平成28年01月07日 木曜日号
“第四十一話:くびまきの巻き方”
伊勢木綿のくびまきを「どうやって巻いたら良いですか?」という質問を時々店頭でお受けします。
今回の染め織り倶楽部では、動画を交えながらくびまきの巻き方の一例をご紹介したいと思います。
『二つ房(ふたつふさ)』
左右に垂らして巻く、基本的な巻き方。
テキスタイルが映えるので、大柄・細かい柄共におすすめの巻き方です。
巻き方
片方の端が胸下辺りにくるよう垂らします。
長い方の先を首にぐるっと巻き付けます。
ポイント:生地を折りたたまず広げながら巻いていただくと、ボリュームが出てふんわりとした仕上がりになります。
できるだけ輪っかを崩さないよう、左右の長さを調節してください。
動画で『二つ房(ふたつふさ)』をご紹介
『二重(ふたえ)巻き』
くびまき2枚を重ねます。
柄物2枚を合わせればコーディネートの主役に、縞文と柄物を合わせれば柄の印象を抑えられる巻き方です。
どんな柄を合わせるかで、お手持ちのくびまきの全く違った印象をお楽しみいただけます。
巻き方
くびまきの柄を外表にして2枚重ねます。(※縫い合わせる必要はございません)
二つ房の巻き方~と同様に巻きます。
お好みで生地の表裏をひっくり返し柄の出方を調節しながらお楽しみください。
『ふじ結び』
胸の前でひと結びする巻き方。
胸元にボリュームが出るので、華やかな印象になります。
巻き方
二つ房の巻き方~と同様に巻きます。 片側が少し長めになるよう調節してください。
長い方を上にしてひと結びします。
上側の生地先で結び目を隠すように、結び目をねじってください。
上側の生地を広げて整えます。
『角出し結び』
SOU・SOUスタッフ定番の巻き方。
風靡や貫頭衣など、Vネックの衣類に合わせていただくのがおすすめです。
巻き方
生地の角を片方持ち上げ、胸の前で生地が三角になるようにします。
※ポイント:持ち上げた角を衿元に挟んでいただくと、生地がずれ落ちにくくなります。
首にぐるっと巻き付けます。
※ポイント:生地を折りたたまず広げながら巻いていただくと、ボリュームが出てふんわりとした仕上がりになります。
ある程度巻き終えたら、余った生地端を輪っかの中に差し込みます。
形を整えたら、完成です。
動画で『角出し結び』をご紹介
『わっぱ巻き』
生地端を顔の横辺りに持ってきます。
※ポイント:この時生地端を長めに取ってしまうと、形が崩れやすくなってしまうので、
巻き始めは肩より少し長めに取ってください。
巻き方
生地端を顔の横辺りに持ってきます。
※ポイント:この時生地端を長めに取ってしまうと、形が崩れやすくなってしまうので、
巻き始めは肩より少し長めに取ってください。
後の工程は角出し結び~と同様です。
『しだれ結び』
傾きたいときには端を長めに、かわいらしく巻きたいときには端を短めに。
長さの調節によって印象の変わる巻き方です。
巻き方
垂らす方の生地をお好きな長さに調節します。
長めに取りすぎると後から輪っかが崩れやすくなってしまうので、身長によって調節くださいませ。
後の工程は角出し結び~と同様です。
お好みの巻き方はございましたでしょうか。
今回取り上げた巻き方はほんの一例でございますので、色々な巻き方を楽しんで頂ければと思います。
平成27年07月10日 金曜日号
“第四十話:『浴衣と甚平』について”
染織倶楽部、第四十話は今の季節、染めおり店でよく尋ねられるご質問、
『こども浴衣と甚平の生地と用尺』についてご説明いたします。
ご参考にしていただければ幸いです。
Q1:浴衣や甚平を作るのに適している生地はどれですか?
A:「伊勢木綿 手ぬぐい」と「伊勢木綿 特岡」生地をおすすめしております。
目の詰まり具合が違うだけで、どちらの生地も同じ糸で織られており、
柔らかく肌触りがとても良いのが特徴です。
・「伊勢木綿 手ぬぐい」生地はわらべぎで販売している衣類に多く使用しております。
・「伊勢木綿 特岡」は、手ぬぐいの中ではワンランク上の生地と言われております。
「伊勢木綿 手ぬぐい」生地より糸の密度があるため、生地の張り感もあり、
浴衣地として使われることもございます。
その他には、通気性・生地のシャリ感が特徴の『高島縮』もありますが、伸縮性があって扱いづらい場合もございますので、初心者の方にはあまりおすすめできません。
Q2:生地の必要メーター数(用尺)を教えて下さい。
A:生地幅/約35cmの場合の『用尺の目安』を表記させて頂きました。
※お使いになられる生地幅にご注意下さい。
■こども浴衣
サイズ | 100 | 110 | 120 | 130 |
用尺 | 約6.5m | 約7m | 約9m | 約10m |
■こども甚平
サイズ | S(80-90) | M(100-110) | L(120-130) | XL(140〜) |
用尺 | 約3.5m | 約4.5m | 約5.5m | 約6m |
Q3:作る前に水通しをした方が良いですか?
