一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“お抹茶”
先週GETしたお茶。
“雲上の友”。
100g 18,000円 高ー!
(松北園て知らん。。。)
まー仕方がないのでスタッフ皆で一服しました。
多分、京都中のお茶屋さんの最も高級なお抹茶を
気軽にしょっちゅう楽しんでるのがSOU・SOUのスタッフではないでしょうか。
左:たまたま売ってたので買った柳桜園の最高級抹茶“無上”。
右:無上を買った時におじさんからすすめられた“浮舟”。
無上より少し若い感じがして、これはこれでおいしい。
気が向いたらスタッフにもあげようかな。
いいお茶を買いましたというだけの
これぞ“駄話”でした。
それでは、また明日。
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店舗でお会計時に、以下に掲載している「今日の合言葉」を
言って頂くと、1ポイント差し上げます。(1日に1ポイントのみの進呈です)
毎日変わりますので、ご注意ください。
尚、これは店舗のみのサービスとさせて頂きます。
あしからず御了承願います。
今日の合言葉は 「浮舟」
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SOU・SOUへの道 / SOU・SOUを始めるきっかけ
“第二十二話/前身の紆余曲折”
teems design shopというのは、インテリア雑貨を中心に取り扱っていた。
オリジナルテキスタイルのタオル、クッションの他、レコードバッグ、CDバッグ、デザイン家電、イームズの雑貨等。
その後、辻村さんが5F建てのビルを買われることになって、そのビルで何かしようという話になった。
1Fに和食屋、2Fにteems design shop、3Fにインテリアショップ、4Fが辻村久信デザイン事務所、5Fがカフェ。なんとなくこんなプランだった気がする。
1Fのショップで使う家具やスタッフのユニフォームは上の階で売っているという設定で、ビル全体が一つの新しい和の世界観を持つというものだった。
実はこのプランは東京の青山でやるつもりだった。青山に出来る予定のユニマットの新築ビルを借りて、衣食住を提案するショップを僕と辻村さんと祇園リコルディのオーナーの真城さんの3人で共同経営する計画だった。
普通テナントは家賃が決まっているものだが、ユニマットの場合は事業プランをプレゼンして、家賃もこちらで提示するというスタンスだった。
それを総合的に見て、ユニマット側が誰に貸すかを決める。僕らのプランは先方の社長に大変気に入ってもらえたのですが、提示した家賃(500万円)が安かったため最終選考で落とされ、この計画はなくなった。
しかし、今から考えてみたら無謀な計画だった気がする。当時のteems designはまともに衣類の生産をしたことがなかった。大体にして生産のプロもいなかった。
もしあの計画が通っていたら、今頃どうなっていたかなーと思う。これもツイていたのだ。
まーそういうわけで、青山での計画を辻村さんのビルにスライドしていくことになったのだが、紆余曲折あって結局このプランは大幅変更になり、1F・2Fはコムデギャルソンが入ることになった。
ウチは3Fになり、辻村さんの事務所が4F、5Fには当時渋谷で大人気の和カフェ「ユソーシ」が入ることになった。
この展開には僕自身驚いた。
この時のショップ名はteems design+moonbalanceとなった。moonbalanceとは辻村さんの会社名だ。僕の社名と辻村さんの社名を足しただけだ。
服あり雑貨あり辻村さんの家具ありのユニークな品揃えだった。商品の統一感はあまりなかったがオリジナリティーはあった。
自分たちで作って自分たちで売るというスタンスは地方の一ショップではなかなか出来るものではない。
2006年6月21日。このお店がのちのSOU・SOUになっていく。
(次回に続く)
・第二話/東京への憧れ(2015-01-11)
・第三話/決意表明(2015-01-018)
・第四話/寮生活スタート(2015-01-25)
・第五話/学生生活の事(2015-02-01)
・第六話/学校の課題(2015-02-08)
・第七話/学生生活の事 その2(2015-02-15)
・第八話/寮生活のあれこれ(2015-02-22)
・第九話/学校の課題 その2(2015-03-01)
・第十話/社会人の思い出 その1(2015-03-08)
・第十一話/ビンテージブーム到来(2015-03-15)
・第十二話/「本物」を求め(2015-03-22)
・第十三話/そしてNYへ(2015-03-29)
・第十四話/NYの生活(2015-04-05)
・第十五話/懐かしの場所(2015-04-12)
・第十六話/帰国(2015-04-26)
・第十七話/買い付けの思い出(2015-05-03)
・第十八話/時流(2015-05-16)
・第十九話/辻村さんとの出逢い(2015-05-24)
・第二十話/テキスタイルデザイナー 脇阪 克二(2015-05-31)
・第二十一話/構想と試作(2015-06-14)
・第二十二話/前身の紆余曲折(2015-06-21)
・第二十三話/オファー(2015-06-28)
・第二十四話/人事(2015-07-5)
・第二十五話/SOU・SOU(2015-07-12)
・第二十六話/東京店オープンとその後(2015-07-19)
・第二十七話/地下足袋(2015-07-26)
・第二十八話/SOU・SOU足袋の誕生(2015-08-02)
・第二十九話/高砂産業(2015-08-13)
・第三十話/手縫い地下足袋(2015-08-16)
・第三十一話/東京店の奇跡(2015-08-23)
・第三十ニ話/俵屋の奇跡(2015-08-30)
