一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“2月の和菓子”
和菓子になったテキスタイルデザイン。2月はこんなのでした。
ねぎです。
京野菜の九条ねぎ、白味噌を使った“麩の焼き”という和菓子。
根元の白い部分をイメージしています。
山椒をかけるとメッチャおいしいのです。
亀屋さんは、よくここまで見た目、味共に完成させてくれました。
今年のテーマは“野菜”。
この先、やりがいがありそうです。
それでは、また明日。
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店舗でお会計時に、以下に掲載している「今日の合言葉」を
言って頂くと、1ポイント差し上げます。(1日に1ポイントのみの進呈です)
毎日変わりますので、ご注意ください。
尚、これは店舗のみのサービスとさせて頂きます。
あしからず御了承願います。
今日の合言葉は 「九条ねぎ」
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SOU・SOUへの道 / SOU・SOUを始めるきっかけ
“第十話/社会人の思い出 その1”
学校を出て、ファイブフォックスという会社にパターンナーとして就職した。
実はここ以外全ての会社に落ちたのだ。
入社試験は手袋のトワル作成だった。
当日までジャケットのパターンが試験に出ると思っていたので面食らった。
しかも手袋のパターンなんて学校で教わっていない。
しかしそんなことも言ってられないので、独自のやり方でパターンを作成し、トワルを組んだ。試験を受けていた5人の中で、一番初めに完成した。
後で知ったが、全員採用されていた。そういう時代だったのだと思う。
社会人になって本当の一人暮らしが始まった。
西新宿の4畳半一間でキッチン、トイレ付き、木造ボロボロのみどり荘というアパートで、家賃は5万円だった。
当時のDCブランドは、イケイケの売れ売れだった。
仕事はたくさんあって、帰るのがいつも深夜だった。
深夜にシャワーを浴びたら、1階に住んでいる大家さんに「うるさい!」と注意された。それは、建物の構造上の問題やろと思った。
会社は原宿駅のすぐ前にあった。
一緒に働いていた先輩達にも恵まれて、いそがしい中とても楽しかった。
パターンは、僕の時代は全て手で引いていた。今はCADだと思いますが。
当時誰の机にもパソコンなんて1台もなかった。今では考えられないかもしれない。
展示会前になると、会社に寝泊りする。原反室のパッキンの束の上に寝るのだが、なかなか気持ちよかった。
何日間も泊まると汗もかくので、16時頃に原宿のど真ん中にあった銭湯にもよく行った。
僕がいたブランドのマネージャー(チーフデザイナー)はとても厳しい人だった。
でもそのお陰で、今何が起こってもたいがいのことは大したことないと思える。
いそがしくて大変だったが、今思い返すとその時が一番楽しかったと思う。
(次回に続く)
・第二話/東京への憧れ(2015-01-11)
・第三話/決意表明(2015-01-018)
・第四話/寮生活スタート(2015-01-25)
・第五話/学生生活の事(2015-02-01)
・第六話/学校の課題(2015-02-08)
・第七話/学生生活の事 その2(2015-02-15)
・第八話/寮生活のあれこれ(2015-02-22)
・第九話/学校の課題 その2(2015-03-01)
・第十話/社会人の思い出 その1(2015-03-08)
・第十一話/ビンテージブーム到来(2015-03-15)
・第十二話/「本物」を求め(2015-03-22)
・第十三話/そしてNYへ(2015-03-29)
・第十四話/NYの生活(2015-04-05)
・第十五話/懐かしの場所(2015-04-12)
・第十六話/帰国(2015-04-26)
・第十七話/買い付けの思い出(2015-05-03)
・第十八話/時流(2015-05-16)
・第十九話/辻村さんとの出逢い(2015-05-24)
