一期一絵 毎日更新!SOU・SOU読本

一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事

平成19年08月06日 月曜日号

“ひと手間”

料理でも何でもひと手間加えると随分良くなる。
この〝ひと手間加える〟というのは、僕はすごく日本人的ではないかと思う。
人としても、ひと手間を加える人と抜く人とでは、雲泥の差がある。

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平成19年08月05日 日曜日号

“エコ”

日本には、昔から美しく質素に暮らすための知恵がたくさんある。
エコとかなんとか言うのなら、おじいちゃん、おばあちゃんを見習うのが一番だ。

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平成19年08月04日 土曜日号

“違和感”

右の奥歯の詰め物を取り替えた。しばらくは左で噛まなければいけない。
この感覚は久しぶり。何故か小さい頃を思い出して懐かしくなる。
どうせすぐに慣れてしまうと思うから、それまでこの違和感を楽しんでみる。

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平成19年08月03日 金曜日号

“もったいない”

日本には良いものが本当にたくさんあると思う。
知れば知るほど真に奥が深い。
それらに興味を持たず、知らずして人生を終わるのは、
せっかく日本に生まれてきた意味がないと思う。

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平成19年08月02日 木曜日号

“満足度が高いのは”

例えば、安いホテルの最高級の部屋と、高級ホテルの一番安い部屋が
同じ値段なら、迷わず後者を選ぶ。そのほうが確実に満足度が高いと思う。

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平成19年08月01日 水曜日号

“同じ大切さ”

いやな人がいるから、いい人のありがたさがわかる。
辛い時代を経験すると、良い時代のありがたさに感謝できる。
病気になると、健康のありがたさに気づく。
つまり、悪いことも良いことと同じ大切さがある。

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平成19年07月31日 火曜日号

“教えてもらっていなくても”

以前の会社の社長は「パタンナーを3年以上やっているのに、ジャケット
のパターンを引けない人がいるとしたら、それは自分の責任だ」と言って
おられた。当時の僕は3年以上やっていたけど引けませんでした。それは
仕事をさぼっていた訳ではなく、むしろ毎日上司からの指示を仰いで頑張
っていたと思うのですが、僕の担当がシャツだったのでジャケットのパター
ンは触らせてもらえませんでした。しかし、社長が言われていたのはそうい
うことではなく、3年もやっているのなら会社で教えてもらっていようがいま
いが、もうそれはパタンナーという仕事についている人としての姿勢の問
題だということなんだと思った。長年やっている人が新規ブランド立ち上げ
でパタンナーとして抜擢された時に「あのー、僕はシャツしか出来ないんで
すけど…」では確かに恥ずかしい。
これはどんな事にもあてはまると思いますが、教えてもらっていないから
知らないという言葉は、新人またはアルバイトの人が言うセリフであって、
プロが使うべきではない。

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平成19年07月30日 月曜日号

“自分の意向とは関係なく”

自分に才能みたいなものがあるかどうかは、まわりの人が決めること。
センスがいいというのも自分ではなく周りの人が言う言葉。自分には
センスがあるではなく、あの人にはセンスがあるというふうに。
そしてあの人にはセンスがあるなと思われたら、何か仕事が回ってくる
かもしれません。自分の意向とは関係なく。

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平成19年07月29日 日曜日号

“好きこそものの上手なれ”

僕はカメラ好きです。正確には写真を撮ることが好きです。
こうなったのもデジカメが出現したおかげです。
撮った画像がすぐ見られて何枚でも撮れるので、上手い下手を気にせずに
撮りたいものを好きなだけ撮れます。
撮るのが好きで、楽しいと思っているということは、この先多分、写真を撮る
のがもっと上手くなっていくのではないかと少し期待しています。

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平成19年07月28日 土曜日号

“いざという時”

いざという時に頼りになる人はなかなかいないと思います。
そういう人がいる人は幸せものです。
また、そう思われている人も同様に幸せだと思います。

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平成19年07月27日 金曜日号

“時代遅れ”