A:洗濯後、3%程の縮みはございます。
お子様のサイズだと少しの縮みなので特に必要ないと思います。
これから夏祭りや花火大会などのイベント事がいっぱい。
今年はお手製の浴衣や甚平をお子様やお孫様にお贈りしてはいかがでしょうか?
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お世話になります。
先日、青山店で浴衣ようの反物を購入しました。
(9月11日)
東京の日野です。
何度か、お問い合わせ差し上げ、詳しくご返答いただき、ありがとうございました。
やはり、百聞は一見に如かずで、
お店でみた反物に、娘と一目惚れしました。
商品名は忘れてしまったのですが、綿と麻も少し入っていた気がします。
洗うとどれくらい縮みがありますでしょうか。
今日からいよいよ娘が浴衣作りに学校で取り組むため、お教え願えれば幸いです。
日野珠美拝日野珠美 様
コメント頂きありがとうございます。
お求め頂きました商品は3~5%縮みます。
店頭スタッフにも既に確認して頂いたとの事で、
こちらからの返信が遅くなり大変申し訳ございません。
素敵な浴衣を見れる日が楽しみですね。
SOU・SOUの反物をお選び頂きありがとうございます。
今後共宜しくお願い致します。
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平成27年02月22日 日曜日号
“第三十九話:『伊勢木綿 縞文(しまぶん)』について”
染織倶楽部、第三十九回は、伊勢木綿『縞文(しまぶん)』をご紹介いたします。
『縞文(しまぶん)』は、現在“くびまき”2点をお求めのお客様にお渡ししている『縞文くびまき』に
使用している生地です。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、SOU・SOUの手ぬぐいは伊勢木綿 文の生地を使用しており、
生地の両耳に赤もしくはオリーブの糸が織り込まれています。
これはSOU・SOU別注の伊勢木綿という目印でございます。
この耳に織り込まれている赤の色糸を、5本通したものを「縞文」と呼んでおります。
お渡しするときは織り上がりの状態で天然のデンプン糊が付いておりますが、洗濯していただくと落ちます。
通常生地を染める前には晒加工という生地を白くするための作業を施します。
縞文は晒加工を施す前の生成の生地を使用しておりますので、素朴な色合いが特徴です。
生地表面に見られる黒い斑点は、植物の破片等で
生成生地を作る上で、避ける事が出来ないものでございます。
2枚重ねて巻いていただいてボリュームアップや防寒用としておすすめです。ぜひご検討ください。
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伊勢木綿の卸をしていますか?
松阪出身で、名古屋でお店をしています。コメント頂きましてありがとうございます。
伊勢木綿自体の卸に関しましては
直接『臼井織布』にお問い合わせ頂ければと存じます。
宜しくお願い申し上げます。
http://isemomen.com/
Is the free scarf chosen by sou sou or can I choose it
Thank you for your comment.
Once you purchase two Ise-cotton scarves (kubimaki),
the scarf which is made with three red lines on the raw Ise-cotton fabric will be given to you as a gift.
We are afraid that the gift scarf is not able to be chosen by customers.
it will be a raw Ise-cotton scarf actually.
Appreciate your kind understanding in advance.
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平成27年01月12日 月曜日号
“第三十八話:『なべつかみ』について”
染織倶楽部、第三十八話は『なべつかみ』をご紹介いたします。
染めおりでは計り売りの生地や座布団等の他に、小物類のお取り扱いもございます。
中でもこの時期おすすめなのが、『なべつかみ』です。
普段のお料理にはもちろん、家族やお友達と鍋を囲む時など大活躍です。
かわいいテキスタイルが明るく、楽しくさせてくれます。
ちょっとめずらしい他にはない形です。
生地は伊勢木綿手ぬぐい地を使用し、中綿はポリエステル100%です。
お料理中に汚れたら、洗濯機で丸洗いして頂けます。
新柄も入荷しております。
見た目のかわいさに実用性を兼ね備えた優れ物。
ポップな色柄で台所まわりをステキに彩ってくれます。
平成26年12月01日 月曜日号
“第三十七話:『動物繊維の種類』について”
染織倶楽部、第三十七話は『動物繊維の種類』についてご紹介いたします。
動物繊維とは、動物から刈り取った繊維を糸として織った布のことを指します。
その特徴は繊維が弾力性に富み、多量の空気を含むため冬は暖かく、
これからの時期にはぴったりの素材であると言えます。
ウール
冬は暖かく、吸放湿性に優れているため薄手のものであれば、夏にも涼しい素材です。
又、「生きる繊維」とも呼ばれております。
一口にウールと言っても、毛の部位や、生地の織り方などによって表情が様々に変化いたします。
モスリン SOU・SOUの衣類には欠かせないモスリンも、メリノ種の羊の毛を使用したウールなのです。
発色が鮮やかでトロンと落ちる上品な生地感が特徴でございます。
ウールと同様の特徴を備えているため、以前は肌襦袢として使用されていたので、着物に詳しい方にとっては懐かしいと感じられる生地かもしれません。
