一期一絵 毎日更新!SOU・SOU読本

一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事

平成19年10月04日 木曜日号

“大人のモラル”

最近は若い女性向けの下着屋をあちこちで見かけます。お昼ごはんを
食べに行く道中でも2、3軒の下着屋があります。そういうお店に限って
他の店より目立っている。そして下品です。
僕は本来女性用の下着屋というものはそんな街中の目立つ場所にある
べきではないと思う。こういう事をする会社が若い世代のモラル低下を
助長しているのです。京都に観光で来た外国人が見たら、きっとあきれ
ることでしょう。こんな店、京都の姉妹都市のパリにはあるのか?
大人のモラルが問われます。

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平成19年10月03日 水曜日号

“試食”

デパ地下はにぎやかです。おいしそうなものが山盛りで見ていて楽しくなり
ます。個人的には催し物等で地方の名物が出店しているところが好きです。
ついつい何か買ってしまう。でも最近は昔と違って試食が少なくなった気が
します。小さい頃はいろんな店のものを片っ端から食べまくっていたような
記憶があるのですが。食料品店はきれいでおしゃれな売り場が多くなって、
そういうことをやる店が減ってきたのかもしれません。

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平成19年10月02日 火曜日号

“足袋下”

ある事情で、今まで生産をお願いしていた足袋下工場が廃業されてしまう
ことになりました。突然のことで驚いたのですが、いつまでも驚いてはいら
れないので早速明日靴下の産地、奈良へ行って新しい工場を探さなくては
いけません。早くしないと店頭から足袋下が姿を消してしまいます。SOU・
SOUの足袋下は柄が凝っていて、工場の人に嫌がられます(笑)。でも、
たくさんのリピーターの方もおられるので何としても同レベル以上の工場
を見つけて再生産したいと思っています。
それにしても、せっかく一緒に頑張ってきたと思っていたのに……残念です。

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平成19年10月01日 月曜日号

“コーヒー”

僕はコーヒーがすきです。1日三杯位飲みます。
最近カミさんもコーヒーが飲めるようになって行きつけの喫茶店まで出来
ました。あれだけコーヒーが嫌いだったはずなのですが…。
これだけでも僕からしたら革命的ですが、最近ではカミさんが家で入れて
くれるコーヒーが各段にレベルアップしてきたのです。豆にもこだわってる
ようで、もうすぐ専用のポットも買いそうな勢いです。僕にとっては非常に
ありがたい傾向です。
こういうこともあるんやな?とか思ってる今日この頃です。

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平成19年09月30日 日曜日号

“グランプリ”

そういえば、平成18年度のSOU・SOU×有松鳴海絞のプロジェクトが
全国のJAPAN BRAND PROJECTの中でグランプリを受賞したそうです。
でも10数社以上が集まって1つのプロジェクトを進めるのはクリエイティ
ブさよりも忍耐が必要だと思っています。こういう仕事は最善の方法がわ
かっていても遠回りしなければいけないことがあります。自分の会社
でも多少はありますけど…。
いずれにしても、今年はもっと面白いものを見せられるように頑張らない
といけません。そのためには、職人の皆さんももっと頑張ってください!
今年からは全国のお店に卸を始める予定なのですから。

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平成19年09月29日 土曜日号

“そろそろやな”

10月生まれの僕は、今くらいの時期に自分の誕生日が近いなと感じる
日があります。朝、いつもと違って少し涼しくてちょっと空気が澄んだ
感じ─そのことを家を出てちょっと歩いた時に気がついて、「あ、そろそ
ろやな」と思うのです。今は小さい頃のようにお誕生日会はやらないし、
人から何かをもらうこともほとんどないので、別になんてことはないの
ですが、少しだけわくわくしてるのに気づきます。多分昔の名残でしょう
ね。だからと言って仮にお誕生日パーティーをやりましょうと誰かに言
われたとしても、多分断ってしまいます。何故かはわかりませんが、自
分の誕生日を祝ってもらうパーティーなんていうのは何かおこがましく
て、今はする気になりません。小さい頃はあんなに楽しんでいたのです
がね。なんででしょう。人の誕生日会ならやったげたいと思いますけど。
ただのわがままなのかもしれません。