・第三十三話/SOU・SOU足袋 EXHIBITION(2015-09-06)
・第三十四話/日本文化としての評価(2015-09-13)
・第三十五話/日進ゴム(2015-09-20)
・第三十六話/洋から和へ(2015-09-27)
・第三十七話/伊勢木綿(2015-10-04)
・第三十八話/リニューアル(2015-10-11)
・第三十九話/SOU・SOUのスタッフ(2015-10-18)
・第四十話/SOU・SOU作務衣(2015-10-25)
・第四十一話/le coq sportif(2015-11-01)
・第四十ニ話/お隣さんの閉店(2015-11-08)
・第四十三話/わらべぎオープン(2015-11-15)
・第四十四話/不思議な縁の女の子(2015-11-22)
・第四十五話/繋がるご縁(2015-11-29)
・第四十六話/堀淵さん(2015-12-06)
・第四十七話/裏寺町通(2015-12-13)
・第四十八話/SOU・SOU布袋(2015-12-20)
・第四十九話/東京店から青山店へ(2015-12-27)
・第五十話/10th anniversary SOU・SOUブランドムック(2016-01-03)
・第五十一話/伝統の続きをデザインするSOU・SOUの仕事(2016-01-10)
・第五十ニ話/完成間近(2016-01-17)
・第五十三話/ユニクロ(2016-01-24)
・第五十四話/ユニクロ②(2016-01-31)
・第五十五話/ようやく完成(2016-02-07)
・第五十六話/和菓子になったテキスタイルデザイン(2016-02-14)
・第五十七話/京旬菓(きょうじゅんか)(2016-02-21)
・第五十八話/布袋の移転&染めおりOPEN(2016-03-06)
・第五十九話/SOU・SOU在釜(2016-03-20)
・第六十話/SOU・SOU×ワコール(2016-04-17)
・第六十一話/キーヤン(2016-05-08)
・第六十ニ話/田端しぼり(2016-06-12)
一日一絵 / SOU・SOUのテキスタイルデザイナー脇阪克二からの便り
SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“大人の社会科見学 ?八幡染色編?/山田 充”
大人の社会科見学第3弾の今回は、地下足袋、高島縮、モスリン、風呂敷への「手捺染」で
SOU・SOUの土台を支えてくださっている、昭和初期から京都で続く八幡染色さんへと
伺わせて頂きました。
京都駅から徒歩15分ほど、「もう、そろそろかな?」と思っていたところ、
目に飛び込んできたこの窓枠。
良く見てみると、八幡染色の文字が!
素敵すぎます!
早速、工場の中を見学させて頂くことに。
現場に入って分かるのは、工場内の蒸し風呂のような熱気。
理由は、生地を貼付ける台に蒸気を入れて温度を上げないと、
染料が固まって薄いところの色がのらないからだと教えて頂きました。
これからの夏場にかけて目玉焼きが焼けるほどの高温に設定される時もあるそうで、
そんな灼熱の現場で染め上げられる生地を粗末に扱うことなんて、
とてもできないなと切に感じました。
この日は、風呂敷用の「絵具皿」と「 菊 大 」の染色とのこと。
まずは、真っ白な生地を職人さん3人1組となり、
シワの入らないように生地を伸ばしながら、台に貼付けていきます。
阿吽の呼吸で、流れるような動きに思わず見とれてしまいました。
新見が眺めているのは、事前に調合しておかれた何種類もの染料。
柄に応じて使う版の数も異なり、指示書と照らし合わせながら、
1色ごとに版を替え生地を染めていきます。
色が重なるに従って変わる雰囲気に、見学しているスタッフからは歓声も飛び交います。
使い終わった版は、巨大なマシーンで染料を洗い落とします。
生地の仕入れ先が変わったり、気温や湿度によって
前回の記録通りに調合しても全く色目が異なることもあるそうですが、
そこは熟年の勘を頼りに試行錯誤を繰り返しされるそうです。
版を替えながら繰り返し1色ずつ染められ、染料が乾いたらロール状に巻き取られます。
巻き取られる前の生地の様子は、迫力を感じさせられました。
約3時間に渡る工場見学の後、山口社長自ら京都の染色業界の歴史や
苦労話など様々なお話をお聞きすることができました。
大変貴重な体験で、有意義な時間を過ごすことができ、
より一層、ひとりでも多くの方に八幡染色さんで染上げられた
SOU・SOUの商品を知って頂きたい!という思いが強くなりました。
最後に八幡染色の山口社長と奥様、職人の皆様方、
お忙しい中、数々の質問にも丁寧に答えて頂き、
誠にありがとうございます。
これからも、何卒よろしくお願い申しあげます。
今日のお客様 / SOU・SOU各店にご来店頂いているお客様の紹介
“【SOU・SOU KYOTO 青山店より】1996 :夜色と燻銀”
浴衣を探しにお越しくださったこちらのお二人、浴衣の進化形ともいうべき、
高島縮風靡を上下で合わせて頂きました。
左:やしき様 172cm
■高島縮 風靡 上/金襴緞子 大 夜色 Mサイズ ¥7,900(+税)
■高島縮 風靡 下/金襴緞子 大 夜色 Mサイズ ¥10,900(+税)
■布草履/月と星 Lサイズ ¥2,750(+税)
右:たいが様
■身長:181cm
■高島縮 風靡 上 片身替わり/濡羽色×きくまる 燻銀 Lサイズ ¥6,500(+税)
■高島縮 風靡 下 片身替わり/濡羽色×きくまる 燻銀 Lサイズ ¥9,500(+税)
■草履あさぶら 烏表/菊づくし Lサイズ ¥4,990(+税)
ちなみにやしき様、普段のニックネームが「やしき」さんとおっしゃるそうで、
柄は絶対この金襴緞子夜色(やしき)!と決めておられたそうです!
たいが様、やしき様、この度は撮影をご快諾頂きありがとうございます。
またのお越しを楽しみにお待ちしております!
(大澤)