アンゴラ 一般的に「アンゴラウサギ」の毛を織った布をアンゴラと呼びます。
繊維が細く軽いのが特徴で、身につけていただくととても暖かい素材でございます。
柔らかい肌触りも、魅力の一つです。
SOU・SOUでは小手等にアンゴラを使用しております。
カシミヤ カシミアはカシミア山羊から取れた毛を織った毛織物でございます。
生地は柔らかく独特のぬめりがあり、保温性と保湿性に優れております。
生産数が少ないため、高級素材のひとつでございます。
ちなみに、「カシミア」と「カシミヤ」という両方の表記がございますが、厳密にどちらが正しいということはないようです。業界の方は、「カシミヤ」と仰る方の方が多いようです。
本日より12月。一段と寒さが深まります。
是非SOU・SOUの冬のアイテムをお供に、暖かくしておでかけ下さい。
平成26年10月29日 水曜日号
“第三十六話:『強度』について”
染織倶楽部、第三十六話は『生地の 強度』についてご紹介いたします。
強度は、糸の太さや撚りの方法、密度など様々な要素で決まります。
手ぬぐい(文)
反面、生地の柔らかさや肌触りは抜群に良い為、わらべぎで販売している衣類に多く使用しております。
手ぬぐい(特岡) 糸は手ぬぐい(文)と同じ、単糸の甘撚りの糸を使用しております。
経糸と緯糸の密度があるため、(文)と比べるとやや強度は高めですが、一般的な同じ厚みの生地と比べると強度は高くはございません。手ぬぐいの中ではワンランク上の生地と言われており、浴衣地として使われる方もおられます。
麻生地 麻は天然素材の中で最も強く、水に濡れると更にその強さを増す性質があります。
繰り返しの洗濯に強い為、清潔さを要求される寝具などによく使用されます。強度は高いと言えます。
平織21番手 布袋で販売している風呂敷に使われている生地と同じです。
単糸ですが手ぬぐいに比べて糸の撚りが強く、密度が高いため、強度は比較的高いと言えます。
衣類ではシャツなどによく使用されます。
モスリン 毛100%とは思えないほど艶やドレープ感のある生地で、昔はシルクの代用品として長襦袢や着物に使われていました。発色も良く、色柄が映えるため、SOU・SOUでは着衣・傾衣の衣類中心に使用しています。
経糸・緯糸共に梳毛(そもう)の単糸を使った平織物で、摩擦に弱く強度は高くありませんが、日常着として使用するには特に問題ありません。
※梳毛(そもう)とは・・・毛足の長い羊毛を引き揃えて短い羊毛を取り除き、紡績したもの。
帆布 帆布は太い糸を撚り合わせた経糸・緯糸を密にして織った厚手の平織生地。
帆船の帆に使う為に考えられた生地なので、厚くて丈夫なのが特徴です。
帆布には号数がついており、数が低いほど厚手になります。
染めおりで取り扱っている帆布は8号。
強度は高いですが、比較的扱いやすいため、クッション座椅子や座布団、かばん、椅子の座面に使用しております。
薄手の生地でも糸の密度を高くする事で、強度を上げる事が出来たり、逆に厚手の生地でも織る糸の撚りが弱ければ、生地の強度が低かったりと様々です。
その他、生地についてご質問ございましたら、お気軽にご相談ください。
- コメント
-
凄くわかりやすいです!!
生地を選ぶ際の参考になります。
いつも洗濯した後のリアルな縮み具合と
しわの感じの写真もありがたいです。
ありがとうございます!!山本智美 様
コメント頂きましてありがとうございます。
生地によって特徴も様々ですので
少しでも生地を選ぶ際の参考になれば幸いです。
今後共宜しくお願いします。
こちらの布でソファの張り替えをしたいのですが、やはり帆布になりますでしょうか?スレや破れが心配です。
出倉さやか様
コメント頂きまして誠にありがとうございます。
ソファの張替え地用であれば帆布が強度があり、おすすめでございます。
その他の生地で検討されていらっしゃる場合は、洗い替えや着脱が出来るソファーカバーとして使用されるのはいかがでしょうか。
ぜひご検討くださいませ。
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平成26年10月06日 月曜日号
“第三十五話:『縮率(しゅくりつ)』について”
染織倶楽部、第三十五話は『縮率(しゅくりつ)』についてご紹介いたします。
「縮率」とは、生地を洗濯したときに生地が縮む割合のことを指します。
今回はSOU・SOU染おりで取り扱っている生地の縮率についてご紹介いたします。
8号帆布
縦 | 縮率 5% ※長さ 1mの場合 5cm縮む |
横 | 縮率 1.7% |
平織り21番手
縦 | 縮率 2% ※長さ 1mの場合 2cm縮む |
横 | 縮率 0% |
麻織物
縦 | 縮率 5% ※長さ 1mの場合 5cm縮む |
横 | 縮率 2.5% |
伊勢木綿 文
縦 | 縮率 2.5% ※長さ 1mの場合 2.5cm縮む |
横 | 縮率 3% |
伊勢木綿 特岡
縦 | 縮率 3.5% ※長さ 1mの場合 3.5cm縮む |
横 | 縮率 0% |
いかがでしたでしょうか。
生地の縮率は素材、織り方によっても変化してまいります。
上記で紹介した天然繊維を含む生地は水分を吸うことにより縮む性質がありますが、
ポリエステルなどの合成繊維は吸湿性がなく縮みにくいという特徴がございます。
「収縮」するのは、生地が生きている証であるともいえます。
お気に入りのお洋服を洗濯する際、またご自分で作られる際の参考となれば幸いでございます。
平成26年08月29日 金曜日号
“第三十四話:『座布団カバー』について”
今回の染織倶楽部では、最近ご要望の多い『座布団カバー』について
サイズ・価格等をご紹介致します。
『座布団カバー』は、小座布団や銘仙判と同じように全て受注生産でお受け致しております。
※期間は通常2週間
仕様について
「座布団が汚れてしまった」や「模様替えをしたい」などの際におすすめです!