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平成19年09月28日 金曜日号

“展示会のはしご”

ルコックの展示会と有松鳴海絞の展示会が同じ日(10月2日)から始まり
ます。と言う事は、名古屋で準備を終わらせて大阪でまた準備と言うこと
ですね。タイトな感じ。そう言えば4年前にNYで足袋の展示会をやった時、
辻村さんが会場をちゃっちゃとセッティングしてすぐ日本にトンボ帰りという
ことがあった。あれはハードそうだった。現地の人が「彼はこのためだけに
NYに来たのか?」と驚いていた。多分そいういうハードな毎日を送ってる
人っていっぱいいるんだと思う。
ルコックは来年の夏物の展示会でバイヤーの方のみですが、有松鳴海絞
の方は一般の方も日程によっては入れます。12月の青山店での展示会で
お披露目するSOU・SOU×有松鳴海絞の新作浴衣も一部展示いたします。
お時間のある方はのぞいてみて下さい。

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平成19年09月27日 木曜日号

“嫌がるかなぁ”

たまに家にゴキブリが出ます。一度出ると抹殺するまで気分が落ち着か
ないので大変です。「そうや、ゴキブリホイホイを置いといたらいい」と思
って買ってみたけど、あのデザインがよくないですね。隠して使う分には
いいけど、見えるところには目立ちすぎて置けない。これこそ、SO-SU-
Uや文様あそびとかがプリントされていたらいいんじゃないかと思ったり
して。でも〝SOU・SOU×ゴキブリホイホイ〟…みんな嫌がるかなぁ。

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平成19年09月26日 水曜日号

“タンブラー”

ファミリーマートでヱビスとプレミアムモルツを買って、SOU・SOUの
タンブラーをもらった。なんか不思議な感じ。帰り道にもう一軒のファ
ミリーマートに寄ってみたけど、ここには置いてなかった。詳しいこ
とはわかりませんが、取り扱っていないところもあるみたいです。
こうやっていろんな会社と仕事が出来るのは、本当に幸せなことだ
なと思った。

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平成19年09月25日 火曜日号

“アイデア主婦”

アイデア満載のスーパー主婦みたいな人ってたまにおられますね。
掃除道具やスリッパ、そのほか様々なアイデア商品を考えられて
特許を取られたり。いろんなアイデアが泉のように湧き出る人は多い
と思うのですが、問題はその後だそうです。どんなデザインでどこで
作ってどうやって売るか。これがなかなか出来ないらしく、アイデア
止まりになっていることが結構多いのだそう。そこから先をちゃんと
出来るというのは、また別の才能が必要なのかもしれません。
どんなことにも言えそうですが、アイデアを出す事は出来ても、ビジ
ネスにまでこぎつけて、さらに成功する人というのはほんの一握りだ
と思います。

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平成19年09月25日 火曜日号

“しけったせんべい”

しけったせんべいを食べると、昔よく行った駄菓子屋を思い出す。あの頃は
よくしけったせんべいを買わされていたものだ。当時はちょっと我慢して食べ
ていたけど、自分の中でテンションは確実に下がっていた。
それにしても駄菓子屋の店番は、おばあちゃんが良く似合う。子供が中心の
客層にもピッタリはまっている。同じおばあちゃんでも、もし外国人のおばあ
ちゃんが店番していたらどうでしょう……全く似合わないですね。

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平成19年09月24日 月曜日号

“興味のない職人”