・第二十話/テキスタイルデザイナー 脇阪 克二(2015-05-31)
・第二十一話/構想と試作(2015-06-14)
・第二十二話/前身の紆余曲折(2015-06-21)
・第二十三話/オファー(2015-06-28)
・第二十四話/人事(2015-07-5)
・第二十五話/SOU・SOU(2015-07-12)
・第二十六話/東京店オープンとその後(2015-07-19)
・第二十七話/地下足袋(2015-07-26)
・第二十八話/SOU・SOU足袋の誕生(2015-08-02)
・第二十九話/高砂産業(2015-08-13)
・第三十話/手縫い地下足袋(2015-08-16)
・第三十一話/東京店の奇跡(2015-08-23)
・第三十ニ話/俵屋の奇跡(2015-08-30)
・第三十三話/SOU・SOU足袋 EXHIBITION(2015-09-06)
・第三十四話/日本文化としての評価(2015-09-13)
・第三十五話/日進ゴム(2015-09-20)
・第三十六話/洋から和へ(2015-09-27)
・第三十七話/伊勢木綿(2015-10-04)
・第三十八話/リニューアル(2015-10-11)
・第三十九話/SOU・SOUのスタッフ(2015-10-18)
・第四十話/SOU・SOU作務衣(2015-10-25)
・第四十一話/le coq sportif(2015-11-01)
・第四十ニ話/お隣さんの閉店(2015-11-08)
・第四十三話/わらべぎオープン(2015-11-15)
・第四十四話/不思議な縁の女の子(2015-11-22)
・第四十五話/繋がるご縁(2015-11-29)
・第四十六話/堀淵さん(2015-12-06)
・第四十七話/裏寺町通(2015-12-13)
・第四十八話/SOU・SOU布袋(2015-12-20)
・第四十九話/東京店から青山店へ(2015-12-27)
・第五十話/10th anniversary SOU・SOUブランドムック(2016-01-03)
・第五十一話/伝統の続きをデザインするSOU・SOUの仕事(2016-01-10)
・第五十ニ話/完成間近(2016-01-17)
・第五十三話/ユニクロ(2016-01-24)
・第五十四話/ユニクロ②(2016-01-31)
・第五十五話/ようやく完成(2016-02-07)
・第五十六話/和菓子になったテキスタイルデザイン(2016-02-14)
・第五十七話/京旬菓(きょうじゅんか)(2016-02-21)
・第五十八話/布袋の移転&染めおりOPEN(2016-03-06)
・第五十九話/SOU・SOU在釜(2016-03-20)
・第六十話/SOU・SOU×ワコール(2016-04-17)
・第六十一話/キーヤン(2016-05-08)
・第六十ニ話/田端しぼり(2016-06-12)
一日一絵 / SOU・SOUのテキスタイルデザイナー脇阪克二からの便り
SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“モノクロームSOU・SOU/福田 麻由子”
白と黒。
【左】(奥から)和日傘/「SO-SU-U」・半巾小袋帯/濡羽色、乳白(近日net shop掲載予定)・長襦袢用反物(詳細はSOU・SOU着衣まで)
【右】手ぬぐいのれん/「春分」(SOU・SOU染めおりにてオーダー可)
なんだか、白黒が気になる今日この頃です。
(ちなみにSOU・SOUでは、白と黒のことを「つくも」と「濡羽色(ぬればいろ)」と呼びます。)
・伊勢木綿 手ぬぐい/(左から)「夜菊」・「色は匂へど つくも×濡羽色」・「きざし」・「かきつばた つくも」・「数遊び」・「あかつき」
白だけでもない、黒だけでもない。白黒のコントラストがたまらない。
二色だけだけれど、無限の広がりをも感じうる。
SOU・SOU内で目にする白黒の様々に、心惹かれる毎日なのです。
ポップな色合いも言わずもがな魅力のSOU・SOUですが、
今回は一味違ったSOU・SOU白黒の会をご紹介したいと思います。
◆傾衣編
【左】カッコいいポーズキメてる割に顔はにやけちゃった川勝 拓。