サイズと価格について
サイズ | 価格 |
40×40cm(小座布団) | 2,310円(税込) |
45×45cm | 2,420円(税込) |
50×50cm | 2,750円(税込) |
55×59cm(銘仙判) | 3,080円(税込) |
- コメント
-
こんにちは。倉地たまもと申します!座布団本体についての質問です。以前から、和風モダンの座布団を探していて、sou sou さんで発見し、これだ!と思いました。しかし、こちらで座布団を取り扱っている事を最近知ったので、既に他の物を購入してしまいました…。その座布団について、少しお話しします。中綿が、綿100%となっており、ネットで購入したのですが、天然素材?のせいか、独特の匂いがします。カビ臭い?様な…。家に届いて、開封した時から、この独特の匂いがあるので、私の管理が悪い訳ではないと思うのですが、いかんせん、この匂いが鼻につき、今ではストレスさえ感じてしまいます…。そこで、先に述べた質問なのですが、sou sou さんの、座布団本体は、無臭ですか?完全では無いにしろ、限り無く無臭に近いのであれば、買い替えようと思っています!中綿の素材が、綿とポリエステル?でしたっけ?化学繊維が使われていれば、独特の匂いが無いのではないかと、期待しております。どうか、回答のほどヨロシクお願いします!かなり長くなって、申し訳ありません!
倉地たまも 様
コメント頂きましてありがとうございます。
弊社で現在お取扱しております座布団の中綿は
綿70% ポリエステル30%の素材でお作りしております。
綿の匂いは多少残りますが
それほど特異な匂いは少ないかと存じます。
参考にして頂ければ幸いです。
またご希望がございましたらポリエステル中綿の作成も可能かと存じますので
その際はまた一度お問い合わせ頂ければと存じます。
ただし、座り心地や生地のへたり等異なってくるかと存じますのでその点はご了承くださいませ。
何卒宜しくお願い申し上げます。
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平成26年07月30日 水曜日号
“第三十三話:『豆絞り』について”
染織倶楽部、第三十三話は江戸時代から続く『豆絞り』についてご紹介致します。
本物の豆絞り
本来は書いて字のごとく、豆絞りは『絞り』なのです。
板締めの技法を用いる豆絞り。
その魅力はプリントでは表現できない、不揃いのさまざまな豆粒の風合いにあります。
本物の豆絞 | 豆絞り風プリント |
豆絞りを復活させた張正さん 江戸時代からある豆絞りの手ぬぐい。
一時、その技術と共に製造が途絶えてしまったそうですが、
昭和30年に『張正』の鵜飼さんが試行錯誤の末、復活させました。
張正 鵜飼さん作業風景
染め上がりたての『豆絞り 手ぬぐい』
【動画】『豆絞り』の説明
今でも本物の豆絞りを作られているのは張正さん1社のみ。
豆絞りは月に700枚程しか作られていない、希少なものです。
使われている生地は伊勢木綿ではなく、三河木綿。
三河木綿を使う理由は絞りも生地も愛知県の産地のものを使いたいという
張正さんの思いがあるからです。
※三河(現・愛知県東部)は現在確認される国産木綿の中で最も古い産地の一つです。
地厚な生地が特徴で、手ぬぐい以外にも帯芯や足袋裏の生地等を生産しています。
日本で唯一本物の豆絞り、プレゼントや日本土産に最適です。
- コメント
-
昨日、ちょうど豆絞りの手ぬぐいを使いました。
足を拭いたら(ご、ごめんなさい。。張正さん)、気持ちよかったです。
三河木綿というのですね。
丁寧なご説明をありがとうございます。
ゆば様
コメントいただき、ありがとうございます。
伊勢木綿の柔らかさとはまた違うシャリ感も、三河木綿の魅力の一つですね。
今後共「染織倶楽部」にお付き合いの程、よろしくお願い致します。
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平成26年07月16日 水曜日号
“第三十二話:『添え糸編み』について”
染織倶楽部、第三十二話は新商品にも使われている編地(あみじ)
『添え糸編み』についてご紹介致します。
『添え糸編み』とは、2本の編糸(あみいと)を同時に裏表に編み分けることを言います。
表目側に出る糸と裏目側に出る糸がきれいに分ける事が出来るので、
一枚の布の表と裏で全く違った表情を出すことが出来ます。
新商品の四角衣や長方形衣には麻糸と綿糸を使用しています。
表には麻特有のシャリ感を出しつつ、裏は綿素材で肌触りの良い仕上がりの編地に。
添え糸編みを使えば裏表別色、素材違いといった面白い生地を編むことが出来ます。
>綿麻 添え糸編み 抜衿・四角衣・長方形衣
綿麻素材のさらっとした、着心地の良い一枚。
こらから夏本番に向けて大活躍の一枚です。
平成26年06月25日 水曜日号
“第三十一話『摺り友禅』について”
染織倶楽部、今回は「摺り友禅」についてお届け