僕が高校生の頃にファッション誌を賑わしていたブランドもデザイナーも、
今ではほとんど見かけない。あの時感じていたカリスマ性など微塵もない。
では、その人達は今オシャレじゃなくなったのかと言えば、多分そうではない。
今もちゃんとファッションにこだわりをもっておられると思う。
でも、なんか時代遅れ感がある気がする。つまり、今脚光を浴びている
ファッションデザイナーでも、自分にこだわって世間の動向をちゃんと見て
いないと、気が付いた時には時代遅れのレッテルを貼られているなんてこと
になりかねない。

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平成19年07月26日 木曜日号

“世知辛い”

最近のニュースは悲惨な事件がいっぱいです。
これは現代人の心の状態が昔より悪くなっているのだと思う。
世知辛い世の中だと思いますが、今生まれた子供達にとっては
今が当たり前の社会になる。

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平成19年07月25日 水曜日号

“がっかり”

会社の近くには料理屋さんが多いので、白衣を着た料理人さんをよく
見かける。白衣を着ている料理人は、タバコを吸っていても、食材を
運んでいてもかっこよく見える。
でも、その人達が私服に着替えて出てくると何故かがっかりすることが
ある。おしゃれじゃなくてがっかりする場合もあるし、流行のものを着て
いてがっかりする場合もある。
一体、自分は料理人に何を求めているのか…。

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平成19年07月24日 火曜日号

“伝統工芸オリンピック”

スポーツ界では日本人選手が次々と海外へ進出している。オリンピックでも
金メダルを取る選手が増えている。
伝統工芸もオリンピック化すればいいんじゃないかと思う。
「さあ、競技種目は嵐絞りです」
「日本若手期待の伝統工芸師○○の第一投目です」
「よし、絞った、染めた」
「出ました!きれいに嵐文様が浮かび上がりました」
「さー結果は?出ました!デンマークを抜いて金メダル!日本これで雪花絞り
に続く2つめの金です」
「さすが400年の伝統は、他をよせつけません…。」
なんてね。

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平成19年07月23日 月曜日号

“あいまい文化”

日本人は直接的な言い方をあまり好まない。
はっきり「いや」とは言わずに断ったり、「ください」と言わずに欲しい
気持ちを伝えたりしてきた。その結果、高度な言葉文化が発達した。
でも、その文化も外国人から見たら「日本人は何を考えているかわか
らない」と簡単に言われたりする。
YESかNOしか使わない人にはわからんでいいのだ。

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平成19年07月22日 日曜日号

“技術が…”

日本はファッション先進国とか言われていますけど、オーダーメイドスーツ
の作り方を教えてくれる学校がないというのが現状です。
先日、日本で唯一の染職色専門誌も休刊になるという情報も入ってきた。
専門技術離れがどんどん進んでいく。

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平成19年07月21日 土曜日号

“大きくなる”

コアな深夜番組がウケてめでたくゴールデンに進出し、マスを対象に
したとたんに面白さが薄まる場合があります。
これはミュージシャン、お笑い芸人、プロダクト、建築等にもあてはまる
気がします。
知ってる人達だけで盛り上がっていた良さが、知らない多くの人を対象にしたととんに今までとんがっていた良さみたいなもの
がなくなって、ちょっと興ざめしてしまうのだと思います。
だんだん大きくなるというのは、そういうことです。

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平成19年07月20日 金曜日号

“我慢が大切”

大企業は環境に対して〝悪〟のイメージもありますが、そのおかげで
人々の暮らしが便利になり安定している一面もある。
環境問題に取り組むには、まず自分達が色々な事を我慢する覚悟を
持たなくてはいけないと思う。

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平成19年07月19日 木曜日号

“洋装、和装”

洋装でおじぎは似合わない。和装はおじぎがよく似合う。
洋装は靴を脱いだら間が抜ける。和装は履物がなくても様になる。

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平成19年07月18日 水曜日号

“風”

先日、朝方まで本を読んでいたら窓から冷たい風がスーッと入ってきた。
それは、学生時代よくテスト前に一夜漬けで勉強していた時に感じていた
のと同じ風だった。2?3分に一度スーッと冷たい風が入ってきて心地よい。
そして、独特のにおい。脳みそのある部分のスイッチが押されて、忘れて
いたあの時代の記憶が次々とよみがえって驚く。
ただ風が吹いただけなのに、すごいなーと思った。

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