布切れ一枚で仕切る日本独自の文化「暖簾」。
お店の名前や家紋を入れて、お店の前に掛けられ、多くの人々の目に触れ、まさに「お店の顔」です。
暖簾の始まりは、家の前に雨や風よけのための「しきり」がその使い始めの起源らしいです。
それが、だんだん変化していき、商店の入り口に「暖簾」として使われるようになり、〈家紋〉や〈標語〉等を書き入れ、広告の目的として使用するようになったようです。
このようにーー
道行く人が暖簾に誘われ、暖簾をかき分けてお店の中を覗きます。
気に入れば入店し、そうでなければ立ち去る。
布切れ一枚だから出来る技です。
こちらはSOU・SOU染めおりの手ぬぐいのれんコーナー
そして、町中のSOU・SOU流暖簾を発見!
おいしいラーメン屋さんの 紙吹雪 と 間がさね
ご近所の美容室の 南天
どちらでもええ感じやー
内と外、日常と非日常、緩やかに仕切る「暖簾」。
夏は風でゆれる様で涼しさを演出するなど、町の情緒も演出しています。
そして、ジャパネスク村の暖簾文化に感動したショウはその意味合いを
SOU・SOU伊勢木綿の手ぬぐい二枚組み合わせに乗せて伝えます。
今夏の二枚はこちら――
伊勢木綿 手ぬぐい/竹林
それから、年中いけそうな色違いの組み合わせで――
伊勢木綿 手ぬぐい/初花 と 伊勢木綿 手ぬぐい/初花 苔色×紫根色
最後に、SOU・SOU×福しま絞り 手ぬぐい/傘かしげ
このように、暖簾が一日一日を、豊かにしてくれています。
暖簾をくぐることで、向こう側とこちら側の阿吽の呼吸、
一瞬のうちにおこる目に見えない絡み合いをそっと掬い上げ、
日常に見え隠れている小さな感動をじわじわと感じてきます。
それではそれでは、日常の真ん中、身近なわくわくを見つけましょう。