いたします。
「友禅」といえば振袖など着物のイメージが強く、
豪華絢爛な衣装をイメージされる方もいらっしゃるかも
しれません。
摺り友禅とは、何枚もの型紙を使用し、彫られた部分に
刷毛で色を摺りこませることで、ひとつの柄を表現する
技法です。
まるで絵画のような、細かく多彩な柄の表現が可能です。
普段は絹の着物に使用される摺り友禅ですが、
SOU・SOUでは贅沢にも手ぬぐいに施しております。
■SOU・SOU×福しま絞り 手ぬぐい/摺り友禅 七夕
■SOU・SOU×福しま絞り 手ぬぐい/摺り友禅 あぶく
絞りと摺り友禅のコラボレート。
他にはない一品です。
■SOU・SOU×福しま絞り 手ぬぐい/SO-SU-U 摺り友禅
SOU・SOUの代表柄、SO-SU-Uの摺り友禅シリーズは
全5色展開でございます。
■福しま絞り 小巾折 穏(20/20)/メロンソーダ
小巾折 穏 は、普段着に合わせるのはもちろん、
これからの時期浴衣とのコーディネートにもばっちりです。
また、手ぬぐいでも人気の「水風船」は、
今年も浴衣で登場です!
爽やかな青色が見た目にも涼しげですね。
まだまだ様々な表現が可能な摺り友禅×福しま絞りシリーズ、
今後の展開も乞ご期待くださいませ!
平成26年06月11日 水曜日号
“第三十話:『コーマ糸』について”
染織倶楽部、第三十話は『コーマ糸』についてご紹介致します。
コーマ糸とは、カード工程(長さの短い繊維の除去と、繊維を平行に引き揃える工程)
の後で、さらにより短い繊維の除去と繊維の平行度を良くするために、
コーマ(comb クシの意味)と呼ばれる機械を通して紡績した細番手の綿糸を言います。
このような工程によって、強度が増し、けばが少なく、かすかな光沢が出て、
艶も良くなります。ただ原料費、加工費がかさむことから高級糸と言われております。
SOU・SOU×京都丸紅 浴衣
女性用の浴衣はコーマ糸100%の知多木綿を使用致しております。
知多木綿は、明治時代のシャットル織機で織り上げる、
独特の柔らかい風合いが特徴です。400年の歴史をもつ伝統工業製品でもあります。
拡大したもの
男性用の浴衣は綿85% 麻15%を使用致しております。
経糸に麻を使用することで肌に触れたときの清涼感はもちろん、
糸の組み合わせによって凹凸のある生地感を表現し、
浴衣と肌に少しの空間を作りだし清涼感をさらにアップさせております。
拡大したもの
今年新しく登場した SOU・SOU×京都丸紅 浴衣
さらっとした肌触りと、ほんのりと光沢のある生地に他にはないポップで可愛い柄。
すぐお召になれるのもプレタならではです。
この夏おすすめの浴衣を、是非、試されてはいかがでしょうか。
平成26年05月28日 水曜日号
“第二十九話『注染』について”
染織倶楽部、今回は「注染」についてお届けいたします。
「注染」とは、生地の染めない部分を糊置きすることで防染し、
1反の生地を蛇腹状に折り重ね、染料を注ぐ部分を囲うように
土手を作り染色を施す日本独自の染色技法です。
その歴史は江戸時代末期より注染の原型となる技法をもとに、
改良を経て明治時代に堺で確立されたと言われております。
上から液体染料を注いで生地を貫通させるため、手捺染とは違い
裏表無く染まるのが特徴です。
主に手ぬぐいや、浴衣などに用いられる技法です。
土手を作ることで一度に多色を染めることが可能となります。
また生地上で色を混ぜ合わせることで色の濃淡、多色のぼかしが
表現できることも注染の持つ美しさの一つではないでしょうか。
SOU・SOUでは、老舗着物メーカー・京都丸紅さんとコラボレートした
浴衣企画で、注染の浴衣を取り扱っております。
■ほほえみ たゆたう/まどろみ
■花園 春風/潮風
※現在は企画終了、近日中にnetshopでも通常販売予定でございます。
注染独特のぼやけた雰囲気が特徴です。
店頭では、実物をご覧いただけます。
是非一度お手にとってご覧下さい。
今年の夏はSOU・SOUの浴衣をお召しになって、お出かけしてみては
いかがでしょうか。
平成26年05月14日 水曜日号
“第二十八話:『染色堅牢度』について”
染織倶楽部・第二十八話は『染色堅牢度(せんしょくけんろうど)』についてご紹介致します。
染色堅牢度といっても聞き慣れない方が多いと思います。
染色堅牢度とは、染料で染色された染色物や、顔料で着色された繊維製品が、
使用中に受ける様々な作用(日光や汗、洗濯、摩擦、アイロン、等)の要因により、
変色したり、退色したりして、染色物が変化してしまうことへの強度のことを言います。
早い話が色落ちです。
堅牢度は5級から1級まで有り、数字が大きい程強く(色が落ちない)なります。
色落ちの代表的なのが「藍染め」です。
染めおりでも 伊勢木綿先染め 藍染め の反物がいくつかございます。
写真の反物は臼井織布で20年〜30年前に織らたデッドストックのヴィンテージ物です。
経糸に硫化紺、緯糸に藍を使用しております。
