一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“四角衣・貫頭衣展”
京都造形芸術大学の四角衣・貫頭衣展が無事終了しました。
恒例の打ち上げ&反省会をしました。
染織コースの発表
約400点あった商品のうち、売れ残りは2点のみ。
すばらしい結果です。
こちらは空間デザイン、ファッションコースの発表。
こちらは約70%の消化率やったかな・・・。
中には独りよがりのデザインもあったから、これは仕方がない。
はじめのうち、学生は自分が好きなものを作って、それをわかってくれる人に売れればいいと考える。
でも、展示販売会が終わった後には、ちょっと考え方が変わる。
「ああやっとけばよかった」「こうやっとけばよかった」と皆がいろいろ反省する。
「自分が好きで作ったのだから、たとえ売れ残ったとしても何の悔いもない」というような考えをしてる学生は、もはやいない。
実際に作品を販売する経験を通して、ニーズに合わせることを学ぶのだ。
この先プロとして生きていくためには、ニーズに合わせることぐらいは知っておかなければいけないだろう。
今回もとても良い授業やったと思う。皆よくがんばった。おつかれさま。
W中山先生、八幡先生にもお世話になりました。ありがとうございます。
今後ともよろしくお願い致します。
それでは、また明日。
SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“最近の専門学生/山本 陽平”
少し前の記事ですが、個人的には大変ショッキングな内容のニュース。
全国の服飾系専門学校の学生を対象に行っている「ファッション意識調査」として
[服飾専門学生の「よく買うブランド」ランキング]
が載っていました。
それがこちら?
今年のランキングの9割以上が低価格SPA(製造小売業)のブランド。
デザイナー系ブランドの名前が年々消えていっております。。
一般の大学生にアンケートを取ったのなら、このランキングは納得なのですが、
服飾を学んでいる学生に取ったアンケートでこれは、かなり驚きでした。
確かに学生の年齢では高い服を買うのは容易ではないかもしれません。
しかしながら、同じくファッションを学んだ過去がある私からすると
「食費を削ってでも好きなブランドの服を買いたい!」
「1つでも良い服を持ちたい!」
という気持ちがありました。
これはやはり時代なのかな。。。
と思うと同時に、ほんの数年前と比べてもデザイナーズブランドというものが
影響力・面白みがなくなって来ているのだろうなと感じます。
加えて
[服飾専門学生の「好きなブランド」ランキング]
も載っていました。
それがこちら?
ここにユニクロなどの低価格SPA(製造小売業)が入ってきている事を見るに
専門学生でも「デザイン」ではなく?「経営」の方面に重きを置いて服を見ているのかな?
とも感じます。
(好きなブランドの1位がデザイナーズブランドなので少し安心しましたが。。)
この先どうなっていくのやら、期待と不安が入り交じります。
今日のお客様 / SOU・SOU各店にご来店頂いているお客様の紹介
“【SOU・SOU KYOTO 青山店より】1675:夏こそ女子も傾きましょう”
可愛い服より格好いい服を探していてと
それなら間違いなく傾衣です。
今日のお客様はシンプルな風靡上下を
かっこ良く着こなして下さった、ひとみ様です。
・高島縮 風靡 上 ダンダラ/濡羽色(ぬればいろ)
・高島縮 風靡 下/濡羽色2
無地だけではない袖のダンダラ模様で
キリっと締ります。
上から1枚羽織って頂くと、雰囲気も
ガラッと変わります。
ひとみ様、夏こそ傾いて傾いて
傾ききって下さいませ。
時代は変わっていきますね。
私たちの若いころはバン ジュンの時代から海外のデザイナー ピエールカルダン テッドラピドス サンローラン 日本の三宅一生 山本寛斎 などのデザイナーの商品にあこがれ高い服を買ったものです。
40年ほど前にパリに行った頃はオーブルサントノーレにそれこそ有名ブランドが沢山あってほしい商品が沢山ありました。
プレタポルテから既製服 そしてユニクロスタイルに変わってきています。
今の若い人たちは洋服にお金をかける余裕が少なくなってるように思います。
ファッションも時代の流れとともに変わっていくのでしょうね。
島津様
コメント有難う御座います。
そうですね。
私は今の時代は服ではなくライフスタイル全般にお金をかける人が増えてきたのではないかなとも思っております。
そしてどのように流れが変わっても、ファッションの分野が衰退だけはしないよう、発信側の人間は頑張らないといけないなと感じます。