冠婚葬祭にも使える「モスリン 風靡 上下/濡羽色」は「半衿風靡/つくも」と合わせて、ビシッとカッコよく。
【右】可愛い顔してと言ったら想像以上にくりくりお目目になっちゃった徳治 達也。
新作「麻 開襟 帯草衣」(近日net shop掲載予定)と「麻 手柄寛衣 下」はすこぶる好相性でございます。
『桟』のテキスタイルがすがすがしい。
◆着衣編
【左】白黒の『おおらか』が映える石田 明日香。
「小袖寛衣」に「こしき」を合わせた正統派和装シルエットも、モノトーンにするとよりシャンと背筋が伸びる気が致します。
【右】「草衣」と「広形もんぺ」の上下で潔く白黒つけてはいるものの、表情はゆるゆるなご様子、新見 奈々。
されど足元は『小さな花』で、可愛く抜かりなく、黒でしっかり引き締める。
【左】新見と同様、上下を白黒でバッサリ分ける組み合わせでも、
「小袖ジバン」と「方袋もんぺ」で比較的ゆるっとコーディネートの中西 優。
シルエットのゆるさと白黒メリハリ感のギャップが楽しい。
【右】「薙刀長方形衣」に「手柄寛衣 下」を合わせて、足元ポッテリラインを出すのに夢中、わたくし福田です。
黒メインで着たら、新作の「きさらぎ」と、「運動足袋」は白でスカッとはずしたい。
さらに、着衣“春の服”予約企画内の新作からも、
これから大いに使えそうな白黒アイテムがアチラコチラに。
【左】
・抜衿ジバン 七分丈/濡羽色(5月中旬再入荷予定)
・琴浦 広形もんぺ /優
【右】
・麻 小袖羽織 長丈/濡羽色
・たばた絞り 綿麻 長方形衣/ぼうし絞り 水玉 墨黒×つくも
※ご予約期間は3月10日13時までです!
まだ、という方、今からでも間に合いますよ。是非お急ぎ下さい。
新作もコーディネートを考えるだけでわくわくします。。
白黒でSOU・SOUに身を包むと、その独特な服の形が一層引き立つように思います。
あえて色に限りをつけ、SOU・SOUらしい和装シルエットを全力で楽しむ、
というのもまた一興ではないでしょうか。
皆様もたまには是非、SOU・SOUで白黒つけちゃって下さいませ。
今日のお客様 / SOU・SOU各店にご来店頂いているお客様の紹介
“【SOU・SOU KYOTO 青山店より】1899: 卒業・入学式に”
本日のお客様は、清水 真由美 様です。
身長152センチ。
お選び頂きました商品をご紹介します。
■高島縮 薙(なぎ)ジバン/銀鼠(ぎんねず)Mサイズ
■モスリン 薙刀貫頭衣/天竺牡丹(Net Shopでは既に完売しております)
■モスリン 宮中袖 袷/濃紫(こきむらさき)×古代裂(こだいぎれ)
■デニム編み 細形(ほそなり)えんゆう穿き/濡羽色(ぬればいろ)
この日はお母様と一緒にお子様の卒業・入学式へ向けての衣裳選びに
いらして頂きゆっくりとご覧くださいました。
卒業・入学式以外にも使って頂けますので是非、日常から和装スタイルを
楽しんでくださいませ。
先日の福ちゃんの白黒良かったですよ!
黒はやさしそうで難しい色だと思いますがみなさんとても素敵です。
すてき!モノクロコーデわたくしも大好きです(^O^)
格好よくもなれるし、可愛くも大人にもなれる万能色ですよね?
先日、馴染みの呉服屋さんでSOU ・ SOU さんの長襦袢反物を取り寄せてもらい、SO- SU-U 柄を仕立ててもらいました。めちゃくちゃ可愛いから着物バッサバサやってチラ見せしまくりたいくらいです(^_^;)
モノトーンコーデに小物で差し色使ったりも好きです。また参考にさせてください(^_^ゞ
島津利雄様
コメント、そしてお褒めの言葉まで頂戴し、誠にありがとうございます。
島津様もいつも黒バッチリ似合ってらっしゃいますね。
黒・・バランス次第で、色々な見え方の可能性を秘めていると思います。
ふじこ様
コメントありがとうございます。
そして、長襦袢のお仕立てもして頂いたとのこと、重ねて御礼申し上げます!どうぞ大いにチラ見せし過ぎて下さいませ(笑)
モノトーンに差し色を入れるのも楽しいですね!
こちらこそ、またふじこ様の装い拝見出来るのを楽しみに致しております!
今後共宜しくお願い致します。