硫化紺は酸性、藍はアルカリ性のため、
これを経糸と緯糸に使用して織ることによって、
中和され、色を定着させていたようです。
(硫化紺は公害や、排水の問題等で現在は国内での使用が禁止されております。)
ただ堅牢度は弱く、半年間位はお洗濯の際に色落ちがございます。
以前は糸の段階で半年置いて、織ったあとさらに一年置いて、
色を昇華させ、不純物を取り除いていたそうです。
現在、色落ちのこともあり、臼井織布では一般向けの商品に、
「藍染め」の反物は織られておらず、
ごく一部の、藍染めの特性をご存知の方にのみ織られいるそうです。
こちらは 伊勢木綿先染め 麻混
経糸に藍染めを使用致しております。
藍に対してインディゴ染料を5%使用致しております。これは色ムラを防ぐ為です。
こちらの反物も堅牢度は低いです。
着衣で扱っている デニム編み 襞(ひだ)もんぺ/濃紺(のうこん)
こちらの商品も同じくインディゴ染料を使用致しております。
デニムと同じで始めのうちはかなり色落ちします。
洗いを重ねていくうちに色落ちは止まります。
その他の、伊勢木綿先染め 反物
こちらに写っている反物は反応染料(化学染料)を使用しているため、
色落ちをすることはまずございません。
検査でも4~5級という高い染色堅牢度の数値がでております。
今回は『染色堅牢度』というちょっと馴染みの少ない、
専門的なことについてご紹介させて頂きました。
色が落ちる、褪せてくることは必ずしも悪いことではなく、
その過程も、「楽しみのひとつ」として捉えていただけたらと思います。
平成26年04月23日 水曜日号
“第二十七話『ジャカール織』について”
こんにちは。
染織倶楽部の古川です。
今回は私が持ってるもんぺの「ジャカール織」についてお届けいたします。
通常言われるジャカードとは、フランス人のジョゼフ・マリー・ジャカールが発明した
織機を使用した模様織物を指します。
人名の「ジャカール」を英語読みした「ジャガード」が一般的になったようです。
ですがSOU・SOUではオリジナル読みで「ジャカール織り」と呼んでおります。
経糸を持ち上げるパターンに変化をもたらすことで、細かい模様を表現できることが
特徴でございます。
セーターやタオルなど、日常品でもよく目にする織物ではないでしょうか。
SOU・SOUではSO-SU-U柄を表現したえんゆう履きがございます。
左から
■ジャカール織 えんゆう穿き/SO-SU-U 濡羽色(ぬればいろ)
■ジャカール織 えんゆう穿き/SO-SU-U 天鵞絨(びろうど)
■ジャカール織 えんゆう穿き/SO-SU-U 青鈍(あおにび)
お色は全3色です。
裾まわりがゆったりとしているので、風通しがよくこれからの時期でも
お召しいただけます。
同じ柄でも、プリントとはまた違う雰囲気がございます。
皆様も是非、店頭でお手にとってご覧下さいませ。
平成26年04月16日 水曜日号
“第二十六話:『伊勢木綿 先染め 柄③』について”
染織倶楽部・第二十六話は『伊勢木綿 先染め 柄』の第三弾でございます。
なにげにシリーズ化しておりますが、柄がある限り
まだまだご紹介させて頂きたいと思います。
一、布団縞の一種。
明治から大正時代の柄。
昔は紺色の配色で作られることが多かった柄です。
一回目でご紹介させて頂いた柄も、紺色が入っている昔ながらの柄でしたが、
こちらの配色は臼井さんがオリジナルで作られた物です。
アップで
二、半分縞
近年の柄。
とあるお茶(宗偏流)の先生からの依頼で作られた柄だそうです。
大胆に中央で切り替えられている、モダンな柄です。
アップで
三、伊勢某所からのオーダーで作られた柄。
伊勢木綿の伝統的な茶色(お坊さんの作務衣の色)から
生成りまでをグラデーションに配色したもの。
こちらは最近作られた柄です。
アップで
四、鰹縞(かつおじま)
江戸時代の柄。
2回目でもご紹介させて頂ました、鰹縞。
横にして見た時に鰹が群れで泳いでいるように見えることから名付けられました。
均一な幅で三色の濃淡の縞模様が特徴です。
濃紺・納戸・浅葱色の三色が伝統的な配色と言われており、
こちらは配色替えをしたものです。
アップで
五、大絣のとっとこ柄
戦後の柄。
とっとことは走るの擬音語と言われております。
こちらの柄は20cmから30cmのピッチの大絣が
追いかけているかのように見えるためついた呼名です。
アップで
六、創作柄
もとは絹の反物で作られていた柄。
木綿ではこういった柄を作っていなかったそうです。
10年ほど前に臼井さんが考案し創作した柄です。
アップで
今回ご紹介させて頂いた柄は、比較的新しいものが多いです。
昔ながらの柄ばかりではなく、良い所を取り入れながらも、
日々、進化している伊勢木綿をご覧頂きました。
これからもどうぞお付き合い下さいませ。
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さきほど、小生の自宅にある明治、大正、昭和まで、小生の祖父と父が製造しました織見本帳をアップしました。SOU・SOUのスタッフの方にご覧いただきたく思います。日時をご連絡いただければ、持参させて頂きます。