いろいろな産地があって、様々な職人さんがおられると思いますが、
たまにすごくピント外れなデザインのものというか、時代に合っていない
ものに出合います。そういうものを作っている職人さんに限って、自分
では実際に使っていないという人が多い気がするのです。そして、そう
いう人は自信たっぷりに〝昔〟を否定しがちです。「そんなん時代遅れ
と違うんか」とか、「今はまた、こんなんがいいんかい」など。古くから
あっても良いものは良い、新しく作ってもいらんものはいらん。自分が
興味ないから新しくていいものが出来ないのです。

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平成19年09月23日 日曜日号

“心は亡くなってない”

忙しいという漢字は心が亡くなると書くんですね。なんか嫌な言葉です。
これに気付いてからは"忙"という漢字は使わないようにしています。
なるべくひらがなで書いています。こんな漢字も書けないのかと思われ
てるかもしれませんが。また、忙しいですか?と聞かれたときは全然です
と答えます。それは別に暇ということではなく自分は心は亡くなってない
という意味で言ってるつもりです。仕事を楽しんでいる人に対してはもっと
他にいい言葉があればいいと思うのですが。

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平成19年09月22日 土曜日号

“アニメーション”

先日、三鷹の森ジブリ美術館を訪れた。初めて行ったのですが、
あらゆる面で驚いた。まず、ああいった世界観を出せることが素晴
らしいし、うらやましいと思った。そして、アニメーション制作という
のは大変な仕事だということも、ほんの少しだけわかった気がする。
最近出会う人は、気の遠くなるような仕事をしている人ばっかりだ。

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平成19年09月21日 金曜日号

“我慢”

環境問題がいろいろなところで話し合われていますが、いずれの方法に
しても結局〝我慢すること〟抜きでは語れないのではないかと思う。

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平成19年09月20日 木曜日号

“続ける”

世界に誇れる日本の技術や文化があるとすれば、それを支えている
人達を誇れるということでもあります。古から伝わる素晴らしい織りや
染め、神社仏閣を建築・補修する宮大工、究極の食文化を創造する
料理人、茶道、華道、書道等々、これらの職に携わっている人達は皆、
訓練に訓練を重ねた人だと思います。何年も同じ事をやり続けている
人とも言えます。つまり日本人に大切なのは、同じ事を延々と続ける
ことだと思うのです。

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平成19年09月19日 水曜日号

“正反対”

自分の主張を通すのがアメリカ人。
まわりとの調和を大切にするのが日本人。
暑ければ裸で歩けるのがアメリカ人。
暑ければ、涼しげに見えるものを着るのが日本人。
個人で力を発揮するのが得意なアメリカ人。
チームワークで力を発揮するのが得意な日本人。

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平成19年09月18日 火曜日号

“長く付き合う”

人の良さなんてそんなに短期間ではわかりません。いい人だと思っ
てたけど、何年か付き合うと嫌な人だったり、嫌な人と思っていたら
何年か後には信用ある人と言うことに気づいたり。何にしても長く付き
合わないとわからないことってあると思います。そして長く付き合うと
いうこと自体にも何か意味があるのではないかと思います。

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平成19年09月17日 月曜日号

“いい布”

昔から日本で作られてきた布は、肌触りがいいデリケートがものが
多い。それゆえに弱いから、ある布はJIS規格に合格しないんですと
か聞いたことがあります。いいんです、そんなもん合格しなくても。
日本中のいろんな産地の良質の布が、それらを生かす人達に出会う
ことによって、いい形で発展していけばそれでいいのです。

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平成19年09月16日 日曜日号

“おもちゃ箱”

小さい頃ピンクのバケツが僕のおもちゃ箱でした。メンコやビー玉、
超合金のロボット等がゴチャ混ぜに入っていました。実家の2階の
押入れにずーっと残っていたそのピンクのバケツを僕は帰るたびに、
何が入っているのかなと少しウキウキしながら覗いていました(もち
ろん中身は変わるはずがありません)。
5年前に実家を建て直した時、そのバケツは捨ててしまったのですが、
何故か今になってちょっと後悔したりします。それは小さい頃楽しく
遊んでいた思い出をたどるための道具だった気がします。

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