一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“打ち上げ”
ヴェルディ笑劇場の後は、打ち上げに参加させて頂いた。
「北京ダックよー」
とおかみさん
豪華な料理
「やーどうだい、私の料理は」
「おいしーでしょう?」
「おいしでしょ?」
「そうでしょ、そうでしょ」
一流の腕をもつマスターです。
ここでもマジシャンがカードプレイ
渡したトランプが自身の名刺に変わるというマジシャンらしい一芸
最後は演者でポーズ
ごちそうさまでした。
それでは、また明日。
SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“時雨の美術館めぐり/矢寺 和成”
先日の日曜日、京都岡崎にある市立美術館で開催されている『竹内栖鳳展』と、
細身美術館で開催されている『神坂雪花展』へ行ってまいりました。
この日は生憎の雨。
紅葉の季節ということもあり、雨に打たれて落ちた葉も綺麗に染まっていました。
休みの日に散髪や映画館、美術館に行くと「休みを有効に使えた!」
という充実感でいっぱいになる、netshopディレクターの矢寺です。
肝心の栖鳳展はというと、なぜ鵺派と呼ばれたかや、西洋美術の長所である
実物観察にもとづいた写生に、日本の伝統絵画が得意とする写意―外形というよりは
対象の本質を描き出すこと―を融合させたことなど、作品群に区切っての展示でした。
学生時代は「うまいなー、綺麗だなー」感覚で見ていましたが、年齢を重ねることに、
伝わってくるものが変わっているなとしみじみ思いました。良いか悪いかは別として。
その後向かったのは、琳派でお馴染みの『細見美術館』へ。
栖鳳と同じ四条派の流れをくんだ神坂雪佳。
どちらの展覧会も素晴らしく「やっぱり良い物見なきゃ!」と、自分を鼓舞して帰宅しました。
私の好きな京都 /
“その九十七 京都市立美術館/矢寺 和成”
昭和8年開館。東京都美術館と同じ前田健二郎設計の美術館。
「ここに行けばきっと何かが見つかる!」と何かを探し求めに行く場所。
本間と古川の染織倶楽部 /
“第十七話:『羅紗』について”
染織倶楽部、第十七話は『羅紗(らしゃ)』についてご紹介致します。
羅紗 御御衣 単(らしゃ おみごろも ひとえ)
冬物商品で沢山登場している『羅紗』
毛織物の一種のことを言い、日本に入って来たのは16世紀の中頃で
南蛮貿易によってもたらされました。
羅紗とはポルトガル語に由来する外来語です。
羅紗 長方形衣 組
第十三話でご紹介致しました『モスリン』は、
毛の中でも「梳毛(そもう)」という毛足が細くて長い毛糸を使用しているのに対し、
『羅紗』は「紡毛(ぼうもう)」という太く短い毛や毛糸屑を使い作られています。
モスリン 四角衣(しかくい) 羅紗 四角衣 組
「梳毛(そもう)」と「紡毛(ぼうもう)」の違いについて少しご紹介致します。
ウールを糸にするには、長めの原料を梳いていく「梳毛(そもう)」と、
短い原料を紡いでいく「紡毛(ぼうもう)」の、2方式があります。
主流をなすのは「梳毛(そもう)」で、薄くて、軽く、しなやかな生地が出来ます。
その工程は極めて長く、複雑です。
「紡毛(ぼうもう)」は梳毛とは呼べない短い毛を紡いでできています。
毛糸屑、非ウール繊維などを混合して糸にすることができ、
梳毛糸に比べて太く、表面の毛羽が多いのが特徴です。
原料を選ばないので、その表情は多彩です。
紡毛糸はツイードやフラノをはじめ毛布やカーペットにも使用されます。
ちなみに日本では毛織物の産地を尾州(愛知県一宮市、尾張西部)の梳毛、
泉州(大阪府南部)の紡毛と呼んだりも致します。
話はかわりまして、SOU・SOUで扱っている羅紗(御御衣・長方形衣・四角衣)は、
実はネットに入れて、洗濯機の手洗いモードで洗って頂くことが出来ます。
普通は紡毛糸を使用しているので洗濯機洗いは出来ませんが、
裏面にはポリエステル、ナイロンを使用したダブルフェイス生地のため
洗ってもほとんど縮みません。
左:何度も洗濯をしている2年前の羅紗 右:新品の羅紗
裏面:何度も洗濯をしている2年前の羅紗
『羅紗』は紡毛糸を密に織って起毛させた厚地の生地であり、
とても丈夫で保湿性も高いです。体を毛布のようにつつみこんでくれます。
これからの冬の寒さにも負けない『羅紗』で暖かく過ごしてみてはいかかでしょうか?
今日のお客様 / SOU・SOU各店にご来店頂いているお客様の紹介
“【SOU・SOU傾衣より】1419::豪華絢爛に傾く(かぶく)”
今日ご紹介します傾き者の内田様、「傾き」きっておられます。
【ご来店時】
◆モスリン 小袖風靡 作務/傾く(かぶく)
◆違い袖風靡/傾く(かぶく)
◆モスリン 風靡下 博多/傾く(かぶく)
◆貼付地下足袋/yellow tiger
新作のコチラでキメて頂きました。
◆もじり袖 袷/濡羽色(ぬればいろ)×けんらん
半端ない傾きぶり!
最高です。
傾衣を、今後もよろしくお願い致します。
本間さま
こんばんわ。いつもありがとうございます。
わたしはまさに 毛織の町 愛知は一宮に住んでおります。世界にも十分に通用する素晴らしい毛織が自慢です。今回の記事とても嬉しいです。梳毛という言葉は存じませんでしたので 勉強になりました。もっと地方都市が 地場産業を盛り上げていかなければならないのに こうしてSOU・SOUさんで一宮の毛織に触れることになるとは。。。でも何か「えにし」を感じますので これでいいかな?私も二年前の 羅紗長方形衣 まだまだ現役です。あたたかくて ついつい選んでしまいます。昨年のテキスタイルと余白のコンビ、そして今年のバイカラー「組」大好きな着衣が増えていき 幸せに冬を過ごすことに 感謝いたします。
はたむらかおり様
いつもありがとうございます。
一宮へは川島テキスタイルスクールに通っていた頃に、工場見学をさせてもらいに行ったことがございます。毎年開催されるジャパンテキスタイルコンテストの作品展にも伺い、色々な作品を拝見させて頂きました。生地の美しさに尾州の毛織物のレベルの高さを感じました。
羅紗は紡毛糸を使っておりますので、尾州産ではございませんが、丈夫で暖かいです。
私の二年前の羅紗もまだまだ現役です。
毎年新しいデザインも登場しております。
いつもSOU・SOUを大切に思って頂き、感謝の気持でいっぱいです。ありがとうございます。
また、お店でお会いできるのを楽しみに致しております。
織物の組織の中で綟り織という経糸がもじれて織れる組織があり、さらに、その中に紗織と絽織、そして羅織がありますので、羅紗と間違われないよう気を付けて下さい。
小西誠二様
コメント頂きありがとうございます。
確かに織りの組織と名前が似ていますね。
さすが、織りの組織のプロフェッショナルです。いつも勉強になります。
また小西様の色々な作品を拝見できるのを楽しみに致しております。