本日、21日の午後、染めおりの本間さんにも、織見本帳の画像を見て頂き、その旨を伝えました。よろしく、ご検討下さい。
小西様
先日はご来店頂き誠にありがとうございます。
久しぶりにお会いでき嬉しかったです。
織見本帳は是非、拝見したいです。
とても興味がございます。
小西様のご都合の良い時に、
お持ち頂ければと存じます。
また、お店でお会いできるのを楽しみに致しております。
織見本帳の見学会のご案内が急であったためか、24日、午後4時から1時間、待ちましたが、何方も見えませんでした。しかし、イスラエル人のご夫妻がおられ、丁寧に織見本帳を見られ、喜んで頂きました。奥さんは、ウールの太い糸で織った事があると言われました。お二人は、気功の勉強に来ておられるそうです。1時間の間、在釜の奥の間におりました。10名近い方が抹茶と和菓子を頂かれていました。小生も今月、2回目で、お手前は中西さんでした。茶碗の中の泡が細かく綺麗でした。小生は、何度、点てても、そのように細かくなりません。
織見本帳は、先に、徳治さん、本間さん、中西さんに見て頂きました。
小西誠二様
いつもありがとうございます。
先日は貴重な織見本帳をお持ち頂き誠にありがとうございます。
楽しく拝見させて頂きました。
見学会も急でしたが、イスラエル人のご夫妻に喜んで頂け、日本での貴重な経験になられたのではないかと思います。
いつもお心遣いをありがとうございます。
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平成26年03月26日 水曜日号
“第二十五話『京プリント』について”
染織倶楽部、今回は「京プリント」についてお届けいたします。
「京プリント」とはその名の通り、京都で染色加工されたプリントのことです。
京都の染色工場の組合25企業により発足した、京都の染色をブランド化しようという
取り組みでございます。
SOU・SOUのアイテムはほとんどが「京プリント」で染めております。
■高島縮 薙刀長方形衣(なぎなたちょうほうけい)/源(げん) その他
■いせもめん きんたろう/そすう こん その他
■小巾折/金襴緞子(きんらんどんす) その他
このタグは、染おりにて京プリントの生地をお求め頂いたときに
付けるものです。
「染めといえば京都!」という漠然とした思いで高校時代の私が京都への進学を決意したほど、京都は古くより日本の染色界を牽引してきました。
京都の職人が手がける人の手が生み出す風合いを、皆様にもお届けできればと思います。
平成26年02月26日 水曜日号
“第二十四話『板締め雪花絞り』について”
SOU・SOUで扱っている手ぬぐいの技法は「手捺染」と「絞り染め」に大別されます。
絞り染めとは布の一部を縛ることで、染料が染み込まないように生地に圧力をかけ
模様を作る染色技法でございます。
ひとくちに「絞り」といってもその技法は多岐に渡ります。
今回の染織倶楽部では絞り技法のひとつ、「板締め雪花絞り」についてお話いたします。
雪花絞りとは有松を中心に栄えた「板締め」技法の模様のひとつでございます。
畳んだ生地を板で両面を挟み締め、折り目や端を染料に浸して染めます。
たたみ方や色の付け方で多様なバリエーションが表現できるところが
特徴でございます。
布を開いたときにぱっと柄が花開く板締め雪花絞り。
開くまでどんな柄になるのかわからないのも、この技法の醍醐味です。
板締め雪花絞りといえば、女優の檀れいさんが金麦のCMで着用されたことで一気に注目を浴びましたね。
SOU・SOUでも、毎年雪花の浴衣を展開しております。
板締め雪花絞りは日本人女性の魅力をより引き出す柄ですね。
今年の浴衣にも、乞うご期待でございます!
板締め雪花絞りと言えば、有松の巨匠張正さん。
■左上:SOU・SOU×有松鳴海絞 手ぬぐい/張正 麻の葉1
■右上:SOU・SOU×有松鳴海絞 手ぬぐい/張正 麻の葉2
■左下:SOU・SOU×有松鳴海絞 手ぬぐい/張正 雪花3 緑
■右下:SOU・SOU×有松鳴海絞 手ぬぐい/張正 雪花2 緑
京都のルーキー・田端さん。
■たばた絞り 風呂敷/たばた雪花 瑠璃茉莉(るりまつり)
■右:SOU・SOU×たばた絞 手ぬぐい/たばた雪花 孔雀草
■左:SOU・SOU×たばた絞 手ぬぐい/たばた雪花 白虎
ころんとしたお花が可愛らしい京都 福島さんの雪花。
■SOU・SOU×福しま絞り 手ぬぐい/京雪花(きょうせっか) つらら
■SOU・SOU×福しま絞り 手ぬぐい/京雪花 柘榴(きょうせっか ざくろ)
重鎮揃いでございます。
最近では名古屋の新星・まり木綿も色鮮やかでポップな絞り染めを展開中。
■まり木綿netshop
名古屋芸大では、毎年若林が板締めの授業をしております。
学生さんの若い感性は、無限大ですね!
職人さんによって、まったく違う表情を見せる板締め雪花絞り。
まだまだ新たな可能性を秘めている技法でございます。
今後も発展が楽しみです。
平成26年02月12日 水曜日号
“第二十三話:『伊勢木綿 先染め 柄②』について”
染織倶楽部・第二十三話は第二十一話でご紹介させて頂いた、
『伊勢木綿 先染め 柄』の続きをお届けいたします。
まだまだ伊勢木綿には無数の柄がございます。
一、伊勢縞(いせじま)
戦後の柄。余った糸を使って織られている、やたら編みの一種。
もともと他の産地にあった柄を伊勢の人がアレンジされたもの。
庶民が普段着に使えるように、凝った柄は少なく単調な柄が多いようです。
拡大したもの。
二、ぼかし
昭和初期の柄。布団縞が元になっている柄。
何種類かの縞を使うことにより、ぼかした様に見せています。
拡大したもの。
三、二筋絣縞(ふたすじかすりじま)
江戸後期の柄。絣糸が使用されています。
江戸時代には絣職人も多く沢山作られていたが、今は職人が減って
絣糸自体があまり作られていないそうです。
拡大したもの。
四、伊勢黄八(いせきはち)
明治初期に大ブームした柄。
大島黄八丈が日本橋で流行り全国の産地でも黄八が織られるようになりました。
拡大したもの。
五、変り鰹縞(かわりがつおじま)
江戸後期の柄。
横にして見た時に鰹の群れが泳いでいるように見えたため付いた名称です。
浮世絵などにも着物の柄として使われております。
拡大したもの。
六、伊勢経縞(いせたてじま)
戦後の柄。伊勢縞の一種。
歌舞伎の緞帳に使われていた柄を見て臼井さんのお母様がアレンジされたもの。
臼井家オリジナルです。
拡大したもの。
今回はすべて浴衣の生地(30/30)をご紹介させて頂きました。
“染めおり”では、すべて10cm単位での計り売りを行っております。
浴衣のお仕立てはもちろん、衣類以外にものれんやランチョンマット、
テーブルセンターなど、様々な場面でご利用いただけます。
この他にも“染めおり”には沢山の柄がございます。
今後も少しづつですが、ご紹介させて頂きたいと思います。
平成26年01月22日 水曜日号
“第二十二話『麻織物』について”
染織倶楽部、今回はSOU・SOU染めおりで取り扱っている麻生地についてご紹介いたします。
■SOU・SOU×田村駒テキスタイル計り売り(岩田工房/麻織物
麻の特徴につきましては第三話でご紹介しておりますので、宜しければお目通し下さいませ。
麻生地のプロフェッショナル、岩田工房のオリジナルの生地を使用しております。
糸はリネン(亜麻)の25番手、組織は平織りでございます。
織組織の中でも最も単純な織り方、「平織り」。
こちらの岩田工房の生地は、生地をより美しく織り上げるため経糸のセットに
こだわっております。
単純な織り方だからこそ、経糸の細かい調整が生地になった時の美しさを
決定するそうです。
また生地幅が145cmと広幅でございますので、オートスクリーン、つまり機械で染めております。
手捺染では手の長さの関係上、110cmまでしか染めることは出来ません。
残り在庫が少ないものは、netには掲載しておりません。
予めご了承願います。
麻生地はスカートやズボン、シャツなど衣類にご使用いただけます。
以前荒木もこちらの生地でもんぺを作っておりました。
また広幅(145cm)の特徴を活かした、カーテンやシングルベッドのカバーとしての
ご使用もおすすめでございます。
宜しければ、染めおりの店頭にてご覧下さいませ。
いつも有難うございます。
首巻のまき方もいろいろでその時の着てる服によっていろいろですね。
私も首巻はこのところ凄く愛用しています。
使ってるうちに男の使い方としてアスコットタイ式の使い方が最近便利できれいなような気がして良く利用してます。
伊勢木綿はじゃぶじゃぶ洗濯できるし使い方もいろいろ工夫すると便利なアイテムですね。
島津様
コメント頂き、ありがとございます。
くびまき、肌寒い時期には室内用としても重宝しますね。
男性ならではの使い方ですね!
ぐっとフォーマルな印象になるので、とても素敵です。
これからも色んな伊勢木綿の使い方、拝見できるのを楽しみにしております!
いつも楽しくワクワクしながら商品を拝見してます。
先日は鳥獣戯画のくつしたとてぬぐいを海外の友人へ
プレゼント致しましたが日本の文化を日用品で感じる
ことができて感激してくれました。
これからも四季の変化と共に
色々な着心地を味わいたいと思っております。
平澤美耶子様
コメント頂きましてありがとうございます。
ご友人の方に喜んでいただけたとのこと、嬉しい限りです。
季節毎に楽しんでいただけますよう尽力して参ります。
今後共どうぞよろしくお願いいたします。